選定取組の概要及び選定理由(福島県立医科大学)

大学等名 福島県立医科大学 整理番号 7212
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 地域連携型医学教育の試み へき地医療支援システムと医師生涯教育の融合による誰もが健康で安心して暮らせる地域社会の実現
取組担当者名 名前
(取組の概要)
 地域の医師不足は、住民の健康を直接おびやかすと同時に、医療の安定性が確保されず、人工流出を伴う地域崩壊の原因となる。一方、既存の医学部、大学病院では、地域医療への動機づけ教育はなされるものの、大学と地域の緊密な連携による、地域で活躍する医師のための生涯教育および教育を受けるためのサポート体制は未整備であった。
 本学は、本年7月に県と連携し崩壊の危機にあったへき地医療への直接的支援システムを立ち上げた。今回さらに、大学病院本体とへき地医師派遣システムにおける外部フィールド(へき地拠点病院、自治体診療所)を教育の場に設定し、1)医学部学生への地域住民参加型医学教育、2)臨床研修医への総合診療、地域医療研修、3)医師キャリアのどの時期でも学べる地域医療支援型大学院(地域医療への転身支援講座など)を通じて地域医療へ貢献する生涯型医学教育を展開し、健康で安心して暮らせる地域社会の実現と活性化を目指す。
(選定理由)
 この取組は、多様な医師のキャリアパスを保障しながら、へき地医療支援体制を県との連携をもとに構成したものであり、へき地を抱えた地方の医科大学や医学部の教育地域連携のモデルとなると期待されます。地域医療に従事する医師の養成を医学教育内に取り込んだプログラムとなっているだけでなく、卆後臨床研修や医師の生涯教育を大学院カリキュラムに組み入れるなど独創性も認められます。本取組は、すでに部分的に実施されており、全国の医科大学や医学部からも注目されている、優れた取組です。
 極めて大胆な改革を実行し、地域医療支援体制を医師のキャリアパスの時系列を考慮して構築したことは他の医科大学や医学部の改革への波及効果等の面からも、特に優れている点だと高く評価されます。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --