平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(女子学生のための地域活動力育成プログラム)

大学・短大・高専名 大阪城南女子短期大学
プログラムの名称 女子学生のための地域活動力育成プログラム
ミニコミ誌の取材・編集をとおしたコミュニケーション教育
プログラム担当者 小林 孔
(プログラムの概要)  コミュニケーション能力、問題解決力、プレゼンテーション能力の育成は、学生支援に欠かせない教育現場での今日的課題である。本学では、この課題に対して、独自に分析した地域「城南エリア」を用い、ここを取材源とする学生主体のミニコミ誌「大阪ほっとコミ」を発信する。
 そのミニコミ誌の取材・編集・発行のために、全学に基礎科目として「大阪の人と文化Ⅰ・Ⅱ」を設置し、1年次では他の科目と連動させ、学生への動機づけと模擬演習を行い、2年次で女性の視点による実際の取材と編集を行う段階的なカリキュラム編成をした。なお、カリキュラムの運営およびミニコミ誌の編集に関しては、学内に学生支援委員会をおき、各学科の学生支援と全体調整の窓口とする。
 地域に愛着と理解をもち、自分のことばと視点で取材し、情報を発信できる地域活動力を、2年間をとおして創り出す対人援助職育成の取組であり、大阪の文化に根ざした教育プロジェクトでもある。
(選定理由)  大阪城南女子短期大学においては、現代の学生の気質を分析した上で、学生支援に必要な内容を明確に設定し、具体的かつ組織的に支援活動を実施しています。その成果は、「現代の礼法」、「日本語コミュニケーション」などの科目設定とそれを学んだ学生が職場で高い評価を受けるといった点などに現れています。
 今回申請のあった「女子学生のための地域活動力育成プログラム」は、貴学周辺の地域「城南エリア」を取材対象としたミニコミ誌「大阪ほっとコミ」の編集・発行を通した取組で、学生にとって身近に感じられるものであり、日常活動を通してコミュニケーション力や人間関係力、さらには問題解決力を育む工夫されたおもしろい取組であると言えます。
 特に、この取組が「大阪の人と文化Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」などの授業科目と結びついて、地域文化の継承・発展をも目論んでいる点は地域性を発揮したもので、他の大学等の参考となる優れた点であると言えます。

お問合せ先

高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --