平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(CATV局と連携した想像設計力発現の支援)

大学・短大・高専名 鈴鹿工業高等専門学校
プログラムの名称 CATV局と連携した想像設計力発現の支援
‐PIC(Practice-Imagination-Creation)サイクルを指向した創造的技術者育成支援‐
プログラム担当者 桑原 裕史
(プログラムの概要)  社会構造や産業構造の変化に伴い創造性豊かな技術者の育成が大学や高専に求められてきた。このため高専では低学年から授業や実験により実践的な技術や知識の習得を目標に教育を行ってきたが、社会のニーズは想像力や発想力等人間力を兼ね備え飛躍的な想像・設計力を発揮できる技術者に向かっている。この力は授業や実験のみで涵養される能力ではなく、学生が自主的で挑戦的な取組に積極的に参加し、それを完成していく過程からふつふつと醸成される感性である。今回、この挑戦的な取組として、地元ケーブルTV局との連携により、学生の企画制作によるTV番組の定期的な放映を核に、若者が保有する潜在的な自己表現願望(承認要求)を刺激する様々な企画(インターネットラジオ放送や各種出版物の自前制作と配付等)等、学生の積極的な参加を呼び起こす場を 設け、その実践の中で知らず知らず必要な想像力等の能力が醸成される学生支援を計画するものである。
(選定理由)  鈴鹿工業高等専門学校においては、学生支援に関する明確な理念・目標に基づき、学外の連携を含めた体制を整えて、幾多の面にわたる綿密な学生支援を展開し、高い卒業率や各種大会・コンテストでの活躍など各種方面で多大な実績を上げており、入試倍率の高さにも反映されていると思われます。
 また、今回申請のあった「CATV局と連携した想像設計力発現の支援」の取組は、創造性豊かな技術者の育成といった社会のニーズに応えるために、今までの現代GPへの取組経験を生かし、地元ケーブルTV局との連携による学生の企画・製作番組(学生の創造的活動・ボランティア活動等)の地域放映・学内放映、インターネットラジオ放送、学内出版局の開設による各種出版を通じて、現代学生の自己表現願望といったニーズを満たし、学生の想像力、発想力とデザイン力を醸成する取組となっています。
 特に、「挑戦的な取組」との表現のとおり、他に類を見ない独自性を持ち、新しく意欲的な取組でありながら、しっかりとした連携組織を持ち、将来展望も含めた実施計画並びに評価・改善策の下に、地域・社会並びに学生のニーズに応え、学生の資質向上、地域・社会への貢献、工業高等専門学校の認知度の増進等大きな成果が期待できる取組であり、他の大学等にとっても大いに参考となる大変優れた取組であると判断します。

お問合せ先

高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --