平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(長岡高専地球ラボによるキャンパスの国際化)

大学・短大・高専名 長岡工業高等専門学校
プログラムの名称 長岡高専地球ラボによるキャンパスの国際化
‐小さな高専で広い視野を持った国際人に成長するための学生支援プログラム‐
プログラム担当者 涌田 和芳
(プログラムの概要)  急速に進展する産業のグローバル化に伴い、技術者教育には国際性の育成が強く求められている。
 本取組は、これを学生支援の観点から新たな社会的ニーズと捉え、内外交流の範囲が限られがちな高専生活(小さな高専)の中で、学生が国際人として大きく成長する基盤を養うための支援環境づくり及び教育プログラムの提供を目的とする。
 具体的には、これまでの本校の学生支援活動及び留学生受入実績を基に、学生の国際性涵養を支援する拠点として地球ラボを設置し、長岡市国際交流協会等の地域団体との連携を図りつつ、留学生と日本人学生との日常的な交流を最大限に引き出し、双方にとって効果的な国際理解環境を創出する。
 留学生を、支援の受け手から学生全体の国際性を育成する担い手として位置付け、活躍させる点が本取組の特徴の一つである。これにより高専低学年からの国際理解教育の充実、留学生、日本人学生双方向の活動による国際性の育成が期待される。
(選定理由)  長岡工業高等専門学校においては、自主・自立の精神に貫かれた実践的技術者の育成を目標として、入学から卒業まで一貫した学生支援を行っています。また、学生支援に対する現在の取組も、社会や学生の双方向の関係で組織的に行われており、それぞれのニーズを捉えています。グローバリゼーションへの対応についても学生海外派遣研修を実施して大きな成果を上げています。FD、SD並びに評価改善については、必ずしも十分ではありませんが、留学生の支援体制は十分整っていると言えます。
 今回申請のあった「長岡高専地球ラボによるキャンパスの国際化」の取組は、国際性が求められる社会ニーズを的確に捉え、内外交流範囲の狭い工業高等専門学校の生活を支援するもので、新しく地球ラボを設置して、現在受け手となっている留学生を担い手として位置づけ、国際性を育成するものであり、支援プロセスが明確で、他に見られない工夫ある取組であると言えます。
 すでに留学生を積極的に受け入れ、本申請の取組に対する準備が行われており、計画が確実に実現され、発展する可能性があると十分期待できます。また、補助期間終了後については、雪つばきの会やNPOを利用するなど、支援体制が構築され、将来性の見通しも十分認められることから、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --