平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(マルチメディア活用型ピアサポートシステム)

大学・短大・高専名 福島工業高等専門学校
プログラムの名称 マルチメディア活用型ピアサポートシステム
‐マルチメディア技術による学生相互支援と高専型学習弱者支援‐
プログラム担当者 根本 信行
(プログラムの概要)  本プログラムは、学生が相互に助け合う手段を提供するものであり、具体的には、本校の特徴でもあるコミュニケーション情報学科(工業高専内の文系学科)でこれまで培われたマルチメディア技術を利用して、学生同士が相互に情報交換可能な「マルチメディア活用型ピアサポートシステム」を構築・運用する。
 構築するシステムでは、ホストコンピュータと学生が持つモバイル端末を利用して文字ばかりでなく映像、写真、音を利用して学生同士が日常的に勉学や生活についてコミュニケーションをとり、相互支援できる。さらには、体調不良の学生や課外活動等で欠席した学生、または、授業内容を再確認したい学生等が当該システムに記録された授業ビデオや板書の写真などをリアルタイムまたは自由な時間に活用できる等学生の生活学習支援を行うシステムである。
 本システムには、側面から学生を支援できるように教員や保護者の参画も可能である。
(選定理由)  福島工業高等専門学校においては、学生支援を明確な理念に基づき組織的に展開しています。文武両道の校風、しっかりしたアドミッションポリシーを持ちつつ、学生の相互援助の風潮を高めてきているなど大きな成果を上げていると言えます。
 また、今回申請のあった「マルチメディア活用型ピアサポートシステム」の取組は、コミュニケーション情報学科(工業高等専門学校の文系学科)で培われたマルチメディア技術を仲間意識の強い学生が利用するものです。高専型学習弱者−まじめで内向的な性格ゆえに頻繁に教室で体調不良となり授業を受けられなくなった学生を支援することで、仲間の学生に社会から要求される協調性・奉仕の精神を学ばせることが可能となっている点や、モバイル端末を採用することで、ユーザー参加型のシステムである点など実現性の高い工夫の取組です。
 特に、構築するシステムが、ホストコンピュータと学生の持つモバイル端末を利用し、文字だけでなく映像、写真、音を利用して学生同士が日常的に勉学や生活についての情報交換により相互支援を図る点や、体調不良や課外活動等で欠席した学生及び授業内容を再確認したい学生が記録された映像などの情報を利用することで生活学習支援を行う点、教員や保護者の参画も可能であるなどの拡張性に富む点など、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --