平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(地域コミュニティによる学生支援方策)

大学・短大・高専名 同志社大学
プログラムの名称 地域コミュニティによる学生支援方策
‐京町家を拠点にした異世代協同プロジェクト‐
プログラム担当者 西村 卓
(プログラムの概要)  本学今出川校地の所在する「京都市上京区」は、有形無形の歴史的・文化的財産に加えて、町内会の自治等、伝統的に強い地域力を有している。その特性を活かし、地域ぐるみで多様な感性の行き交う「学生支援」を行なう。学生と市民が運営する町家では、(「子ども」「学生」「大人」「高齢者」)が出入りし、世代混合のサークル活動や議論の場が展開される他、学生が「異世代と協同」しながら、「歴史・文化・伝統産業」等の地域財産を発掘し、現代の生活の中に継承していくことに関わる文化プロジェクトを展開していく。また、学生が地域コミュニティの住人として町家で生活することによって、生活上のルールや風習やしきたり等を学び、共に実践していく。「歴史文化の担い手」としての自己や「社会の構成員」としての自分の役割を意識することに繋がる「地域教育」の中で、現代の学生が実社会に出て行くために必要な「ライフスキル」の獲得を促進する。
(選定理由)  本取組は、町家というキャンパスの地の利を活用した京都ならではの取組であり、歴史的な蓄積のある伝統的空間の中で、様々な立場や異年齢の人々との協同・交流を行うことで人間力をつけさせるという興味深い活動で、意欲的な学生を育てるサークル活動に対する効果的な支援策です。
 特に、学生の自主性の育成のための計画が細部まで十分に綿密に検討され準備されていること、また、今後は授業・演習など全員参加型での活用についても計画可能であることなどの点を考慮すれば、大学集積地、文化の中心地といったキャンパス立地というメリットを持たない他の地域の大学でもそうした工夫を通して参考となる要素を発見することが可能な取組であり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --