平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(異文化共生社会で生きる力を養う実践活動)

大学・短大・高専名 早稲田大学
プログラムの名称 異文化共生社会で生きる力を養う実践活動
‐国際感覚と現場感覚を兼ね備えたグローバル・リーダーの養成‐
プログラム担当者 島田 陽一
(プログラムの概要)  2,300人を超える私学最多の外国人留学生数を誇る本学特有の、国際性豊かで多様性に富んだ環境を活かし、学生がこれからの「異文化共生社会」を生きる力を育むため、日本人学生と留学生が寮生活や課外活動などの非定型の学習の場で協働しながら切磋琢磨する過程で、互いに育み合い、人間的成熟を遂げていくことのできるプログラムを提供する。
 具体的には、日本人学生と留学生の異文化共生(混住)型の学寮における独自の全人教育プログラム、地域の教育現場におけるアウトリーチな国際理解促進活動、地方や海外のフィールドワークの現場における世代や文化的背景の異なる人々との協働体験などである。
 学生同士の協働の過程で、国際感覚や国際的知見の涵養、異文化適応能力や異文化環境におけるリーダーシップの育成、新たな社会認識への目覚めなどが促され、将来、異文化共生社会を逞しく生きることのできるグローバル・リーダーたり得る人財を養成する。
(選定理由)  国際社会における我が国の重要性が益々高まる状況下で、早稲田大学においては2,300人を超える外国人留学生の教育・学生支援は重要な課題ですが、日本人と外国人留学生が寮生活や課外活動を通じて異文化共生社会を生きる力を育むことに貴学が積極的に取り組もうとする意欲を、申請書から十分に感じ取ることができます。
 今回申請のあった「異文化共生社会で生きる力を養う実践活動」の取組は、日本人学生と外国人留学生が異文化共生(混住)型の学寮における生活を通して、また、地域教育現場における文化的背景の異なる人々との協働体験をすることにより、異文化に対する理解をより一層深めさせていこうという意欲的な、しかも貴学の現在までの学生支援実績の基盤に立脚した実現性の高い取組であると評価されます。多人数の外国人留学生の個々の性格の違いにより、本取組を遂行する上で困難な点が発生し得ることもありますが、現在までの学生支援実績を基に、そのような事例の対処法等にも工夫されることと思料され、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --