平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(マイライフ・マイライブラリー)

大学・短大・高専名 東京女子大学
プログラムの名称 マイライフ・マイライブラリー
‐学生の社会的成長を支援する滞在型図書館プログラム‐
プログラム担当者 小林 一章
(プログラムの概要)  本取組は、図書館を、学生一人ひとりの潜在的な生きる力を引き出し(=マイライフ支援)、活気に満ちた知的探求の拠点となる「滞在型図書館」=「マイライブラリー」に発展させ、学習支援のために学生アシスタントを積極的に活用する学生協働サポート体制を整備する。学生はそれぞれのニーズに応じて、図書館内学習支援の利用、図書館以外の学内諸部署と連繋して企画される各種の研修・セミナー等への参加、学生アシスタントからの助言等を選択できる。これら多様なサービスを利用することで、思考力、行動力、コミュニケーション力を養い、社会人基礎力を身に付けることができ、本学が目指す女性のキャリア構築力の育成につながる。また、「支援される立場」から学生アシスタントとして「支援する立場」へとステップアップしていく可能性も期待でき、学生相互の自発的交流を通して、繋がり合い、啓発し合い、社会人としての資質をも高めることを目指す。
(選定理由)  東京女子大学においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を5年以上にわたり、具体的かつ組織的に実施しており、その結果は例えば、平成15年度「特色ある大学教育支援プログラム」、平成16年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に選定されたことで実証されるように、大きな成果を上げていると言えます。
 今回申請のあった取組についても、活字離れが進行し、多くの大学で図書館利用率が減少していると言われる中で、図書館に着目したことのみならず、専門家との連携の下に、学生や大学院生を活用して、学生の図書館利用を支援するという発想に基づく学生支援策は、独自性が認められ、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。さらに、すでに学生支援目的での図書館の改修というハード面の整備が進み、それと連動させた取組になっている点も、取組の連続性が確保されているという点のみならず、本取組の実現性の面でも優れていると言えます。
 なお、今回の取組は図書館利用支援を中心とする企画になっており、学修支援面に関しては、まだ工夫・充実の余地が残されているとの印象を受けたので、今以上に組織的・体系的なデザインを持つものへと発展させることで、より他の大学等の参考となるような優れた取組になるものと思われます。

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-- 登録:平成21年以前 --