平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(ダブルホーム制による、いきいき学生支援)

大学・短大・高専名 新潟大学
プログラムの名称 ダブルホーム制による、いきいき学生支援
‐地域協働による、学生の自律を目指す、予防的環境の構築‐
プログラム担当者 河野 正司
(プログラムの概要)  本取組は、学生が日常を過ごす拠点(ホーム)を、学部・学科の領域を越えて形成するものである。学部・学科の専門教育を行う従来の拠点である第一のホームに対して、新しい第二のホームは各々24名の規模で、文系・理系・医歯系の学生が集まる総合大学の特性を活かし、学年・領域が混じって構成される。第二のホームでは、将来の学生が専門家として行う様々なサービスの受け手である生活者の視点に立って地域連携に取り組む。自分を生活者の立場に映すことや多様な価値観の人たちと話すことにより、将来学生が直面する困難な課題に適切に対応できる力が養われる。このことが、学生の生活をいきいきとしたものに変えて、悩みに陥ることを未然に防ぐ優れた予防的環境となる。また、各自の専門性を生活者の立場からより深く認識することで、学習への強い動機が得られる。第二のホームでのネットワークは卒業後も、学生個人の生活や専門性を支援する財産となる。
(選定理由)  新潟大学においては、大学の目的等に基づき学生支援の目標を定め、学生支援の取組を長年にわたり、具体的かつ組織的に実施しており、その結果は、学長の学生との対話集会を高頻度に実施するなど、学生に大学生活を充実させる効果において大きな成果を上げていると言えます。
 また、今回申請のあった「ダブルホーム制による、いきいき学生支援」の取組は、総合大学の特徴を生かした異分野の学生間の連携による地域連携活動により、学生が悩みに陥ることを未然に防ぐ優れた予防的環境の醸成に効果が期待できるものになっており、また、それぞれの支援のプロセスが明確であり、他に見られない工夫ある取組であると言えます。
 特に、生活者の視点に立った学生支援プログラムの取組にあっては、学生が潜在的に抱えている自分の専門に対する漠とした不安・意味づけに明確な回答を与えるものであり、他の大学(特に総合大学)等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --