平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(チューター制度を活用した臨床実習支援)

大学・短大・高専名 群馬大学
プログラムの名称 チューター制度を活用した臨床実習支援
‐時代のニーズにマッチした臨床実習支援の在り方について‐
プログラム担当者 田村 遵一
(プログラムの概要)  群馬大学医学部医学科は、入学時から一人一人の学生へ担任チューターを配置し、学生の資質を早期に把握した個別の学修・生活支援を行ってきた。本取組ではこのチューター制度をさらに拡充し、6年一貫のきめ細やかな支援を行う。
  • 5年次生からの臨床実習に新たにクラークシップチューターを配置し、分散的となりがちな各診療科の指導に一貫性を持たせるとともに、巡回実習中にも継続して支援に当たる。
  • 臨床実習に地域基幹病院での地域臨床実習を加える。担任チューターとクラークシップチューターは、地域医療実習を効果的に行うため、病院担当者や県行政と密な連携の下、臨床実習支援に当たる。
 新たなチューター制度を活用した臨床実習を通じて、地域医療に貢献するという使命感を高めることが期待でき、地域医療の担い手となる若手医師の育成にもつなげる。
(選定理由)  本取組は、群馬大学において従来から実施されてきたチューター制度をより拡充し、分散的となる医学部医学科における臨床実習教育においてもチューター制度(クラークシップチューターの配置)を新設し、6年一貫のきめ細かい、学生の視点に立脚した支援を行おうとするものです。
 具体的な計画としては、従来からのチューターとこの度新設されるクラークシップチューターが、学生一人一人の個性を十分把握・認識した上で、病院実習担当者と県行政担当者と密接な連携をとることにより、学生が臨床実習中に直面した問題に学生の個性に応じて最も適切に対処していこうという非常に意欲的な試みです。本取組実施にあたっては、教員は今まで以上により多くの貢献を必要とされますが、幸い貴学においては、現在までのチューター制度を含む教育改革の中で、教員の意識も非常に高く、本取組の実効性は十分あると考えられます。
 今後の本取組の実施及びさらなる発展により、他の大学等における学生支援の良いモデルとなる優れた取組であり、教員個々の教育に対する意識改革のよい先例となる取組と言えます。

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