【参考資料1】国際バカロレアを中心としたグローバル人材育成を考える有識者会議第1回及び第2回において指摘された課題一覧

(○:有識者からの意見 ⇒:意見のまとめ)

1.国際バカロレア(IB)教育の推進に向けた考え方に関するもの

○多様なグローバル人材像の設定
○国際バカロレアとグローバル人材育成の関連性の整理
○英語学習以外の側面から見たIB教育の意義の周知
⇒国際バカロレア推進の意義の再確認(目指すべきグローバル人材像、グローバル人材育成に向けた国際バカロレアの意義、英語学習以外の側面を含む国際バカロレアの意義)

○日本の教育の強みの自覚と継承
○IB生に対する、日本社会の形成者としての意識の育成(国内の同世代と学びあう教育環境の整備・学校行事等を通じた連帯感の育成)
⇒日本国内で国際バカロレアを推進するに当たっての留意点(日本の教育の強みの自覚と継承、国際バカロレア生以外との連帯感の育成)

2.IB教育の推進の基本的施策に関するもの

○国際バカロレア・プログラムと国際バカロレアに類するプログラムの整理
○IB的な教育の普及(IB生を少数の特別枠にしない工夫、多様な価値観の中で、主体的に判断したり、交渉したりする力)
⇒「国際バカロレア」と「国際バカロレアを模した教育」について、それぞれの推進の必要性の明確化(IB認定校が増加する意義、IB教育を模した教育が普及する意義)

○IBを導入した認定校やIB卒業生を受け入れている大学における効果の検証
⇒国内で国際バカロレアの推進を継続するに当たり、1条校を中心とした教育効果の検証(高校段階、大学入学後、社会人)

○IBへの積極的参画(日本の教育界からの世界への発信)
⇒IBを通じた日本型教育の海外発信(IBコミュニティやプラットフォームを通じた情報発信)

○PYP、MYPを含む一貫した教育体制の構築
⇒幼稚園、小学校、中学校、高校の一貫した教育体制の構築(PYP、MYPの支援体制)

3.IB導入主体に関するもの

○国内におけるIBプログラム(特に日本語DP)に関する導入や実施に関する課題、導入事例、採用情報等の共有体制
○学習指導要領の単位とIBカリキュラム実施に求められる実時間数の両立
○学習指導要領を踏まえたIBカリキュラムの実践事例の共有
○外国語で探求型の学習支援のできる施設の整備(図書館等)
⇒国内におけるIBプログラム(特に日本語DP)に関する導入や実施に関する課題、導入事例、採用情報等が学校や教員によって共有できる体制の構築、基盤の整備

○国公立学校におけるIB教育の普及(経済的支援)
○DP実施のための教科書翻訳に係る負担
○DP試験費用の負担
⇒国際バカロレアの導入及び実施に係る負担への支援

○IBワークショップ・研修会の地方における開催
○MYPに関するワークショップの開催
⇒地方を含む国際バカロレアに関するワークショップ等の充実

4.大学に関するもの

○フルディプロマだけではない、大学入試における活用の促進
○的確な入試制度設計と適切な選考のための、大学における、日本語DPを含むIBの制度・内容の理解促進
○IB入試促進のための、IBスコアに関する統一的な情報提供(IBスコアの換算表、TOK、EE等の事例提供)
○大学における探求的な学習活動のいっそうの重視
○入学者追跡調査データの蓄積と募集人員の定員化
⇒大学入学者選抜におけるIB活用の促進に向けた適切な情報共有(IBスコアに関する客観的情報の共有、大学側の理解増進及び制度構築)

○IB教育を軸とした高大連携
⇒IB教育を活用した高大連携(学習活動の評価への活用)

○大学における科目単位での履修(TOK、CAS、EE含む)の評価
⇒大学における科目単位での履修の評価

○大学における受入体制の整備
○IB生に対する大学における優遇措置(就学年数の短縮)
○海外のIB卒業生の日本の大学への受け入れ態勢の強化
⇒大学における受入体制の整備(海外の事例を踏まえたIB生に対する優遇措置、IB生の特色を踏まえたカリキュラム構築)

5.教員の確保に関するもの

○IBを教授できる教員の育成・確保
○国内における教員養成課程を持つ大学・大学院におけるIB教員養成コースの設置
○IB教育を発展・継続していくための後継者の育成
⇒国内におけるIB教員養成体制の充実(IB教員養成コースの普及)

○新しい日本版カリキュラムとしての日本語DPに対応した指導法の開発
⇒日本語DPを始めとする国内における指導法の開発と教員養成

○外国人教員の処遇改善(安定した雇用制度の創設)
⇒外国人教員の適切な処遇と確保

6.IBに対する社会的理解向上に関するもの

○IB教育課程の認知度向上に向けた取組
⇒IBに関する普及啓発活動の継続

○企業による採用や登用における適切な評価
⇒企業によるIB教育に関する理解醸成と評価

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大臣官房国際課国際協力企画室

(大臣官房国際課国際協力企画室)