文部科学省における環境保全施策等の点検結果 1環境保全にかかる施策 施策目標(4)(名勝・天然記念物)

施策目標(4)生物多様性の保全及び持続可能な開発・利用への取組の推進(名勝・天然記念物)

1.政策名 1.環境保全に係る施策の推進
2.施策名 施策目標 (4)生物多様性の保全及び持続可能な開発・利用への取組(名勝・天然記念物)
3.主管課及び関係課(課長名) (主管課)文化庁文化財部記念物課(課長:岩本健吾)
4.基本目標及び達成目標 基本目標(4)
 生物多様性の保全に対する取組を総合的に行う地域・対象として名勝・天然記念物の指定を進め、その保存・保護を推進する

達成目標(4)‐1(基準年度:平成13年度)(達成年度:毎年度)
 名勝・天然記念物を指定することにより良好な自然環境の保全の為の地域を確保する

達成目標(4)‐2(基準年度:平成13年度)(達成年度:毎年度)
 地方公共団体等の行う名勝・天然記念物の保護と活用に係わる諸事業を支援し、良好な自然環境の保全のための地域を確保する

達成目標(4)‐3(基準年度:平成13年度)(達成年度:平成18年度)
 名勝・天然記念物の保護関係事務の効果的かつ円滑な遂行を確保する

達成目標(4)‐4(基準年度:平成13年度)(達成年度:平成18年度)
 天然記念物動物の生息・生育環境への定着を図る

達成目標(4)‐5 天然記念物活用施設の充実 (基準年度:平成13年度)(達成年度:平成18年度)
 天然記念物を活用して生物多様性の保全についての国民の理解を深める。
5.現状の分析と今後の課題 各達成目標の達成度合い 達成目標(4)‐1について
 生物多様性の保全と良好な自然環境についての認識の昂揚にも寄与する名勝・天然記念物の平成17年度の指定については、天然記念物として「草岡の大明神ザクラ」、名勝として「大和三山」を指定し、指定されている天然記念物の一層の保全に資するため「日光杉並木街道附並木寄進碑」(全長38kmのうち所有者の同意が得られた地域から継続的に追加指定)について追加指定しており、順調に進捗している。

達成目標(4)‐2について
 平成17年度については、名勝・天然記念物の保全と地域文化財として活用を図るため、地方公共団体等が実施する以下の事業について国庫補助金を交付しており、想定どおり目標を達成した。平成18年度についても、引続き以下の事実について、国庫補助金を交付しており、順調に進捗している。

【国庫補助金の対象事業】
(平成18年度予算) (平成17年度予算)
・緊急調査事業 14,580千円 14,580千円
・食害対策事業 238,900千円 238,900千円
・再生事業 64,482千円 64,482千円
・史跡等保存管理計画策定事業(注) 40,095千円 13,365千円
・保存修理事業(注) 2,700,402千円 2,775,336千円
・史跡等公有化事業(注) 15,124,020千円 15,338,817千円
(注)を付した事業については天然記念物を含む記念物全般
達成目標(4)‐3について
 自然環境を構成要素とする名勝と天然記念物の適切な保存と活用の推進を期すため、管理・整備に係るマニュアルの策定を継続して取り組むとともに、都道府県や指定都市等の担当者を対象とする研修会を開催ており、順調に進捗している。

達成目標(4)‐4について
 飼育施設での人工増殖を主とする従来の域外保全から、野外の生息・生育環境における自然繁殖を目指す復元(再生)への移行を図ることとし、イタセンパラ、ネコギギ及びコウノトリなどについて引き続き事業を実施しており、順調に進捗している。

達成目標(4)‐5について
 天然記念物の活用により人と自然の関わり方についての理解・普及に資する学習施設等の充実を期すため、ネットワークの構築や情報提供による支援を実施しており、順調に進捗している。
基本目標達成に向けての進捗状況  名勝・天然記念物を継続的に指定することにより生物多様性の保全のための地域を確保するとともに、指定された地域の適切な保存と生物多様性の保全や自然環境の持続的利用への理解の普及に寄与し活用の推進を促進するため、国庫補助金の交付、管理等のマニュアルの作成、施設整備の促進施策等により地方公共団体の取り組みを支援する施策の充実を図ってきており、順調に進捗している。
今後の課題  従来の諸施策の一層の充実を図るとともに、地方公共団体においても保護体制の強化を期すための支援施策の充実を図る必要がある。
備考

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大臣官房政策課

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