文部科学省における環境保全施策等の点検結果 [1-(4) 遺伝子組換え等]


1政策名 1 環境保全に係る施策の推進
2施策名 施策目標 (4)生物多様性の保全及び持続可能な開発・利用への取組の推進
(遺伝子組換え等)
3主管課及び関係課
(課長名)
(主管課)研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室(室長:安藤 慶明)
4基本目標及び達成目標 基本目標(4) (基準年度:毎年度)(達成年度:毎年度)
 遺伝子組換え技術等の進展により、生物に新たな形質を付与することが容易となったため、当該生物の形質によっては、野生生物種の急激な減少等を引き起こし、生物の多様性に影響を与える可能性が危惧されている。このため、遺伝子組換え実験に対して「バイオセイフティーに関するカルタヘナ議定書」(以下「議定書」という。)に基づき制定された「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律(以下「法律」という。)」による措置を講ずることで生物多様性の保全等を図る。

達成目標(4)(基準年度:毎年度)(達成年度:毎年度)
 法律に基づき、我が国で実施される研究開発に係る遺伝子組換え実験の安全な実施を引き続き確保する。
5現状の分析と今後の課題 各達成目標の達成度合い 達成目標(4)

 法律及び「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令(以下「省令」という。)」等に基づき実施しており、平成16年度(4月~6月)においては36件の大臣確認の妥当性を確認するなど順調に進捗している。
基本目標達成に向けての進捗状況  遺伝子組換え実験の安全確保を図り、生物多様性の保全等に向けた取組が順調に進捗している。
今後の課題 達成目標(4)
 引き続き研究の安全性を確保する必要がある。
備考
議定書の締結、法律の成立等により国内体制が整備されたことから、16年度より基本目標及び達成目標を修正した。

基本目標(4)(基準年度:昭和54年度)(達成年度:平成15年度)については、議定書の締結、法律による国内担保措置の構築、「組換えDNA実験指針」(平成14年1月31日付け文部科学省告示第5号。以下「指針」という。)の廃止がなされたことから修正する。

達成目標(4)-1(基準年度:昭和54年度)については、指針に基づき、文部科学省において実験計画を審査し、その妥当性を確認することなどにより、我が国で実施される組換えDNA実験の安全確保を図ってきたところだが、本指針は法律の施行に伴い廃止されたことから修正する。なお、遺伝子組換え実験の安全な実施は引き続き法に基づき確保される。

達成目標(4)-2(基準年度:平成13年度)(達成年度:平成15年度)については、遺伝子組換え生物等の使用による生物多様性への悪影響を防止することを目的とした生物多様性条約カルタヘナ議定書の早期締結を行うための国内体制の整備を関係省と共同で行ってきたところだが、達成されたため削除する。

上記達成目標(4)-1、(4)-2に対する平成15年までの達成度合いは以下の通り。

達成度合い(4)-1
 平成16年2月まで指針(平成16年2月廃止)に基づき実施し、2月以降については、法律(平成16年2月施行)に基づきこれまで指針に規定されていた事項を省令に位置付けた他、法律施行規則及び告示を作成するなどの体制整備を行い、これらに基づき実施しており、15年度においては79件の大臣確認の妥当性を確認した。

達成度合い(4)-2
 関係各省と共同で、平成15年3月に法律案を国会に提出し、平成15年6月に成立・公布された。これを受け、平成15年11月に議定書が締結されたことから本目標は達成された。なお、平成16年2月に議定書が発効するとともに法律が施行された。


 

-- 登録:平成21年以前 --