宇宙戦略基金事業

目的・概要

 本事業は、産学官の結節点として、我が国の宇宙開発の中核機関である宇宙航空研究開発機構(JAXA)に設置した基金を活用し、民間企業・大学等が複数年度(最大10年間)にわたって大胆に研究開発に取り組めるよう支援を行うものです。

 「宇宙技術戦略」等を踏まえ、内閣府主導の下、4府省(内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省)が連携し、本事業の制度設計を定める基本方針や個別の技術開発テーマを定める実施方針を策定し、民間企業、スタートアップ、大学・国立研究開発法人等に対する、先端技術開発、技術実証、商業化等の支援を行います。その際、「輸送」、「衛星等」、「探査等」の各分野において、「宇宙戦略基金 基本的な考え方 ~今後の検討の方向性~」で提示された方向性に沿いつつ、本事業の目的である「宇宙関連市場の拡大」、「宇宙を活用した地球規模・社会課題解決への貢献」、「宇宙における知の探究活動の深化・基盤技術力の強化」の3つのゴールの実現を目指します。
 

基本方針及び実施方針(文部科学省計上分)

 令和5年度補正予算においてJAXAに創設された「宇宙戦略基金」について、事業全体の制度設計について定める「基本方針」を、内閣府宇宙政策委員会での議論等を踏まえ、策定しました。

 併せて、基本方針に基づき、宇宙分野での計画や資金ニーズが顕在化しており、速やかに支援に着手すべき技術開発の内容について、当面の事業実施に必要となる支援規模、期間等とあわせ「技術開発テーマ」として定める「実施方針(文部科学省計上分)」を、文部科学省宇宙開発利用部会及び内閣府宇宙政策委員会での議論等を踏まえ、策定しました。

 同実施方針では、文部科学省として、「輸送」、「衛星等」、「探査等」の各分野における背景を踏まえつつ、宇宙技術戦略を参照した13の技術開発テーマを定めています。
 

技術開発テーマ

  • 宇宙輸送機の革新的な軽量・高性能化及びコスト低減技術
  • 将来輸送に向けた地上系基盤技術
  • 高分解能・高頻度な光学衛星観測システム
  • 高出力レーザの宇宙適用による革新的衛星ライダー技術
  • 高精度衛星編隊飛行技術
  • 国際競争力と自立・自在性を有する物資補給システムに係る技術
  • 低軌道自律飛行型モジュールシステム技術
  • 低軌道汎用実験システム技術
  • 月測位システム技術
  • 再生型燃料電池システム
  • 半永久電源システムに係る要素技術
  • 大気突入・空力減速に係る低コスト要素技術
  • SX研究開発拠点

公募について

 今後、基本方針及び実施方針を踏まえて準備を進め、7月以降、順次開始する予定です。

関連リンク

 他省計上分の実施方針等は以下リンクに掲載されています。