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宇宙開発利用

(2)現在の計画

第五章 日本の有人宇宙技術の発展 > 2.国際宇宙ステーション計画

1.概要

 国際宇宙ステーション(ISS)は、高度約400km、傾斜角51.6度の地球周回軌道上に構築される巨大な有人施設である。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、地球や天体の観測、そして実験研究などを行っている。
 ISSの主な目的は、宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保し、そこで得られた成果を活かして科学技術をより一層進歩させること、そして、地上の生活や産業に役立てていくことにある。
 組立てには、米国のスペース・シャトル、ロシアのプロトンロケット及びソユーズロケット等の輸送手段を使用し、合計で40回以上の打上げによって段階的に組み立てていく。

 このISS計画は、米国、日本、カナダ、ロシア、欧州宇宙機関(ESA)の11ヶ国(イタリア、デンマーク、ノルウェー、ベルギー、オランダ、フランス、スペイン、ドイツ、スウェーデン、スイス、イギリス)の15ヶ国が参加する国際共同プロジェクトである。日本は日本実験棟「きぼう」(JEM)の開発をもって参加している。
 大きさは108.5m X 72.8m、質量は420トンである。実験モジュール5棟、居住モジュール1棟で構成され、6人が常駐する。

2.各国の果たす役割

 ISSは、各国がそれぞれに開発した構成要素で成り立っている。基本的には各構成要素の開発を担当した国が責任を持って運用し、全体のとりまとめを米国が行う。

a)米国(米国航空宇宙局(NASA))

 各国と調整を取りながら、総合的なまとめ役を担当する。提供する要素は、実験モジュールのほか、ロボットアームを設置する主構造物であるトラス、太陽電池パドルを含む電力供給系等である。

b)ロシア(ロシア連邦宇宙局(FSA :Federal Space Agency))

 最初に打ち上げられた「ザーリャ」(基本機能モジュール)、居住スペースとなる「ズヴェズダ」(サービスモジュール)、搭乗員の緊急帰還機(ソユーズ宇宙船)などを担当する。

c)カナダ(カナダ宇宙庁(CSA :Canadian Space Agency))

 ISSの組立てや、装置の交換に使用する「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を提供する。スペース・シャトルのロボットアーム(SRMS)もカナダ製である。

d)ヨーロツパ諸国(欧州宇宙機関(ESA : European Space Agency))

 欧州宇宙機関の中から11か国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)が参加し、主に実験モジュール「コロンバス」(欧州実験棟)を提供する。また、ISSへの物資補給の手段として、欧州補給機(ATV:Automated Transfer Vehicle)を提供する。

e)日本(宇宙航空研究開発機構(JAXA))

 日本実験棟「きぼう」(JEM)を提供する。また、ISSの物資補給の手段として、宇宙ステーション補給機(HTV:H-Ⅱ Transfer Vehicle)を提供する。

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --