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宇宙開発利用

1996年(平成8年)

第一章 日本の宇宙開発の政策史 > 4.H-Ⅱロケットの運用を開始し8号機打上げ失敗(~平成11年)

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1996年(平成8年)1月10日

宇宙開発委員会長期政策部会、「宇宙開発政策大綱改訂原案」を報告

1996年(平成8年)1月11日~20日

スペースシャトル「エンデバー号」に日本人初のミッションスペシャリスト若田光一宇宙飛行士が搭乗し、宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)を回収

1996年(平成8年)1月24日

宇宙開発委員会、「宇宙開発政策大綱」を改訂

 H-Ⅱロケットの成功や2t級衛星開発など宇宙開発能力が部分的には国際的な水準に達したこと、冷戦構造終結による宇宙開発環境の変化、科学技術基本法制定(1995年(平成7年)11月15日施行)による科学技術振興機運の醸成といった宇宙を取り巻く状況の変化を踏まえ、宇宙開発委員会は、宇宙開発政策大綱の改訂を決定した。
 開発の基本方針に(1)独創的な科学研究および技術開発、(2)ニーズへの対応、(3)経済的な宇宙活動、(4)主体的な国際協力、(5)無人システムと有人システムのバランス、(6)宇宙産業発展への配慮、(7)宇宙環境保全への配慮等をかかげ、グローバルな視点に立った宇宙の本格利用を目指すこととした。主な開発計画は次の通り。

<地球観測>
 各国の地球観測衛星との整合性を図った全地球的な観測システムの実現。

<月探査>
 月に関する科学的知見を蓄えるとともに、利用の可能性を検討するため、無人探査や月面インフラストラクチャーの研究を進める。無人探査については、宇宙開発事業団と宇宙科学研究所等が連携・協力し、段階的に月周回衛星や月面着陸探査をはじめとした体系的な無人月探査計画を進める。

<宇宙環境利用>
 宇宙ステーションの日本実験棟(JEM)を「軌道上研究所」と位置づけて、宇宙と地上が密接に連携した総合的な研究体制を構築する。

H-ⅡAロケット
 多様な需要に応えられる輸送手段として、低軌道に20t(静止軌道に4t)までの打上げ能力をもち、大幅なコスト低減が可能なH-ⅡAロケットを開発する。

HOPE-X
 再使用型輸送系の技術基盤育成の一環として、HOPE-Xの飛行実験をする。

<宇宙環境保全>
 増加するスペースデブリ(宇宙ごみ)の観測システムや、宇宙放射線量などを予測する宇宙天気予報システムを研究する。

さらに、社会の動向を的確に反映する宇宙開発の必要性を述べ、

  • 宇宙開発の進捗状況・成果の適時の評価
  • 所要経費の節減に努めつつ、国の予算の着実な拡充
  • 国民の理解を深めるための広報活動の強化

などをあげた。

1996年(平成8年)1月30日

米国とロシアが新しい打上げ協定に署名

1996年(平成8年)2月12日

宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所共同の極超音速飛行実験機「HYFLEX」をJ-Ⅰロケット試験機1号機で打上げ(回収に失敗)

1996年(平成8年)2月

JEMの国内詳細設計審査(CDR)の結果を踏まえ、第1回JEM詳細設計審査と安全審査を、米国航空宇宙局、欧州宇宙機関、カナダ宇宙庁を迎えて筑波宇宙センターにおいて実施

1996年(平成8年)3月29日

米国、GPSの管理と利用に関する国家政策を発表

1996年(平成8年)4月8日

ルクセンブルクの直接放送衛星「アストラ1F」をプロトンロケットにより打上げ。ロシアが商業ベースで打ち上げた初の静止衛星

1996年(平成8年)4月23日

ロシアの大型研究モジュール「プリローダ」をプロトンロケットで打上げ。3日後にミールにドッキングし、ロシアの有入宇宙ステーション「ミール」が完成

1996年(平成8年)5月29日

宇宙開発事業団、宇宙飛行士候補1名(野口聡一)を決定

1996年(平成8年)6月4日

欧州宇宙機関、アリアン5ロケットの初打上げに失敗

1996年(平成8年)7月2日

米国航空宇宙局、再使用型宇宙往還機(RLV)のための実証機「X-33」のメー力としてロッキード・マーチン社を選定

1996年(平成8年)7月6日
~8月15日

宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所共同の小型自動着陸実験機(ALFLEX)の着陸実験をウーメラ飛行場(オーストラリア)で実施

1996年(平成8年)7月

日本のデータ中継技術衛星「こだま」(DRTS)利用の目途が立ったことから、JEMDRTS間の通信に使用する、JEM搭載衛星間通信システム(ICS: Inter-orbit Communication System)の開発着手を決定

1996年(平成8年)8月6日

米国航空宇宙局、火星に生命が存在した可能性を発表

1996年(平成8年)8月17日

宇宙開発事業団、地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)アマチュア衛星3号「ふじ3号」(JAS-2)H-Ⅱロケット4号機で打上げ

1996年(平成8年)9月19日

米国のクリントン大統領、冷戦終結後初の新国家宇宙政策を発表

1996年(平成8年)10月15日

インド宇宙研究機関(ISRO)と力ナダ宇宙庁(CSA)、宇宙協力協定に署名

1996年(平成8年)11月16日

ロシアの火星探査機「マルス96」(20カ国余りが協力)のプロトンロケットによる打上げの失敗

1996年(平成8年)11月18日

宇宙開発事業団、フランス国立宇宙研究センター(CNES)との長期協力協定に署名

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お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --