海洋分野における研究開発

海洋生物資源確保技術高度化

 近年、乱獲によるクロマグロなどの枯渇や気候変動による海洋生物資源量への影響が国際的に懸念され、我が国でも問題意識が高まっています。文部科学省では、海洋生物資源を安定的・持続的に利用するとともに、産業創出につなげていくことを目的として、海洋生物資源の革新的な生産方法の開発や海洋生態系を総合的に解明する調査研究を大学・研究機関等の協力の下で実施しています。
 海洋生物資源の革新的な生産方法の開発では、東京海洋大学がサバ等の小型魚にクロマグロ等の卵・精子のもとになる細胞を移植し、代理親魚とする方法を研究しています。養殖の労力・スペースが削減され、低コストで安定した増養殖技術が実現することが期待されます。
 海洋生態系を総合的に解明する調査研究では、水産研究・教育機構を中心とする研究グループが我が国の漁業にとって重要な黒潮域における生態系変動メカニズムの総合的な解明を目指しています。

生殖幹細胞操作によるクロマグロ等の新たな受精卵供給法の開発
生殖幹細胞操作によるクロマグロ等の新たな受精卵供給法の開発(提供:東京海洋大学)

お問合せ先

研究開発局海洋地球課

-- 登録:平成26年01月 --