| 研究課題 | 2003年宮城県北部の地震による地震災害に関する総合的調査研究 |
||||||||||||||||
| 研究代表者 | 源栄 正人 東北大学工学研究科教授 |
||||||||||||||||
| 研究経費 | １,５００万円 |
||||||||||||||||
| 研究目的 | 7月26日，旭山撓曲の地下浅部で中規模地震（マグニチュードＭ6.2）が発生した。 この地震による被害の範囲は狭いものの，2Gを超える加速度及び震度６強の揺れが観測され，全半壊以上の家屋が約2,300棟に上る被害をもたらすとともに，多くの被災者が避難所生活を余儀なくされた。 この地震によってRC構造の柱のせん断破壊や木造家屋などに大きな被害が生じ，地盤の液状化やがけ崩れによる被害が多く生じた原因を究明する必要がある。また，震源断層と地表近傍の活断層・地質構造とがどのように関連しているかを反射法地震探査によって明らかにすることは，将来，このような規模の地震の評価方法を検討する上で極めて重要である。 このため，地震被害調査と震源断層・地殻構造調査を理学，工学，防災学的手法を用いて総合的に調査研究することによって，今後の地震防災施策に資する。 |
||||||||||||||||
| 調査内容 | １．地震被害調査
２．震源断層の形状と震源域の構造の調査
|
| （研究代表者） | ||||
| 源栄 正人 | 東北大学大学院工学研究科教授 | （地震工学） | 総括・地震動と被害の関係調査 | |
（研究分担者） |
||||
| １． 地震被害調査 （１）地震動特性と被害の関係調査 |
||||
| 大野 晋 | 東北大学工学研究科助教授 | （地震工学） | 地震観測記録の分析 | |
| 境 有紀 | 筑波大学機能工学系助教授 | （地震防災工学） | 地震動と被害関係調査 | |
（２）過去の地震被害との比較調査 |
||||
| 鏡味 洋史 | 北海道大学工学研究科教授 | （地震防災） | 過去の地震被害調査 | |
（３）構造物と地盤の被害調査 |
||||
| 井上 範夫 | 東北大学工学研究科教授 | （建築構造学） | 非木造建築構造物被害調査 | |
| 風間 基樹 | 東北大学工学研究科教授 | （地盤工学） | 地盤被害・土木構造物被害調査 | |
| 河合 直人 | 国土交通省国土技術政策総合研究所 建築研究部構造基準研究室長 |
（建築構造学） | 木造建築構造物被害調査 | |
|
||||
| 増田 聡 | 東北大学経済学研究科教授 | （都市地域計画） | 生活支障関連調査 | |
| 佐藤 健 | 東北大学工学研究科講師 | （地震防災） | 人的被害調査 | |
２．震源断層の形状と震源域の構造の調査 （１）反射法地震探査と地形調査による震源断層の調査 |
||||
| 佐藤比呂志 | 東京大学地震研究所助教授 | （探査地震学） | 反射法地震探査 | |
| 今泉 俊文 | 山梨大学教育人間科学部教授 | （変動地形学） | 変動地形調査 | |
（２）余震観測による震源断層近傍の地殻構造の調査 |
||||
| 海野 徳仁 | 東北大学理学研究科助教授 | （地震学） | 余震観測 | |
（３）ＧＰＳによる余効的地殻変動観測 |
||||
| 三浦 哲 | 東北大学理学研究科助教授 | （測地学） | ＧＰＳ観測 | |
（４）強震動観測による地殻及び基盤構造の調査 |
||||
| 纐纈 一起 | 東京大学地震研究所助教授 | （地震学） | 強震動評価 | |
| 山中 浩明 | 東京工業大学総合理工学研究科助教授 | （地震工学） | 地盤構造評価 | |
-- 登録：平成21年以前 --