日米科学技術協力合同高級委員会に柴山大臣が共同議長として出席

 令和元(2019)年5月2日、柴山大臣は日米科学技術協力協定に基づき開催された、日米科学技術協力合同高級委員会(第14回)に日本側の平井内閣府特命担当大臣、米国側のドログマイヤー大統領府科学技術政策局長、クラティオス大統領副補佐官とともに共同議長として出席しました。
 今回はトランプ政権になって初めての日米科学技術協力合同高級員会でしたが、これまでの日米の科学技術協力実績を確認するとともに、量子技術や人工知能(AI)といった新たな日米協力について議論が行われました。

 量子技術分野では、日米の研究者レベルの交流がかねてよりあるほか、昨年の前文部科学大臣とコルドバ全米科学財団(NSF)長官の会談を受け、政府間の情報交換が行われています。今般の委員会で、米国との間で、量子技術分野について、協力を加速させることで意見の一致をみました。これを受け、具体的には、関係府省と連携しつつ、日米の実務者での議論を継続するほか、研究者の議論に基づき、今年の冬に量子技術分野のワークショップを日本で開催し、日米の研究者に加え、欧州も含めた研究者が中心となって日米欧の研究者交流を行う予定にしています。

 人工知能(AI)分野では、AIに関する日米両国の政策の方向性が一致していること、本分野での協力を引き続き進めていくことを確認しました。文部科学省では、我が国のAI研究の中核的拠点である理研AIPセンターにおいて、米国との共同ワークショップの開催や、より多くの米国の若手研究者にAIPセンターでの研究開発に参加いただくことなどを通じて、米国の研究機関と一層連携を深め、研究開発と人材育成の取組を進めてまいります。

 国際社会における課題解決において、日米のように、価値観を共有する国同士の連携・協力はますます重要であり、文部科学省としても今後も日米科学技術協力を推進してまいります。


委員会の様子


高級委員会で発言する柴山大臣


高級委員会の参加者による集合写真


高級委員会の共同議長と柴山大臣

 

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(科学技術・学術政策局参事官(国際戦略担当)付)