平成21年度文部科学省研究開発評価シンポジウム　概要　－研究開発評価システム改革の実施と具体的な展開－

○　日時：平成21年11月9日（月曜日）13時30分～17時30分
○　場所：富士ソフト　アキバホール
○　主催：文部科学省科学技術・学術政策局評価推進室

【主旨・目的】

　研究及び開発（以下「研究開発」）は、研究分野の深化、大規模化、融合化等の方向に加えて、社会的・経済的な要請や国民への成果還元のために、より効果的で効率的な推進が求められています。それに伴い評価対象がより複雑なものへと拡大している中、評価の水準も高度なものが必要となってきており、評価システムの改革が求められています。
　文部科学省科学技術・学術政策局評価推進室では、こうした状況を踏まえ、大学や独立行政法人などの多くの研究開発機関との研究評価活動に関する意見交換や調査委託事業等を実施してきており、その中で把握できた様々な課題の解決に向けた支援事業を推進しています。　
　このたび、研究開発機関における研究開発評価の効率化及び充実を促進するとともに、評価関係者の評価意識の向上や評価関係者同士の連携促進を目的として、シンポジウムを企画・開催いたします。

【テーマ】

『研究開発評価システム改革の実施と具体的な展開』

　我が国の研究開発評価は、「国の研究開発評価に関する大綱的指針」（以下、「大綱的指針」という。）の下に、各府省の評価指針が整備され、その定着や改善が進められてきました。
　文部科学省では、平成20年10月の大綱的指針の改定を受け、平成21年2月に「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針」の見直しを行うとともに、今般、研究開発評価システムの一層の改革を進めるため、次期科学技術基本計画も視野に入れた、評価システム改革の課題とその改善方策について検討を進め、「研究開発評価システム改革の方向性について(審議のまとめ)」（平成21年8月4日　科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会研究評価部会）を取りまとめました。
　本シンポジウムでは、今後の研究開発評価システム改革の方向性について紹介するとともに、資金配分機関や大学、独立行政法人研究実施機関の現場において、評価システム改革を実現するための方策について討論します。
　また、研究開発評価システム改革の実施に向けて、文部科学省における大学や独立行政法人研究実施機関との意見交換や調査委託事業で得られた研究開発評価の取組みについて、「国際的視点の導入」、「研究開発の性格に応じた評価の視点」、「評価・意思決定のためのインフラ整備（データベース）」の特徴ある具体的展開例について紹介し、現場における研究開発評価システムの構築・運用・活用の方策を探る機会を提供できればと考えております。