平成19年度 文部科学省研究開発評価ワークショップ

 我が国における研究及び開発に関する評価は、「国の研究開発に関する大綱的指針」(内閣総理大臣決定)及び各府省で定めた具体的な評価の指針に沿って、研究開発の特性等に合わせた評価が実施されています。文部科学省においても、「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針」に沿った評価が実施されているところですが、評価指針では、同時に、評価システムの改革と評価の質の向上についても求められています。
 特に、近年は、研究開発分野の深化、融合化や大規模化が進み、また、研究開発のさまざまな場面でイノベーションを実現するための政策・方策が盛んに議論されてきており、評価に携わる者は、その期待される役割がますます大きく重要になってきているとともに、評価システムが適切なものとなるよう常に点検し改善していく努力が求められています。
 そこで、文部科学省では、研究開発評価の推進に資するため、より実務的な視点からのアプローチとして、実際の評価現場で評価に携わっている人々の資質の向上とネットワークの構築を図ることを目的とした研究開発評価ワークショップを開催いたしました。
 今年度においては、“評価をマネジメントに活かす”という視点から、評価現場で抱える具体的な問題・課題を参加者から事前に提出していただき、当日は、同じような問題・課題を抱えた数人のグループに分かれ、“マネジメントに活かされる評価”のあるべき姿に向けて、ディスカッションを行いました。

1.日時

 平成19年12月3日(月曜日)13時30分~16時55分

2.場所

 コンファレンススクエアM+(プラス)グランド
 (東京都千代田区丸の内2‐5‐2 三菱ビル10階)

3.内容

 テーマ『研究開発評価とマネジメント』
 評価は対象となる研究開発等の性質をつまびらかにし、評価結果を次の企画立案の改善に適切に反映させることにより、研究開発の改善が図られます。研究開発のマネジメントサイクル(PDCAサイクル)において、評価は、極めて重要な役割を担うものです。にもかかわらず、「評価のための評価」や評価疲れなどの問題がしばしば指摘されています。
 評価の役割を十二分に発揮するためには、評価それ自体を目的とすることなく、“マネジメントに活かされる評価システム”の構築が大切です。
 “マネジメントに活かされる評価”とは何か、そのあるべき姿に向けて、参加者間で課題を共有し、議論しました。

(1)講義

(2)グループ討議

  •  「評価をマネジメントに活かす」
    1. 「マネジメントの視点から」
    2. 「評価からマネジメントへ」

(3)全体討議

  • 司会・ファシリテーター:
     伊地知 寛博(成城大学社会イノベーション学部 教授)
  • ファシリテーター:
     相澤 志郎(放射線医学総合研究所 特別上席研究員)
     内田 理之(理化学研究所筑波研究所安全管理室 調査役)
     岡村 浩一郎(科学技術振興機構研究開発戦略センター アソシエイトフェロー)
     小林 信一(筑波大学大学院ビジネス科学研究科 教授)
     桜井 誠人(宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部宇宙先進技術研究グループ 主任研究員)
     嶌田 敏行(茨城大学評価室 助教)
     鈴木 潤(政策研究大学院大学 教授)
     永田 潤子(大阪市立大学大学院創造都市研究科 准教授)
     林 隆之(大学評価・学位授与機構評価研究部 准教授)

4.実施報告書

お問合せ先

科学技術・学術政策局計画官付評価推進室

(科学技術・学術政策局計画官付評価推進室)

-- 登録:平成21年以前 --