安心して暮らせる豊かで潤いのある社会を構築するためには、生活者の立場を重視した科学技術や、生活の場としての地域の活性化に資する科学技術を振興するとともに、その成果を速やかに生活・社会に適応することが重要です。
本「生活・社会基盤研究」制度は、科学技術振興調整費を活用して、国立試験研究機関、大学、公設試験研究機関、民間研究機関等の研究能力を結集した研究を総合的に推進するもので、生活者や社会の要望に密着した目的指向的な研究として「生活者ニーズ対応研究」、地域の活性化に資する研究として「地域先導研究」を実施しています。
平成10年12月16日(水曜日)午後5時(厳守)
(1)課題の選定は、科学技術会議 政策委員会 生活・社会基盤研究小委員会において行います。
(2)提案課題の選定方法は、提案書の書類審査及び課題提案者からのヒアリングの2段階審査とします。書類審査及びヒアリングの結果に通知します。(書類審査に合格した提案課題については、ヒアリングの日時、場所等を併せて通知します。)
(3)生活者ニーズ対応研究については、ヒアリングを経て内定した提案課題について、課題提案代表者及び外部の学識経験者からなる「研究実施計画策定ワーキンググループ」を設置し、研究計画について審議を行い「研究実施計画」を策定します。策定された「研究実施計画」は、科学技術会議 政策委員会で最終的に採択課題として決定されます。
なお、「研究実施計画」を取りまとめる際、提案課題の統合、研究内容の変更等を行うことがあります。
(1)研究の実施にあたっては、「国立試験研究機関」を除き、委託研究となります。その際、研究を担当する研究機関において、研究推進に必要な委託事務等の事務の負担をお願いすることがあります。
また、委託研究によって得られた成果に関する知的所有権は、科学技術庁に無償で譲渡するものとしています。
(2)研究の推進にあたっては、生活者ニーズ対応研究では研究担当代表、外部有識者及び生活者代表等からなる「総合推進委員会」が設置され、研究の運営、研究成果の取りまとめ等を行います。また、地域先導研究では「地域中核オーガナイザー」の指導の下で研究が進められます。
社会全体あるいは生活者の要望に応えるべく、生活の質の向上に資することを目的とし、具体的な応用を目指した基盤的研究であり、民間、大学、国立試験研究機関、公設試験研究機関等の研究ポテンシャルを結集し、産学官が連携して研究開発を推進することが必要な課題。
3年間
※3年間の研究の結果、さらに実用化等を目的として研究開発を行う場合には、中間評価結果 によって、3年間を限度として第2期研究を認めることがあります。
1課題あたり3億円以内/年
※予算規模の大小で優劣をつけることはありませんので、研究の目的に応じた適正な研究体制、 研究費として下さい。(無理に3億円程度にする必要はありません。)
※提案書に記載された予算(要求額)と課題実施時の承認額は必ずしも一致しません。
別紙1のとおり。
(1)課題提案にあたっては、共同研究機関と調整の上、代表機関から提案書を提出して下さい。
(2)代表機関が国立試験研究機関及び特殊法人である場合は所管省庁を経由、公設試験研究機関である場合は地方公共団体を経由、その他の機関である場合は直接、提出先へ提出して下さい。
(3)研究課題を提案する機関は、別紙様式1に従って課題提案書を作成し、提出して下さい。
また、提案課題の理解を深めるために必要な研究全体の概要を示す資料(図表、ポンチ絵、写真等)を適宜(数枚程度)添付して下さい。
(4)別紙様式1の1~5までの項目については、フロッピーディスク(FD)も併せて提出して下さい。
FD は、原則として DOS 1.44MB フォーマットとし、ファイルはテキスト(TXT)形式で保存して下さい。
また、FDラベルには提案課題名、提案者名等を明記して下さい。
(1)研究計画の作成にあたっては、その研究を推進する上で最適な規模として下さい。
(2)平成11年度の課題選定にあたって、原則として既存の実施課題と類似した提案課題は採択しないこととしていますので、留意して下さい。
課題名 | 研究領域 (別紙1) |
研究実施機関 |
---|---|---|
1.第1期研究 | ||
○平成10年度新規実施課題(H10~12年度) | ||
(1)内分泌攪乱物質による生殖への影響とその作用機構に関する研究 | 7 | 環境庁、厚生省、農水省、通産省、労働省、水産庁、科技庁、横浜市大、住友化学株式会社 等 |
(2)都市ゴミの生分解性プラスチック化による生活排水・廃棄物処理システムの構築 | 2 | 通産省、建設省、九州大、九州工大、 株式会社北九州テクノセンター 等 |
(3)室内化学物質空気汚染の解明と健康・衛生居住環境の開発に関する究 | 5 | 建設省、厚生省、お茶の水女子大、東京大、東北大、大成建設株式会社、社団法人日本建築学会 等 |
○平成9年度新規実施課題(H9~11年度) | ||
(1)スギ花粉症克服に向けた総合研究 | 5 | 環境庁、農水省、厚生省、東京慈恵会医科大、昭和大、国立相模原病院 等 |
(2)高齢社会に向けた食品機能の総合的解析とその利用に関する研究 | 5 | 農水省、環境庁、厚生省、(財)東京都老人総合研究所、共立女子大、島根大 等 |
(3)高齢社会における製品・生活環境等のユニバーサル化に関する研究 | 8 | 通産省、運輸省、厚生省、労働省、警察庁、建設省 等 |
○平成8年度新規実施課題(H8~10年度) | ||
(1)日常生活における快適な睡眠の確保に関する総合研究 | 5 | 厚生省、労働省、環境庁、東京医科歯科大、秋田大、広島大、(財)大阪バイオサイエンス研究所 等 |
(2)高齢者・障害者に快適な社会のための参加支援工学に関する研究 | 8 | 厚生省、通産省、郵政省、東京大、東京工業大、順天堂大、株式会社日立製作所 等 |
(3)清浄で安心な生活環境の創造:環境低負荷型浄化技術の開発と応用 | 3 | 科技庁、厚生省、通産省、東京大、北海道大、 株式会社クボタ、オルガノ株式会社、広島県 等 |
○平成7年度新規実施課題(H7~9年度) | ||
(1)環境と資源の持続的利用に資する資源循環型エコシステムの構築に関する研究 | 2 | 神奈川県、茨城県、通産省、厚生省、環境庁、 株式会社三井石炭液化、株式会社三菱重工 等 |
(2)廃棄物焼却熱等の未利用熱エネルギーの有効活用に関する研究 | 4 | 科技庁、通産省、株式会社コマツ、株式会社三菱重工、 株式会社富士電気、東北大、仙台市 等 |
(3)市民の安心を確保し安全な市街地を創出するための総合的な地震防災に関する研究 | 6 | 科技庁、建設省、自治省消防庁、(財)都市防災研究所 等 |
2.第2期研究 | ||
○平成10年度新規実施課題(H10~12年度) | ||
(1)環境と資源の持続的利用に資する資源循環型エコシステムの構築に関する研究 | 2 | 神奈川県、茨城県、通産省、厚生省、環境庁、 株式会社三井石炭液化、株式会社三菱重工 等 |
別紙1(p.6)の領域のいずれに該当するのかを明記して下さい。
また、複数の研究領域にまたがる場合には最も関連の深い領域を先頭として下さい。
「・・・・・」
〔例〕・・・の問題の解決に資するため、・・・・を解明することを目指し、・・・・に関する研究を行う。(簡潔に要領よく、専門外の方でも分かるように、数行で記入して下さい。)
〔例〕・・・は、・・・として重要であるが、・・・がまだ確立されておらず、新しい・・・が期待されている。このため、・・・・のために、・・・・が必要となっている。
〔例〕・・・は、・・・を進めていく上で早急に解決すべき問題であるが、・・・に関する開発はまだ、緒についたばかりであり、進展を待たれている状況にある。このため、・・・に関する研究を早急に開始することが急務である。
〔例〕科学技術会議第○号答申「・・・・」においても、・・の重要性が指摘されている。
また、○○省との協力で○○の研究を進めてきたところであるが、これから新たな・・・の開発に向けての時宜を得ている。
××庁:○○研究所、○○研究所、○○センター
○○省:○○研究所、○○研究所
○○省:○○研究所、○○研究所
○○大学○○学部、○○大学○○学部、○○大学○○学部、
株式会社○○研究所、財団法人○○研究所
○○県○○研究所、○○県○○試験場、○○市○○研究所
以下により研究担当予定者の内諾の有無を記入して下さい。
〔例〕・・・に資するため、・・・・・・・の研究を行う。
(上記の「研究の概要」は200字程度でまとめて下さい。なお、本文章は、生活・社会基盤研究 小委員会における審議の際に課題の整理のために使います。)
具体的には、以下のとおりの研究を行う。
研究項目 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 成果の活用 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
(1)……に関する研究 | …の研究 |
||||
1)……に関する研究 | ←-- | -→ | …の開発 | ||
←-- | -→ | ||||
2)……に関する研究 | …の準備 ←--→ |
←-- |
…の開発 -→ |
||
: | |||||
(2)……に関する研究 | |||||
: |
(主要な研究機関については、機関毎に記入して下さい。)
第1期計画 | 総額 | ||||
研究実施年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | ||
研究費見込 | A研究機関 B研究機関 その他 |
||||
計 |
(参考)(提案者については必ず記入、その他、主要な研究担当候補者についても記入して下さい。)
主たる研究担当候補者の研究実績等
年月日 | 職歴 | 研究歴 |
---|---|---|
地域の特性を生かし、または地域の活性化に資することを目的として、民間、大学、国立試験研究機関、公設試験研究機関の優れた研究者を結集し、地域中核オーガナイザーの指導の下で進める基礎的・先導的研究。
1課題あたり1億円程度/年、3年間
課題名 | 実施機関 |
---|---|
1.平成10年度新規実施課題(H10~12年度) |
|
(1)醸造微生物機能の高度利用に関する研究 |
広島県 |
(2)室戸海洋深層水の特性把握および機能解明 |
高知県 |
(3)こめぬかを原料とする環境に適合した有機工業化学に関する基礎研究 | 和歌山県 |
2.平成9年度新規実施課題(H9~11年度) |
|
(1)富山県域の雪の特性解明と利雪に関する高度研究 |
富山県 |
(2)地域糖質資源の高機能化と環境調和型利用システムの基盤研究 |
鹿児島県 |
(3)相模湖・津久井湖の藻類による汚濁機構解明とその浄化・資源化技術に関する研究 |
神奈川県 |
3.平成8年度新規実施課題(H8~10年度) |
|
(1)次世代高機能鋳鉄の創製と複合化に関する基礎的研究 |
岩手県 |
(2)生体認識機能を持つ新糖鎖素材の創製に関する地域基盤研究 |
静岡県 |
(3)環境に適合した材料の創出のための複合型表層改質技術開発に関する基礎研究 |
長崎県 |
年月 | 職歴 | 研究歴 |
---|---|---|
○年○月 | △△△長 | 分野等 |
年月 | プロジェクト等の名称 | 研究歴 |
---|---|---|
○年○月 | △△△会 | 会長等 |
研究機関及び研究者名(候補) | 担当する研究内容 | 外部参加研究者(候補) ※当該研究において、指導、助言を行う参加研究機関に属さない研究者 |
---|---|---|
○○大学 ○○○ ○○○ |
研究項目名 | △△研究所 ○○○ ○○○ △△株式会社 ○○○ ○○○ |
○○研究所 ○○○ ○○○ |
研究項目名 | △△研究所 ○○○ ○○○ △△株式会社 ○○○ ○○○ |
研究項目及び研究実施機関 (個別所要経費はかっこ内記載) |
初年度 | 2年度 | 3年度 | 備考 |
---|---|---|---|---|
【国費による部分】 ○○○に関する研究 △△機関 |
研究項目 (・・) |
|||
()には必要額記入 適宜小計を設ける |
施設・機器の名称 | 説明 | 区分 |
---|---|---|
○○計 ○○装置 |
△△の測定 △△の解析 |
購入(3)、初年度、○○大学 既存、2年度、○○研究所 |
提案書の作成にあたっては、当該分野の専門家以外にも内容がわかるよう、できるだけ平易な表現としてください。
科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当)
-- 登録:平成21年以前 --