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特定非営利活動法人 ボラみみより情報局

自ら問題解決に取り組む地域社会をきずきます

所在地…〒460-0004 愛知県名古屋市中区新栄町2-3 YWCAビル6F
TEL…052-228-7824 FAX…052-228-7834
URL…http://www.boramimi.com/ http://www.mimiline.jp/
E-Mail…office@boramimi.com

愛知県名古屋市

1 団体の概要

代表者名…高野(織田)元樹
設立年月…1999年7月 認証日…2003年3月7日
有給スタッフ数…常勤/3名、非常勤/0名
事業規模(09年度決算収入)…13,173,898円
(内訳:会費1,378,000円、事業収入11,179,387円、寄付金595,113円、その他21,398円)

活動の目的・趣旨

 ボランティア活動に参加したい個人と、ボランティアを必要とする団体等との橋渡しをし、またその活動を支援するため、ボランティア情報誌の発行等の事業を行い、もって社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 「ボラみみより情報局」の設立は、20年ほど前、ボランティアをしようと思ったが情報がどこにもなかったという、代表の織田氏自身の経験がもとになっている。
 その後、様々な調査や統計を調べ、団体と知り合い、ボランティアをしたいという人たちと話をするうちに、ボランティア情報を必要としている人は大勢いることが分かった。行政や社会福祉協議会などにも情報誌の必要性を訴えたが、実現はしなかった。そんな頃、北海道で「ボラナビ」という無料のボランティア情報誌が作られていることを知り、自らもボランティアによる情報誌の発行を決意。仲間等に働きかけ、賛同してくれたボランティア4名で団体を立ち上げ、2000年4月に発行部数1万部の月刊誌「ボラみみ」を創刊した。
 以後、「ボラみみ」の発行を続けるとともに、「自ら問題解決に取り組む地域社会をきずく」という活動理念に向けて、様々な活動を展開。2003年にNPO法人化し、2010年には10周年を迎えた。

主な活動内容

1.ボランティア情報の提供およびマッチング

 ボランティア情報誌「ボラみみ」の発行(月1回)
 ボランティアのマッチングサイト「みみライン」の運営

2.ボランティア活動の普及啓発

 ボランティアを始めたい人を集めて団体とつなぐ「ボラ支隊」
 講師派遣や講座実施等

3.ボランティアに関する調査研究

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 ボランティア情報の提供およびマッチング

紙媒体の「ボラみみ」とWebサイトの「みみライン」で情報提供

 「ボラみみより情報局」は、団体の社会的使命として、「ボランティアをしたい人と必要としている人々をつなぐ」「ボランティア・NPO活動への理解と参画をひろげる」という2つを掲げている。
 一つ目の使命「ボランティアをしたい人と必要としている人々をつなぐ」ために、団体設立当初より行っているのが、ボランティア情報の提供である。現在、ボランティア情報の提供は、紙媒体の「ボラみみ」とWebサイトの「みみライン」の2つで行っている。
 紙媒体の「ボラみみ」は、ボラみみより情報局の設立当初より、毎月1万部発行している。現在、地域のスーパーや書店など710カ所で無料配布している。
 一方、「みみライン」は、2007年に開設されたボランティア登録Webサイトである。自分の希望するジャンルや地域を登録しておくと、その内容に合ったボランティア情報が提供される、いわばマッチングシステムである。また、個人の資格やスキルを登録しておくこともできる。それを見た団体からの仕事の依頼がWeb上から匿名でできる、いわゆるスカウトサービスが提供されており、先進的なシステムとなっている。月2万件のアクセスがあり、情報配信も月1万5千件を超える。

プロのデザイナーがボランティアで支える「ボラみみ」の表紙
プロのデザイナーがボランティアで支える「ボラみみ」の表紙 

地域の人が参加できること、ボランティアであることが掲載条件

 当初は、紙媒体の「ボラみみ」が主流で、その情報をホームページに載せていた。現在ではこれが逆転し、「みみライン」で月に2回の締め切りを設け、そこで集めた情報の中から「ボラみみ」に掲載するものを選んでいる。
 掲載する情報は、必ず3人が目を通してチェックし、内容の精度を維持している。また、「ボラみみ」の誌面には限りがあるので3カ月以内に載せた団体の情報は載せないという決まりをつくり、なるべく多くの団体の情報が掲載できるようにしている。
 掲載される情報は、海外でのワークキャンプ等の特殊なものを除いて、愛知、岐阜、三重、3県の情報に限定している。あくまでも、地域の人が参加するための情報であることにこだわっているからである。また、背後に社会問題が存在しないものは「ボランティア」とは言わない、という考えのもと、「ボランティア」の情報であることも厳しくチェックしている。

事業名称 ボランティア活動の普及啓発

活動理念から広がった講座

 ボラみみより情報局の2つ目の社会的使命「ボランティア・NPO活動への理解と参画をひろげる」ための事業として、「ボラみ塾」がある。「ボラみ塾」は、様々な分野の団体の代表に自分たちの問題意識等を話してもらい、ボランティアとして必要なマナーやルールを学ぶ「ボランティア講座」と、ボランティア経験があり、ボランティアの受け入れ担当者などを対象とした「コーディネーター講座」からなる。
 ボランティアの背景には必ず何かしらの社会問題がある。実際にボランティアをすることで、その問題に直接触れ、自分の問題として問題意識を持ち、自ら解決に取り組むようになる。しかし、せっかくボランティアをしても、社会問題が自分のものとなっていない人がいるように感じている。これらの講座も、「自ら問題解決に取り組む地域社会をきずく」というボラみみより情報局の活動理念実現のための入り口であり、気づきのきっかけとしてもらうために実施をしている。

イベントがボランティアを育てる

 ボランティアマッチングのイベント「ボラみ展」も、今まで2回開催した。求人をする企業が集まって開催する就職企業展のボランティア版ともいえる。各回ともNPOや市民団体など、団体とボランティアをしたい人が直接つながる場として、約40のブースを出展し、多くの人が来場した。
 「ボラみ展」の企画・運営も、すべてボランティアが行う。こうしたイベントを実施することによって、ボランティアが成長するので、今後も実施していきたいと考えている。

ボランティアの成長の場ともなる「ボラみ展」
ボランティアの成長の場ともなる「ボラみ展」 

3 事業の成果と課題

「みみライン」システムの提供で全国展開

 スカウトサービス等の先進的機能を持った「みみライン」は、その高機能に加え、ボランティアがボランティア活動のニーズに合わせて開発したこともあり、市民活動の現場で非常に使いやすい優れたシステムとなっている。そこで、このシステムに汎用性を持たせ、全国の様々な市民活動の現場に提供する取り組みが始まっている。
 すでに、名古屋市社会福祉協議会や京都の特定非営利活動法人ユースビジョンへの提供が行われた。多くの団体等へ提供するため、さらに汎用性を高め、2011年には本格的に全国に展開していく。
 今後、「みみライン」システムの提供事業は、ボラみみより情報局の活動の大きな柱になると考えている。同時に、このシステム上の地域の情報のネットワークは、災害のときのネットワークにもなると期待されている。災害時のネットワークは、災害時にそのために立ち上げたのではうまく機能しないので、日常のなかで稼働している「みみライン」のような地域の情報ネットワークが必要なのである。

すべての場面で一市民が参加できる組織

 ボラみみより情報局の活動は、約250名のボランティアが支えており、「編集チーム」「配達ボランティア」「ネットチーム」など、それぞれのチームに分かれて活動している。「会計チーム」では、団体の収支報告書等の書類作成や3名の有給の事務局スタッフの給与計算も行う。ボランティアが団体を支え、有給スタッフも支えているのである。
 「みみライン」のシステム開発をはじめ、ボラみみより情報局の活動は、企画、提案、実施、営業や助成金の獲得など、すべてボランティアが行ってきており、その力はとても大きい。ボランティアは、10代から70代まで年齢層も幅広い。市民活動の組織も社会の縮図であってこそ、健全な姿になると考えている。
 「市民が参加しない市民活動はない。すべての場面で一市民が参加できることが大事であり、それが本来のボランティアや市民活動の姿である」と織田氏は話す。

企業・行政とはWin-Winの関係を築く

 企業や行政へも設立当初は団体側から営業活動を行っていたが、10年間の実績が買われて、最近は企業・行政の側から協働の依頼が多い。
 協働で大切なのは、どうやったらWin-Winの関係を築くことができるかである。企業からの寄付に対して何を返せるか、行政にとってのメリットは何かを考えることが必要であり、自分たちの得だけを考えてはだめである。逆に相手のメリットを考えることで、自分たちにも得るものがある。まさにWin-Winの関係が必要である。
 仕事の質に関しても、ボランティアだからという甘えは許されない。信用に関わることなので、品質が確保できず、資金提供を辞退したこともある。同時に、企業側にもボランティアの情報はタダではないということを説明している。情報の取捨選択や校正等の様々なノウハウを駆使して情報提供を行っており、そうしたNPOの資源を、社会貢献をしようとする企業側がタダで使うということはあってはならない。

4 今後の展望

10年後は4つの事業を展開

 ボラみみより情報局では、次の10年を見据えて、以下の4つを重点的事業と位置づけている。

  1. 「ボラみみ」とマスメディアとの協働による情報提供
  2. 様々な組織との協働による「みみライン」の運営
  3. 「ボラ支隊」メンバー拡大と支援活動の拡充
  4. 民設民営ボランティアセンターの設立

 3.の「ボラ支隊」は、ボランティアを始めたい人を集めて、様々な団体に出向いてお手伝いをする活動である。この活動もボランティアの提案から生まれたもので、2009年から開始したが、現在150名のボランティアが参加する活動となっている。

代表の織田氏の想いは全国に広がりつつある
代表の織田氏の想いは全国に広がりつつある 

活動理念から外れずにボランティアの発想を軸に

 今までもボラみみより情報局の活動は、参加するボランティアの発想をもとに様々な展開をしてきた。今後もボランティアの発想を軸に、ある程度自由に柔軟な団体運営を行っていく。ただし、団体の活動理念や社会的使命からは外れないように、その部分だけはしっかりと共有していきたい。
 また、企業向けのバランススコアカードをNPO向けに改良したり、運営に経営の視点を入れるために企業の社長さんに理事に加わってもらったり、理事会をオープンにしたりといった、経営上の工夫も様々に行っている。今後も市民の手で市民の組織をつくるということを念頭に運営を行っていく。

(ヒアリング応対者:代表織田元樹氏)

 ボラみみより情報局では、活動自体が学び(教育)の場であると考えており、そのための情報発信を続けている。活動を通してみんながお互いに育っていく「共育」が、あるべき姿であろう。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --