ここからサイトの主なメニューです

特定非営利活動法人 のびーの宮崎

子どもたちに楽しい放課後の居場所を

所在地…〒880-0211 宮崎県宮崎市佐土原町下田島20841-9
TEL…0985-73-5594 FAX…0985-73-5594


宮崎県宮崎市

1 団体の概要

代表者名…嬉野恵子
設立年月…2004年4月 認証日…2006年2月21日
有給スタッフ数…常勤/14名、非常勤/3名
事業規模(09年度決算収入)…17,691,400円
(内訳:補助金17,504,400円、会費187,000円)

活動の目的・趣旨

 学童保育、子育て支援、教育相談等の活動を行い、安心して過ごせる地域社会を実現する為に利用する側の視点に立った児童クラブ事業を行い、もって宮崎県内の福祉増進に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 旧宮崎郡佐土原町の広瀬北小学校校区では、学童保育がなかったため、以前より父母から立ち上げてほしいとの声が多数あり、PTAで学童保育を立ち上げて運営してきた。宮崎市との合併をきっかけに、市側と協力し新たな地域の子育て支援「市民の手による子どもの育ちをつくる地域社会」を実現しようとの思いから、名称を「のびーの宮崎」に改め、NPO法人化された。
 学童保育を中心に活動を行い、学齢期の子どもたちを様々な大人たちが支援し、また、保護者や地域の人たちもつないで支援をする組織づくりを目指して立ち上がった。

主な活動内容

1.学童保育事業

 「児童クラブ」の運営。

2.放課後子ども教室推進事業

 子どもたちの放課後や週末における居場所の整備。

3.障害児研修

 保護者や「児童クラブ」のスタッフを対象とした研修講演会。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 学童保育事業

子どもの居場所をつくりたい

●小学校のすぐ隣で

 のびーの宮崎は、広瀬北小学校と大塚小学校の2つの小学校で学童保育事業を運営している。両校とも、小学校の敷地内に「児童クラブ」と呼ばれる学童保育施設が併設されており、小学校から下校した児童はそのまま児童クラブに移動することができる。
 小学校のPTAのボランティアによって運営されていたものをNPO法人化して引き継いだ経緯から、小学校の敷地内での学童保育施設の併設が可能となった。

手前が児童クラブの建物。奥は小学校校舎
手前が児童クラブの建物。奥は小学校校舎

 「児童クラブ」は、月曜日から土曜日までの朝7時30分から夕方6時まで開放されており、保護者が迎えに来るまでの時間を安全に過ごすことができる。宮崎市に学童保育対象児童として登録された小学1~3年生までの50~60人が、下校後集まる。校庭で遊んだり、室内で宿題をしたり友だちと遊んだり、自由に時間を過ごす。本の読み聞かせや地域の散歩なども、スタッフが準備して行うこともある。

本の読み聞かせ
本の読み聞かせ 

●わが子としての見守り

 スタッフは地域に住む人や元保育士で、毎日5~6人が、子どもたちをわが子のように見守っている。子どもたちの人数を市に提出するが、出席をとるときも、カバンがあるかないかではなく、入ってくるときに必ず顔を見て確認している。また、保護者との連絡を密にとり、保育時間の延長などにも可能なかぎり対応している。
 広瀬北小学校の児童数の増加とともに児童クラブの需要も高まり、来年度には建物の増設も予定されている。児童クラブがあるというのを聞いて、校区に引っ越してくる世帯もあり、地域の子育てと活性化に大きく貢献している。

児童クラブ教室内の様子
児童クラブ教室内の様子 

事業名称 放課後子ども教室推進事業

地域で子どもたちの面倒を見たい

●子どもの安全を守るために

 放課後の子どもの居場所をつくる活動として、「放課後子ども教室」という活動も併せて運営している。原則として、学童保育は3年生までの登録された児童しか参加することはできないが、「放課後子ども教室」には学年を問わず、誰でも自由に参加することができる。
 習い事やバスの発車時間までの少しの時間、今日はお母さんが家にいないからちょっと寄って行く、という子どもも受け入れている。
 何か困ったことや怖い人に遭ったときに、すぐに駆け込むことのできる場所があるという安心感を持って生活してほしい、自分で判断し身を守ることのできる子どもに育ってほしい、という思いで教室は存続してきた。

●地域で楽しい子ども時代を

 地域で育つ子どもたちは、地域ぐるみで協力して育てたい、子どもたちに将来、子どもの頃は楽しかった!という良いふるさとの思い出と体験を得てほしい、という思いから、様々な学びと体験の機会を提供している。地域の人に呼びかけて有償ボランティアとして関わってもらい、田植えや稲刈り等の校外での活動にも力を入れている。空き教室を利用して、地域の人たちの特技を活用した工作教室を開いたり、節分や七夕などの季節の伝統行事を大切にしたりするなど、楽しい教室づくりに努めている。
 また、生活するうえでの決まりや、学年の異なる子どもたち同士で仲良くすることなど、学校ではなかなか取り入れられない指導も、自然に取り入れられている。

放課後子ども教室、稲刈りの様子
放課後子ども教室、稲刈りの様子 

3 事業の成果と課題

地域の活性化への貢献

 子どもたちの活動に地域の人々の協力を取り入れた結果、地域全体が活性化された。地域のお祭りや史跡めぐりの会に、子どもたちに参加してほしいと声がかかったり、公民館の発表会に参加したり、地域のお年寄りの施設等を訪問したりするようになった。
 学校外の活動で出会った大人と子どもが顔見知りになり、近所でも挨拶をするようになった。子どもたちも安心して外に出ることができるし、大人も子どもたちに声をかけてもらえてうれしい。佐土原町全体が明るくなり、地域のつながりを深める役割を果たしていると言える。

子どもを守る役割分担

 子どもの居場所をつくる活動を通して、子どもの安全を守る役割分担の仕組みをつくる役割も担っていると言える。核家族化や子どもが被害者となる事件が相次ぐなかで、子どもを孤立させてはいけないという気持ちが活動を支えてきた。
 子どもたちの放課後の居場所の存在により、子どもに関わる大人の負担が分散され、それぞれの役割が明確に分担された。小学校の先生、地域の住民、家族、それぞれが無理なく楽しんで子どもたちを守る余裕ができるようになった。

NPO運営の難しさ

 代表の嬉野氏は長年保育士をしていて、学童保育の設立・運営そのものに以前から関わってきた。しかし、NPO法人となること、そして継続していくことは初めてのことばかりである。
 NPO法人として認証される前後のプロセスに対して、指導や監督する機関がないことに戸惑うことが多くあったという。NPO法人設立の講座に通ったり、本で勉強したり、何度も県の担当窓口に通って書類を作成したり、自分で少しずつ処理し、NPO法人設立に至った。事務手続きや税金等経理関係は、友人に手伝ってもらい、手続きをするなかで様々なことを覚えていった。

子どもたちみんなの居場所に

 行政から、「児童クラブ」の学童保育事業と放課後子ども教室の推進事業の2つの事業の連携への取り組みを奨励されてはいるが、学童保育特有の定員や登録制度が存在するため、受け入れ人数や参加者の年齢に制限が発生することがある。必要としている子どもたち全員が集まることのできるより開かれた場所にするために、行政側の活動への理解と何らかの良策が求められている。

嬉野氏(左から2番目)とスタッフのみなさん
嬉野氏(左から2番目)とスタッフのみなさん 

4 今後の展望

みんなが楽しく子育てを

 のびーの宮崎は、これからも継続して子どもたちの楽しい放課後の居場所を提供していく。子どもたちが地域の人々に見守られながら安心して楽しい子ども時代を過ごし、家族も安心して無理なく働きに出ることができる明るい地域づくりを目指していく。
 子どもたちへの支援の多様化に対応するために、宮崎市内で障害児の放課後支援を行っている特定非営利活動法人オレンジに協力を求め、スタッフや保護者向けの研修も始めた。
 また、嬉野氏自身は数年間、ボランティアとして週に一度、夜間に子どもを預かっている。母子家庭や女性の夜勤の増加などにより、より幅広い子育て支援の形の必要性を感じている。夜間の預かり保育、乳幼児の保育施設など、お母さんたちのニーズに合わせた保育施設の開設や、そして子どもにも大人にも温かい心が育つ保育の在り方を追求したいと考えている。

(ヒアリング応対者:指導員嬉野恵子氏)

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --