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特定非営利活動法人 たかまつ男女共同参画ネット

「男女共同参画」を未来につないで、地域を元気に!

所在地…〒760-0020 香川県高松市錦町1-20-11
TEL…087-821-2611 FAX…087-821-2661
URL…http://www.sankaku087.net/ E-Mail…touroku-net@peace.ocn.ne.jp

香川県高松市

1 団体の概要

代表者名…野田法子
設立年月…1999年6月 認証日…2007年11月6日
有給スタッフ数…常勤/11名、非常勤/1名
事業規模(09年度決算収入)…40,459,926円
(内訳:事業収入40,278,926円、会費171,000円、その他10,000円)

活動の目的・趣旨

 男女共同参画に関する学習・研修事業及び情報収集・情報提供、また、活動団体や個人相互の交流と支援などの促進に関する事業に取り組み、男女の人権の尊重のもと、男女が個性と能力を十分に発揮できる男女平等社会の実現に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 1999年、「高松市女性センター」(2006年に「高松市男女共同参画センター」に改称)の登録団体130余で「高松市女性センター登録団体ネットワーク」を結成。2000年から6年間、同センターの事業を受託した。この実績が認められ、2006年に指定管理者となり、翌年NPO法人「たかまつ男女共同参画ネット」を設立。男女共同参画事業のほか、2007年に高松市より「たかまつファミリー・サポート・センター」事業も受託している。

主な活動内容

1.高松市男女共同参画センターの管理・運営

 「高松さんかくゆめ一座」「わが家の防災ノートづくり講座」「男女共同まちづくりリーダー塾」等の学習事業のほか、就業・再就職支援セミナーや相談事業、情報収集・情報提供事業、活動交流事業等

2.子育て支援事業

 たかまつファミリー・サポート・センターの運営(委託事業)

3.各種研修事業

 市職員研修の企画・実施など

4.出前講座

 セクハラ防止、デートDV予防、男女共同参画関連講座等

5.職業訓練

「高松さんかくゆめ一座」の寸劇
「高松さんかくゆめ一座」の寸劇 

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 「高松さんかくゆめ一座」

「見て・楽しんで・考える」寸劇による啓発活動

 男女共同参画のまちづくりの推進のために、多くの地域住民の理解が必要との考えから、「見て・楽しんで・考える」ための寸劇による啓発活動を実施している。この活動は、男女共同参画の地域づくりのリーダーとして、団塊・シニア世代に活躍してもらおうと計画した。
 2007年に男女共同参画センターの学習事業として「高松さんかくお笑い一座準備講座」(4回)を開催したところ、40代から70代の15人(女性13人、男性2人)が受講した。
 1回目には、コントで啓発活動を行っている“イーブくらしき座”を県外から講師に招いて学習した。2・3回目はシナリオを作り、4回目は地元の劇団“エルダーキャッツ”から演技指導を受けた。
 講座終了後も月に2回程度集まり、シナリオ制作、演技の稽古を行い、2008年4月に「高松さんかくゆめ一座」(細谷育子座長)を結成し、高松市男女共同参画センターの登録団体となった。
 2008年6月、男女共同参画センターの出前講座として市内のコミュニティセンターで「さんかくの風になって」を初演したところ、マスコミによる報道、口コミで評判が広がり、出前講座の依頼が来るようになった。

趣向を凝らした出前講座の内容

 出前講座は、男女共同参画センターの事業PR(約10分)、寸劇(約40分)のほか、メンバーの特技を活かした手話コーラス(約5分)、認知症予防のいきいき体操(約5分)などを準備しており、参加者も一緒になって楽しめる内容になっている。また、時間に余裕があれば参加者と話し合う時間も設けている。
 寸劇の演目には『さんかくの風になって』、『介護にもさんかくの風を』があり、2011年度には第3作『さんかくで地域づくりは二重まる』が加わる。
 これまでに市内の婦人会、コミュニティセンター、老人ホーム、高松市男女共同参画フェスティバル、市外の男女共同参画研修などで公演を行ってきたが、県外(愛媛県西予市等)での公演も実施した。

参加者も一緒に手話コーラス
参加者も一緒に手話コーラス 

事業名称 わが家の防災ノートづくり講座

自助力アップに効果的な、書き込む防災ノート

 2008年に男女共同参画センターの学習事業として、より多くの人に防災の自助力をアップしてもらおうと、地域の防災力アップ講座を開始した。2010年の講座では、いざというときのために役立つ、わが家オリジナルの点検事項、防災情報、対策を盛り込んだ「わが家の防災ノート~生き残るために~」をつくる。
 講座は4回シリーズで、1.高松市民防災センターの見学、2.香川県長尾断層の見学により防災意識を高めながら、3.持ち出し品のリストを書き出すなどの作業を行い、4.成果発表として防災ノート作成を行うという構成になっている。
 各講座では、地質工学に詳しい地元大学の教授や、ライフラインを支えるプロパンガス協会、電気保安協会と連携し、講師としての協力も要請している。
 昼間の開催ということもあり女性の参加が多く、また、託児を行っていることから、子育て中の人の参加も多い。今後は親子でのノートづくりにも力を入れていく予定である。

長尾断層見学
長尾断層見学 

ニーズをキャッチし、より役立つ防災ノートに

 ノートは、防災や被害を最小限にするためにどのような備えが必要かを、自分や家族のことを考えながら書き込んでいく形式である。具体的には、緊急時の連絡先、避難場所、避難経路、非常持ち出し品チェック表、いざというときの身の守り方、家具の転倒防止対策、防災訓練参加記録、自主防災組織表、災害用伝言ダイヤルなどが記載され、全部で18ページの分量になる。それぞれ講座のなかで講師や受講生同士で考えた結果を書き込んでノートができあがるように工夫されている。
 日常的に使用してもノートが傷まないように、紙質や製本も丈夫になるよう工夫した。初版を2,000部印刷したところ、順調に普及し、23年4月には増刷の予定である(1部200円)。
 また、「防災ノートづくり」を出前講座としても実施している。地域の女性教室、コミュニティ連合会、自主防災連合会、町内会などの依頼に応え、これまで7カ所に出向いて開催した。今後も地域に出向いていくなかでニーズをキャッチし、さらに地域の防災・減災に役立つ学習内容にしていきたいと考えている。

わが家の防災ノート
わが家の防災ノート 

3 事業の成果と課題

男女共同参画センターと地域をつなげる出前講座

 たかまつ男女共同参画ネットでは、高松市男女共同参画センターを拠点に、このほかにも女性の就業やシニアの暮らしを支援する講座、環境問題やコミュニケーションの講座、一般公募で市民が企画して運営する男女共同参画に向けた講座等の支援など多彩な学習研修事業を実施している。こうした様々な取り組みを行って蓄積したノウハウのなかから、今回の「高松さんかくゆめ一座」や「わが家の防災ノートづくり講座」が生まれた。
 今まで男女共同参画学習の出前講座は、堅いイメージがあって出前先も固定化される傾向があった。「高松さんかくゆめ一座」は、分かりやすく楽しみながら学習できるので、より広範囲の婦人会やコミュニティセンターから依頼が来るようになった。
 また、「ゆめ一座」のシニア世代の活躍を目の当たりにした団塊世代の、いわゆる“地域デビュー”の参考にもなっている。さらに、地域での女性の参画に対する理解も深まり、男女がともに参画する地域づくりにつながることが期待される。
 一方、防災関連の防災ノートづくりは、ただ防災のノウハウだけを記したものではなく、自分自身、さらにはわが家、地域のことを考えて実際に書き込んでつくることが特長である。この出前講座の開催によって、参加者の暮らす地域で、共に自助力アップのために準備しようという意識につながっている。今後より多くのコミュニティに対して講座を広げていくことで、それぞれの地域の実情に合った防災のリーダーづくりも期待される。
 そのほか企業や高校に出向いて、セクハラやデートDVを予防するための講座なども実施しており、こうした楽しく、分かりやすく、また自分の身の回りや地域に即した出前講座は、男女共同参画センターを拠点としつつ地域における男女共同参画への理解を促進している。

楽しく学びながら備える「防災ノートづくり出前講座」
楽しく学びながら備える「防災ノートづくり出前講座」 

4 今後の展望

シニアの参画拡大による市民主体のまちづくり

 高松市では2010年2月15日に「高松市自治基本条例」を制定し、“市民主体のまちづくり”を呼びかけ、市民の地域づくりへの参画を促している。また、地方分権の本格化が予測されるなか、様々な分野で経験豊富な団塊、シニア世代の地域づくりへの参画が求められている。
 「高松さんかくゆめ一座」では、こうした時代の要請にあった課題を取り入れ、今後、市民の男女共同参画意識の形成、男女の地域づくりへの参画を進める内容を織り込んでいく予定である。また、市内に51カ所ある地域コミュニティセンターとの協働を推進し、「高松さんかくゆめ一座」などの出前講座の定着化を図ることとしている。
 こうした活動に参加する仲間づくりの取り組みを通して、地域づくりに積極的に参画する“いきいきシニア”の輪を広げていきたいと考えている。シニア世代による活動が一層広がれば、より広い範囲での男女共同参画によるまちづくりの推進が期待できる。

(ヒアリング応対者:事務長宮脇初恵氏)

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --