ここからサイトの主なメニューです

特定非営利活動法人 マミーズ・ネット

子どもも、私も、大切に

所在地…〒943-0882 新潟県上越市中田原1
TEL…025-526-1099 FAX…025-526-1099
URL…http://www.mammies.jp/ E-Mail…info@mammies.jp

新潟県上越市

1 団体の概要

代表者名…中條美奈子
設立年月…1996年4月 認証日…2004年8月19日
有給スタッフ数…常勤/3名、非常勤/9名
事業規模(09年度決算収入)…15,953,710円
(内訳:事業収入12,885,308円、会費509,000円、補助金1,670,000円、寄付金888,048円、その他1,354円)

活動の目的・趣旨

 子育てに関わる人たちや子どもたちを支援する活動を通じ、子どもの幸せを願うすべての人々が、地域で支えあって子育てしていける環境を整えることを目的とする。また、「子どもも大人も性別にとらわれずに生きやすい社会」をめざし、男女共同参画社会の形成に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 1996年、文部科学省の女性の参画支援事業をきっかけに、育児サークルが集まり、子育て中の女性を支援するイベントを行うことになった。その中で上越地域の育児サークルの連絡会として「マミーズ・ネット」ができ、また同時に子育て応援誌「WithKids」の出版を行う「ポケット倶楽部」が誕生した。その後それぞれ活動を続けていたが、2004年9月に2団体が一つになり、NPO法人マミーズ・ネットが設立された。
 当初の「子育て中の女性を支援するイベント」の開催を進めて行くうちに、地元で子育てを行う母親の悩みや要望などに共通する項目があることに気がついた。そこで、イベントの準備をしながら、参加者にアンケート調査を行い、上越地域で子育てをするうえで何が問題であるのかを調べた。調べていくうちに、イベント以外にもっと自分たちができることがあるだろうと考えるようになり、イベント終了後も上越地域の子育てを支援する活動を続けた。

主な活動内容

1.男女共同参画の視点をもった子育て支援

 子育て中の親に向けてのイベント等を開催し、子育てを支援する。

2.子育て応援ひろばの運営

 子育て中の人が、子どもと一緒に出掛けてゆっくりと自分の時間をもてる場の運営。

3.学習・啓発活動

 子育て劇の上演や子育て支援者向けの講座、企業向けワークショップの開催など。

4.子育て情報の発信

 じょうえつ子育て応援誌「WithKids」の発行、上越ケーブルテレビ「子育て応援団」の企画参加、上越ケーブルテレビ広報誌の誌面への情報提供等。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 子育て応援ひろばの運営

雪国での子育ての居場所として

 マミーズ・ネットでは、新潟県上越市より委託を受けて「こどもセンター」を運営している。センターは、子育てママによる、子育てママのための集いの場であり、母子ともに昼寝ができる布団完備の畳部屋や、子どもを遊ばせたまま母親同士がサークル活動を行う部屋などを備えた施設である。
 1996年に設立したマミーズ・ネットが最初に取り組んだのが、乳児と親が集まれる居場所づくりであった。雪深い上越市では、冬の間、親と子どもは家にこもるのがほとんどであった。「天気の悪いときに子どもを遊ばせる場所がほしい」という子育てママの声を受け、理想とする施設を検討し、子どもを抱えながら市役所を何度も訪れ、市を説得して開設に至った。
 今では上越市は、24時間保育が可能な施設や病児保育も受ける施設も開設し、先進的な取り組みを行っている。こういった施設の開設にも、マミーズ・ネットの声が反映されている。

子育て応援ひろば「ふぅ」の運営

 また、マミーズ・ネットでは、自営の施設も運営している。子育て応援ひろば「ふぅ」は、2007年4月にオープンした30畳ほどの広さの施設で、ミニキッチンを備え、みんなが集まれる憩いの場となっている。
 「ふぅ」では、育児サークルの支援やネットワークづくり、また、より良い子育て環境を考える子育て中の親子が集まれるイベントなどを開催している。「ふぅ」を通じて、子育てを行うすべての人々が地域で交流し、支え合い、子育てできる社会にしていきたいと思っている。

子育て応援ひろば「ふぅ」
子育て応援ひろば「ふぅ」 

事業名称 学習・啓発活動

会社で「子育て」ワークショップ

 子育てに理解ある子育てしやすい思いやりのある職場環境づくりを目指して、一般企業を対象とした「子育てについて」のワークショップを行っている。
 子育てにはお父さんの役割も重要であり、父親への育児教育の必要性が話題になっている。しかし、子育てについての講演会や講座を行っても父親の参加は少ないのが現状であり、どのようにしたら父親にも子育ての知識を学んでもらうことができるのか、悩ましい課題であった。
 そこで、父親が働いている会社へ働きかけ、企業内研修としてワークショップを行うことを考えついた。会社が就業時間内に行う研修ということであれば、お父さんたちも参加せざるを得ない。企業にとっても、社会貢献活動として父親に育児教育の機会を与えるメリットがあると考えた。
 しかし、実際に企業に打診してみると、研修の講師代を払ってまで父親に育児教育をさせることが、企業にとってプラスになるのか判断しにくいようで、なかなか取り組む企業が見つからなかった。
 そのような中、マスメディアを通じてマミーズ・ネットを知ったある企業経営者と「家庭、育児に問題のない父親は、会社ではよく仕事ができ、会社の業績アップに寄与することができる」との共通の理念に達し、マミーズ・ネットのプランを地元のロータリークラブで話す機会を与えてくれた。ロータリークラブの企業講座でのプレゼンテーションをきっかけに、関心のある企業に出合うことができた。

広がる「企業講座」

 ワークショップの内容は、「忙しい親でも大丈夫!家族とコミュニケーション力をアップしよう」などのテーマで、企業側が実施を決意しやすいよう就業に影響を及ぼさない範囲でと、所要時間1時間で行っている。ワークショップを実施した企業では、「その後、会社内で男性社員同士が子どもの話をするようになった」など、男性が育児に関わる変化が起きているようだ。
 「企業講座」は2006年に始まり、年間4~5社実施している。現在は上越市だけではなく、新潟県内、隣県の長野県からも講座の依頼がある。企業で行う「子育てについて」のワークショップの必要性や意義を深く考えているマミーズ・ネットでは、声が掛かれば全国どこへでも出向き、企業講座を行いたいと考えている。

企業講座風景
企業講座風景 

事業名称 子育て情報の発信

身近な育児情報の発信

 マミーズ・ネットが発行する育児情報誌「WithKids」は、地域に根ざした内容である。育児情報誌は世の中に数多くあるが、地域に特化したものがなく、実際に子育て中の人々はもっと身近な情報を知りたいと思っている。発行当初は年1回のペースで発行し、1冊400~500円で書店販売していたが、回を重ねていくうちにもっとタイムリーな話題を提供したいと考え、現在は年4回、フリーペーパーの形態で発行している。フリーペーパーにしたことにより、気軽にいろいろな場所に置いてもらえるので、発行部数が多くなり、現在2,000~2,500部発行している。上越市の企業の広告費を運営に充てている。
 取材は子育て応援ひろば「ふぅ」の利用者にお願いすることもあり、子育て中の親の視点で、親子で利用できる上越市の施設情報、お父さんの育児参加など、子どもと親をテーマにした身近な記事を掲載し、子育てを支援している。

3 事業の成果と課題

すべてを繋ぐメディア掲載

 マミーズ・ネットでは、イベントや企画を行うたびに、マスメディアへの情報提供を必ず行っている。特に地元のメディアである新聞、ケーブルテレビ、ラジオには、まめにプレスリリースを送り、記者に内容を説明して各メディアに取り上げられるように努めている。
 このような体制やノウハウはマミーズ・ネットが、文部科学省事業を行う中で備わったものであり、上越市の中間支援組織である「くびき野NPOサポートセンター」との兼任スタッフがいたためでもある。マスメディアとの関係が構築され、マミーズ・ネットの活動が認知されていたことから、上越市でFMラジオが開局したときに、局側から子育て中の母親に向けた番組を作りたいという提案があり、以後10年間ラジオ番組の制作に関わり、マミーズ・ネットの番組を放送していた。
 また2006年より、上越ケーブルテレビの「子育て応援団」という番組では、上越で子育てをしている人が、どのような番組を見たいのか企画提案から参加している。マミーズ・ネットのスタッフが、現在育児中の母親の視点を盛り込み、番組企画やレポーターなどを行っている。

企業からの子育て関連相談

 今では、上越市で子育てについての情報を持っているのはマミーズ・ネットであると広く認知されてきた。例えば、歯科矯正を行っている歯科医から、「親子さんに歯科矯正の話をしたいのだけれども、どうすればよいか?」など、子どもと親に関した相談を企業などから受けることが増えてきた。
 地道な広報活動によりマスメディアとの関係が築けたことは、マミーズ・ネットの大きな財産になっている。

ヒアリングに対応いただいた中條氏と山縣氏(右から)
ヒアリングに対応いただいた中條氏と山縣氏(右から) 

4 今後の展望

子育て支援を循環させる

 上越市を子育てしやすい町にしようとする親と子の支援活動は、循環していかなければならない活動だと考えている。子育ての方法や悩みは、時代と共に日々変わっていくものである。何かを伝えるよりも、現在子育て中の親子が集まれる場所を提供することで、自然に必要なことへの問題意識が生まれ、親がやりたいと思っている話も出てくるものである。場を提供することで、新しい子育てに対してのニーズが生まれ、それに対応する形で時代に合った子育て支援が循環していくと考えている。
 そのためには、活動を継続していくことが大切である。マミーズ・ネットも設立のきっかけは一つのイベント開催であったが、活動を続けてきたからこそ、ここまで広く認知されるようになってきた。
 現在子育て中の親が、子育て期の充実感を次の世代に伝え、育児が終わったら地域を支える側に回ることのできるような人材になってほしいと思っている。子育て支援の循環を途絶えないようにすることで、上越地域がもっと住みやすい町になると考えている。

(ヒアリング応対者:理事長中條美奈子氏、理事・事務局山縣知子氏)

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --