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特定非営利活動法人 おやじ日本

おやじが変わり、学校も変わる

所在地…〒150-0041 東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館2階
TEL…03-3462-7113 FAX…03-3462-7113
URL…http://oyaji-nippon.org/ E-Mail…desk@oyaji-nippon.org

東京都渋谷区

1 団体の概要

代表者名…竹花豊
設立年月…2004年6月 認証日…2009年2月3日
有給スタッフ数…2名
事業規模(09年度決算収入)…5,890,050円
(内訳:事業収入329,500円、会費1,657,000円、賛助金2,036,840円、広告収入1,855,000円、その他11,710円)

活動の目的・趣旨

 地域において、子どもの為に学校と連携しながら、各種体験活動、スポーツ等を行うおやじの集団(以下「おやじの会」という。)への支援、子どもに関する情報の提供等の活動を行うことにより、子どもの健やかな成長に貢献するとともに、心豊かな社会の実現に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 「おやじ日本」設立の契機は、理事長の竹花豊氏が東京都の副知事を務めていた2003年10月に行った「子どもを犯罪に巻き込まない緊急提言」にある。緊急提言を行った背景には、登下校時に誘拐され命を奪われた事件、インターネットの出会い系サイトで知り合った小学生の少女が監禁された事件など、日本全国の子どもたちに降りかかる数々の事件があった。子どもの問題にできるだけ多くのおやじ、大人たちが関わることが大事であり、緊急提言を実行していくために、2004年6月に「おやじ日本」を設立した。
 「おやじ日本」は、全国にある「おやじの会」(地域において、子どもたちのために学校と連携しながら、各種体験活動、スポーツ等を行うおやじの集団)の活動、あるいは連携を支援している。
 子どもや地域のことについて、父親が学ぶ機会を提供するため、「全国大会」、フォーラム等を開催して「子どもを取り巻く環境」や「新たな危険」について啓発活動を続けてきた。
 2009年には、活動を一層充実させるためにNPO法人化し、現在に至っている。

主な活動内容

1.全国大会の開催

 子どもや地域のことについて、父親が学ぶ機会を提供するため、「全国大会」を毎年各地で開催している。

2.iS(アイエス)運動

 子どもの安全で安心なインターネット環境を整えるために、インターネット安全運動として「iS運動(インターネットセーフティー運動)」を推進している。

3.83(ハチサン)運動

 子どもの登校時間(朝8時)や下校時間(夕方3時)に、買い物や散歩、草花への水やりなどの外での用事を行い、子どもたちの姿を自然と大人の目に入るようにして、子どもたちを見守る運動。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 全国大会の開催

おやじ、大人自身が子どもについて考える大会

 「全国大会」は、おやじ日本がテーマに沿ったパネリストを招き、一般参加者や全国の「おやじの会」とともに情報共有し、活動の契機となることを目的として年1回のペースで開催されている。
 今の子どもたちの危機的な社会環境をつくったのは、紛れもなく大人である。危機に対して、どのように親はアクションを起こせばいいのか?また、それらの情報をどこで聞けばいいのか?多くの親はきっと同じ悩みを持っているに違いない。そこで、情報をみんなで共有して考える場をつくることで、大人一人ひとりができること、活動の契機となることを願って開催している。
 2009年6月7日に開催したNPO法人化を記念する大会では、国内を問わず、海外からもパネリストを招き、約800人の一般参加者と共に、これからの父親像について熱い議論が交わされた。記念大会の前には、プレ大会として、世界のおやじとともに渋谷の事務所で意見交換会を2回実施した。
 意見交換会では、世界のおやじから日本のおやじへ「日本の父親は子どもに本当に関心を持っているのか?具体的に関わろうとしているのか?」という意見が出た。「親の背中を見て育て」ではなく、「具体的に子どもに関わろう」ということである。日本のおやじ、親同士では、なかなか指摘しにくい率直な意見が聞けて勉強になった。
 これら2回の意見交換を基にし、大会当日のテーマ「子どもの思いを語り合おう」が決定し、大会の成功につながった。
 全国大会の運営は、会場となる区、市、県や読売新聞社などと共催し、個人や企業の方々の協賛を得て行っている。

「第7回全国大会」の様子
「第7回全国大会」の様子 

事業名称 iS(アイエス)運動

携帯・インターネットの弊害から子どもを守る

 「iS運動」は、携帯・インターネットの使用により、子どもが犯罪に巻き込まれ、犠牲者となる事件が続発する昨今、子どもの安全で安心なインターネット環境を整えるために行っている。理事長の竹花氏が、東京都教育員会の委員を務めていた2008年には、ネット・携帯電話のトラブル等に関する対応について東京都教育委員会が、「子どものインターネットや携帯電話利用についての実態調査」及び子ども、保護者、学校、事業者へ呼びかけ文を発表したが、「おやじ日本」は、この調査を基にiS運動の推進を強化した。
 活動は、親、大人を対象とした「携帯・インターネットの危険性や現状を知ってもらう」啓発活動を根幹に、運動の象徴となるロゴの提供や、「おやじの会」その他各他団体へ運動の協働を呼び掛け、活動規模の拡大を目指している。

「iS運動ポスター」
「iS運動ポスター」 

様々な啓発活動を行う

 iS運動では、以下のような様々な活動を行っている。

  1. iS運動の象徴となるロゴやツールを提供
     ポスター、カンバッチ、シールなどを制作し、提供。ポスターは、「おやじ日本」ホームページから自由にダウンロードできるようにしている。
  2. 各地のおやじの会をはじめ、子どもの問題に関わる多くの団体への呼び掛け
     社団法人PTA全国協議会、社団法人全国高等学校PTA連合会、社団法人日本青年会議所、社団法人全国少年警察ボランティア協会、ネット社会と子ども協議会等、様々な団体と連携して活動を推進している。
  3. ケータイ・インターネット問題のフォーラム開催やパネラー派遣
     おやじ日本として各地でフォーラムを開催するほか、各地へパネラーを派遣。
  4. 携帯・インターネット問題の情報を提供
     「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守るために」の最終報告書など、有用な情報を提供。
  5. 携帯・インターネット問題の専門家を紹介・派遣
     おやじ日本、関係団体などから、語り部を紹介・派遣する。

事業名称 83(ハチサン)運動

大人社会全体が子どもを見守る83運動

 「83運動」は、「子どもを見守ることを大人の生活の一部にしていこう」という運動である。例えば、散歩や買い物、草花への水やりなどの外での用事を、子どもの登校時間(朝8時)や下校時間(夕方3時)に集中して行うことで、子どもたちの姿が自然に大人の目に入るようにする。通学路はもちろん、公園やショッピング街など子どもたちが集まりやすい場所に、大人の目、意識を日常的に向けていくことで、子どもの地域での安全を見守ることにつなげる。これは、登下校だけを見守る運動にとどまらず、子どもたちを大人社会全体が見守り、大切に育てていこうという運動であり、象徴的な運動であると、おやじ日本は考えている。
 全国の「おやじの会」やその他各団体に呼び掛け、運動を推進している。各団体が83運動を採用するキッカケはいろいろである。
 2009年には、おやじ日本のホームページを見た岡山県倉敷市の「おやじの会」から連絡があり、運動が開始された。おやじ日本は、83運動のパンフレットやポスター、カンバッチを提供し、運動をサポートしている。

3 事業の成果と課題

成田空港にも貼られている83運動ポスター

 成果については、各運動に対して今まで定量的な調査を行っていない。全国にあるコンビニエンス・ストア等が協力しているが具体的な規模などは分からない。しかし、各おやじの会の盛んな活動報告や83運動のポスターが成田空港にまで貼られている点から、定性的には、「iS運動」「83運動」「全国大会の開催」を通じて、子どもに関する情報の提供は徐々に広がっていると考えている。
 2010年6月に開催された全国大会では初めて立ち見が出て、参加者の中から即日複数名が正会員になった。全国大会で行われている議論、啓発が参加者に伝わっている成果であると考えている。

成田空港にも貼られている「83運動」ポスター
成田空港にも貼られている「83運動」ポスター

コンビニにも広がる83運動

 また、2007年には日本チェーンストア協会との協働で、全国の12,000店以上のコンビニエンス・ストアが朝の8時または夕方の3時に従業員が清掃をしながら、登下校の子どもたちに声を掛ける運動に取り組んでいる。タイム・コンビニエンス(時間の便利性)を提供するコンビニエンス・ストアは、年中無休で営業することを基本とし、深夜でも明かりがともり、店内には従業員がいる。その特徴を生かし、各店舗を“まちの安全・安心の拠点”にしていく取り組み「セーフステーション活動」と「83運動」が合わさった運動である。おやじ日本は、活動しているコンビニエンス・ストアに、83運動のパンフレットやポスター、カンバッチを提供している。
 今後はこの活動をもっと広げていきたいと考えているが、どのように広げていけばいいのか、活動の情報発信はどのように行えばいいのかなど、課題があり、具体的に解決していきたい。現在、「おやじ日本のこれから」検討委員会を立ち上げ、これらの課題を含め協議し、解決していく。また、これまで活動している団体との連携、情報共有をより強固なものにしたいと考えている。

できるだけ多くの人と問題意識の共有を

 2011年度は、「おやじ日本」設立7周年、NPO法人化3周年に当たり、これまでの活動を振り返り、今後の新しい方向を切り拓きたいと考えている。そのために、「おやじ日本のこれから」検討委員会を立ち上げ、協議する。
 各地で活躍する「おやじの会」をサポートする基本方針は変えないが、その進め方を改善し、iS運動や83運動のあり方を見直し、それらの運動をさらに広げていきたいと考えている。それには、もっともっと多くの方々と問題意識の共有化を行い、おやじの会、あるいは活動に参加する人たちを増やしていく。これまでの組織、運営のあり方や財政面での改善、ホームページの改訂など、取り組むべき課題は多いが、一つずつ確実に実行していきたい。

4 今後の展望

学校と企業の連携

 学校と企業との連携が円滑に進むように後押しをできないか、学校と企業との連携システム支援事業として現在準備中である。
 子どもたちを取り巻く社会環境の危機もさることながら、労働環境の変化、グローバル化の進展など、子どもたちの教育課題は、変化しつつある。企業の豊かな知識や経験を教育現場に導入することにより、社会の風が学校に入り、学校自体が変化していくことに期待している。学校と企業とを連携するシステムを支援していく方法を検討している。現在、企業関係者、学校・教育行政関係者を集め、意見交換会を行い実現に向け取り組んでいる。

子どもたちを社会全体で育てる

 83運動、iS運動、学校と企業との連携支援システム、全国大会・フォーラム等の研修事業をはじめ、子どもに関わる様々な問題解決に向けた活動を、できるだけ多くのおやじ、大人を仲間にして進めていく。おやじや大人一人ひとりがおのおのの立場を活かしながら責任を果たしていく。

(ヒアリング応対者:常務理事・事務局担当 小山洋子氏)

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --