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特定非営利活動法人 With優(ウィズ ユウ)

個に合わせたプログラムで、笑顔広がる地域づくりへの挑戦

所在地…〒992-0075 山形県米沢市赤芝町字川添1884番地(2011年4月1日より)
TEL…0238-33-9137(2011年4月1日より) FAX…0238-33-9138(2011年4月1日より)
URL…http://www.with-yu.net E-Mail…share_love_future@yahoo.co.jp

山形県米沢市

1 団体の概要

代表者名…白石祥和
設立年月…2007年5月 認証日…2009年9月9日
有給スタッフ数…常勤/7名、非常勤/3名
事業規模(09年度決算収入)…7,908,113円
(内訳:事業収入4,413,843円、会費収入1,055,527円、委託金収入998,743円、助成金収入1,440,000円)

活動の目的・趣旨

 学校に行けない子ども達、行かない事を選択した子ども達、今の社会の中で生きにくさを抱えた青少年に対して、生活、学習支援を通しての復学・転学支援、及び社会的自立支援に関する事業を中心に行い、地域に住む子ども達、大人が自分らしさを大切にし、生き生きと幸せに生きる事、地域に笑顔が広がる事、優しい地域社会づくりに寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 代表の白石氏は、社会人になってからの勤務経験、失敗や苦しみ、友人の死など多くの経験から、自らの生き方や社会人としてのあり方を考えた。そこで、「地域に笑顔を広げよう」という思いから、地元米沢に帰郷し、中学校からの友人である森氏とフリースクールの設立を決意した。
 2007年7月からフリースクール開設に向けて、米沢市内約7,000軒の家々を一軒一軒訪問し、自らの思いを込めたチラシを渡しながらフリースクールについて話をした。そして、2007年5月に、フリースクールの理念に賛同した11名の会員と共に任意団体With優を設立し、2009年9月にWith優をNPO法人化した。

主な活動内容

1.フリースクール

 体験学習を通じて、コミュニケーション能力や社会性を身につけることを目的とするフリースクールを運営。

2.カフェレストラン

 ジョブトレーニングの実践の場、地域とのつながりの場として、手作りによるメニューを提供するレストランを運営。

3.「置賜(おきたま)若者サポートステーション」の運営

 就職や進学を考える15歳から40歳までの方を対象に相談やジョブトレーニング等による就労支援を行う。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 フリースクール

フリースクールの授業内容

 With優は、子どもや青少年の復学・転学・社会的自立支援を目的にフリースクール運営している。フリースクールは、毎週月曜日~金曜日、午前9時~午後4時まで開校している。
 1日の中で最も活動時間が多いのは学習時間である。学習時間では一人ひとりがそれぞれの能力、ステップに応じて学習を行い、知識を身につける時間を設けている。例えば、高卒認定試験や大学受験まで対応した学習支援を行っている。また、学習時間以外にも、農業体験や週1回のスポーツの時間、修学旅行など様々な企画を実施している。

教室にはたくさんの写真が掲示されている
教室にはたくさんの写真が掲示されている 

コミュニケーションや社会性を身につける場

 昼食作り、農業、水汲み、薪割りなど、生活全般における仕事は、生徒がスタッフと共に行っている。フリースクールは学習の場だけではなく、様々な年齢の人と関わることによって、コミュニケーション能力や社会性を身につける場にもなっている。
 子どものなかには勉強に拒否感を持つ子どももいるが、学習以外でも、それぞれが自分の役割を持って参加し、生活の中にある小さな喜びをかみしめることができるようにしている。

寮を通じてさらなる教育効果を図る

 2007年にスタートした当初の対象は、小学生と中学生だったが、現在は中学生と高校生を中心とした10名の若者に対してサポートを行っている。2011年1月現在のスタッフは6名。2009年からは雇用対策事業も活用し、スタッフを雇用している。事業として独立して行うのは厳しいが、継続雇用を目標としている。
 また、2011年度からは、広い施設に移転してフリースクールに併設した寮を作ることを計画している。現段階での寮の定員は3名くらいの小さなものだが、試験的にチャレンジする予定である。

事業名称 カフェレストラン

ジョブトレーニングの実践の場としてのカフェレストラン

 毎週土曜日には、フリースクールやサポートステーションの利用者が調理から接客までを行うカフェレストランを運営している。営業時間は10時から17時まで、釜焼きピザやパスタ、デザート類など、すべて手作りで提供する。利用者にとって、カフェレストランはジョブトレーニングの場になっている。

地域の交流の場としての機能も担う

 また、相談に行きづらいとためらっている人には、まずレストランに来てもらい話を聞くようにしている。レストランで繋がりをつくって足を運んでもらい、そこから個別の支援に結びつく例もある。
 地域の人や就労してからも遊びに来てくれる利用者など、カフェレストランには毎週20名から30名の方が来店する。居場所づくりとともに、地域に触れ合う交流の場となっている。

釜焼きの手づくりピザ
釜焼きの手づくりピザ 

「置賜(おきたま)若者サポートステーション」の運営

 「置賜若者サポートステーション」は、山形県で2番目の「地域若者サポートステーション」(以下、サポステ)として、2010年6月からスタートした。サポステでは、長い間仕事に就いていない人や、自宅に閉じこもりなかなか社会に出られない若者、学校に行けない青年のために、厚生労働省から委託を受けて、相談やジョブトレーニング、さまざまな自立支援プログラムを通し、就労支援、復学支援を行っている。

利用者に合わせた支援活動

 プログラムは、個別相談を中心に就職セミナー、ボランティア体験、農業体験、復学支援など、利用者に合わせた支援を行っている。また、市街地で行う週2回のサテライト相談や、月2回の出張相談会も行う。
 2010年6月から12月には、1,700名(延べ人数)の方が利用者として来所し、セミナー参加者は約700名(延べ人数)だった。また、サポステには、2010年12月末現在80名が登録しており、そのうち就労など進路が決定したのは22名である。応援企業や商店は地域に100社以上あるが、就労支援を通じて働き始めた人もいる。

農業体験をする子どもたち
農業体験をする子どもたち 

3 事業の成果と課題

地域にネットワークを広げる

 全体の事業を通して意識しているのは、地域に分け隔てなく理解してもらい、支援を増やすことである。学校に行けない人だけではなく、学校に行っている人も参加できるプログラムを実行している。地域に住む子どもたちも大人も、自分らしさを大切にし、地域に笑顔が広がる、優しい地域社会づくりに寄与することを目的としている。
 米沢市内で不登校・ひきこもりを支援する特定非営利活動法人から・ころセンターとも連携を進め、毎週1回の情報交換等を行うなど、地域にネットワークも広がっている。
 現在ボランティアとして活動に参加するスタッフは5名前後おり、支援会員は50名である。支援会員に活動に対して足を運んでもらいたいとの思いから、毎月ニュースレターと一緒にカフェレストランの食事券を送っている。また、新たな人脈、ネットワークづくりのためにコンビニやスーパーに当法人のパンフレットの設置を依頼しており、現在は、米沢を中心に300カ所くらいに設置場所が広がった。活動がたくさんの人に支えられて大きくなったことをうれしく思っている。

企業との連携が進む

 助成金の獲得を通じて、新たな支援も広がった。2010年より、自分たちで作ったクッキーやケーキ、規格外で出荷できない農家の野菜などを買い取って販売しているが、ネッツトヨタ山形株式会社からは販売所のスペースの提供を受けた。さらに、活動が県内においてテレビ紹介されたり、地元の新聞に活動が掲載されるなど、メディアの掲載事例は年々増えており、活動が広く知られるようになってきたと感じている。

子どもの状況にきめ細やかに対応することの難しさ

 フリースクールを卒業した生徒との繋がりは今もあるが、社会に出ても人間関係でつまづく生徒も少なくない。生徒の性格も、悩みも様々で、マニュアルに沿って支援できるものではなく、スタッフが迷うことも多い。社会復帰の過程やゴールも人それぞれだ。どこまで支援できるか探りながら、悩みながら運営している実態である。「これから登録者が増えるにつれて細やかな対応が難しくなるかもしれない」という点が現在の悩みでもある。

スタッフの育成と雇用継続が課題

 With優の特徴の一つに、スタッフの平均年齢の若さがある。代表をはじめ、理事、スタッフのほとんどが20代と30代である。利用者に近い目線で支援できる、という強みはあるが、人生経験不足などから不安を抱えることもある。現在は監事が心強い相談相手となってくれているが、スタッフの相談に乗ってくれる人がもう少し欲しいとも考えている。
 また、財政状況から、スタッフとの雇用契約を単年度でしか結べないことも課題である。

4 今後の展望

地域に根付いた繋がりの拡大

 長期的な目標としては、子どもや若者が夢を持てる場を提供していきたいと思う。米沢市は静かでのどかな地域なので、地域の温かな繋がり・地域づくりを実践していきたい。また、その繋がりは広域で展開するのではなく、米沢市に根づいた形で広げていきたいと思っている。
 山形県内には、若者支援機関が少なく、当法人を除いてフリースクールがない。一つの事を継続して行うということは簡単なことではないが、できる限りフリースクールを継続し、若者支援をしていきたい。
 また、サポステには様々な障害により一般就労が困難な若者や、一度社会に出ても、馴染めずに戻ってくる人も多い。そこで今後、利用者のステップアップの一つとして、サポステ独自に地域事務所と連携を図り、新しい雇用創出に挑戦していきたい。

(ヒアリング応対者:代表理事白石祥和氏)

これまで数多くの助成金に応募してきた。
財団法人助成財団センターのホームページ(http://www.jfc.or.jp/)や、そこで発刊している助成金ガイドも購入し、参考にしている。しかし、最も有効なのは行政に足を運ぶことである。顔の見える関係で情報を集めるのが一番効果が高い。2009年からはNPO法人化したことで、大きな助成金や委託も受けやすくなっている。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年02月 --