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特定非営利活動法人 わかやまNPOセンター

官民の協働で魅力あるまちづくりと学びの場を構築!

所在地…〒640-8331 和歌山県和歌山市美園町5-6-12
TEL…073-424-2223 FAX…073-423-8355
URL…http://www.wnc.jp/ E-Mail…info@wnc.jp

和歌山県和歌山市

1 団体の概要

代表者名…岩田誠
設立年月…2001年7月 認証日…2002年3月25日
有給スタッフ数…常勤/9名、非常勤/3名
事業規模(09年度決算収入)…54,561,599円
(内訳:会費442,000円、事業収入52,188,153円、寄付金1,718,509円、その他212,937円)

活動の目的・趣旨

 誰もが住み良い豊かな社会の実現のために、市民自身の手による新しい社会のしくみ創りをめざし、起業型NPOの育成・発展にとりくむことを中心としつつ、NPO活動のさらなる推進を図り、市民社会の醸成に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 1998年、市民活動ネットワーク和歌山準備会が発足。NPOや市民活動について自由に語る「NPOサロン」、連続講座、フォーラムなどを開催した。99年12月に各地のNPO支援機関を招いた学習会を通じて、それまでの“ゆるやかなネットワーク”からもう一歩踏み込んだ“NPOをサポートするセンター”が必要という認識が生まれる。その後、約1年半の検討を重ね、2001年7月に、わかやまNPOセンターが設立された。

主な活動内容

1.お城の動物園応援隊

 和歌山城内の動物園を官民協働で盛り上げるための事業を実施。

2.和歌山県NPOサポートセンター管理運営事業

 県が設置したNPO支援施設の指定管理者として県内のNPO活動を支援。

3.NPO等との連携事業

 NPO中間支援組織としてNPOを中心に支援の輪を広げるほか、企業などとも連携した事業を実施。

4.まちづくり事業

 JR和歌山駅至近の「みその商店街」に事務所を構え、空き店舗の有効活用と社会課題の解決に向けた取り組みを実施。2009年10月には市民からの寄贈絵本からなる絵本図書室「絵本ぐるぐる」をオープン。

5.社会起業支援事業

 和歌山県委託事業などを活用しながら、和歌山県内の社会起業家あるいは社会起業に関心ある県民の支援を実施。通年事業。

6.その他の事業

 県内市町村やNPOをはじめとした市民公益活動に関する意見交換や、アドバイザー・講師派遣などの実施。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 お城の動物園応援隊事業

 お城の動物園応援隊事業は、2008年度の「わかやまの底力・市民提案実施事業」(和歌山市補助事業)をきっかけに、和歌山市民に「お城の動物園」の愛称で親しまれている和歌山城内の動物園を、官民協働でより活性化することを目指した事業として運営している。

市民参加型事業の展開

 事業実施にあたっては、本事業に市民が参画できる機会をどのようにつくるべきか、担当課と協働して検討を重ねた。
 まず、動物園の来園者に「お城の動物園」を代表する動物についてアンケートを実施し、ツキノワグマの「ベニー」をマスコットキャラクターに選定した。また、愛称が付けられていなかった動物の中から、5種類7頭について、動物の名付け親を募集した。約1カ月で延べ1,547通もの応募があり、選考のうえ、市民が親しみやすい愛称を付け、園舎にその名前を書いたパネルを設置した。さらに、誰もが口ずさめる「お城の動物園の歌」の歌詞を市民から幅広く応募し、市民が参画できる動物園内のイベントを増やしていった。
 2008年度は、清掃ボランティアを募集し、定期的な清掃活動を行った。その際には、若者の就労支援を行っている「ジョブカフェわかやま」とも連携し、就労に向けてのきっかけづくりとして活用いただいた。
 また、動物愛護週間にあたる9月中旬から下旬にかけては、毎年「市民ZOOフェスティバル」を開催している。和歌山市内を中心にフェスティバルの趣旨に賛同するNPOやボランティアなどの協力を得て、動物園で様々な催しを集中開催し、好評を得ている。

専門家などの協力

 2008年の事業開始当初に、広報活動の中で、動物園で動物飼育や環境教育に関わってきた経験のある専門家から事業支援の申し出があり、この支援を受けて動物園の動物の生態を知りながら環境について学ぶことができる「環境学習プログラム」を実施した。本プログラムは現在も継続しており、子どもたちの夏休みの自由研究などに活用できるよう開催時期を工夫したり、動物園以外の場所(里山や県立自然博物館)でのフィールドワークも開催している。
 また、動物園に人が集まるきっかけづくりとして、太極拳や写生大会、七夕飾りなどのイベントを多数展開している。ふだん動物園とは縁のないNPOやボランティア団体からも講師や物品・材料提供などの協力を得ている。また、和歌山電鐵(株)が貴志川線車内において写生大会で描かれた絵画掲出の協力、各マスコミは数多くの広報など、多彩な主体からの有形・無形の協力を得ている。

中学生が動物ガイドとして解説
中学生が動物ガイドとして解説 

ボランティアの育成

 事業を進める中で、飼育員が日々の業務に追われ、来園者に対し動物の説明などが十分にできないという課題が提起されたことを機に、市民が動物に関する知識を身につけ、来園者に伝える「市民動物ガイドボランティア」が生まれた。市民動物ガイドボランティアは専門家を交えた学習会などにより動物についての知識を身につけ、イベント時に担当動物を決めて動物の生態などについて来園者に説明をしている。ボランティアには、小学生から60代のシニア世代まで幅広い年齢層が参加している。
 身近な日用品や手作り模型などを使ってシッポなどの特徴、動物の雄と雌の見分け方などを来園者に楽しく学んでもらえるように工夫している。
 また、このボランティアに参加していた高校生が卒業・進学で和歌山を離れる際には、ガイドを担当していた動物の生態について仕掛けつきのパネルを自主制作したほか、動物学や学芸員を目指す者もいる。このようなボランティアを通して構築された人間関係は、動物ガイドボランティア以外の場面でも活かされ、市民の様々な活動につながっている。
 お城の動物園応援隊事業は、和歌山市補助事業という性格上、和歌山市の担当部局とは当初から緊密な連携を進めている。行政でできること、できないこと、NPOができること、できないことを出し合いながら、妥協点を見いだすとともに、事業運営に際しては円滑な運営に向けた調整を行った。
 また、行政以外にもこの事業に賛同した個人事業主やNPOなどから、動物園事業に協賛した弁当やカフェラテなどの開発、収益の一部を活動に寄付などの支援を得ている。
 本事業を通じて、これまでのわかやまNPOセンターの事業では考えられない幅広い主体と連携し、事業の幅が広がった。公益的な活動に市民が参加するきっかけづくりとして、大きな役割を果たすことができたと考えている。

動物ガイドの様子
動物ガイドの様子 

3 事業の成果と課題

活動の広がり

 2008年度は23団体の参画、運営ボランティア38名の協力で総計46のイベントを実施した。また、市民動物ガイドボランティアには「初期生」として12名が登録した。団体の活動については、県内主要マスコミで事業広報ができ、広告費用に換算すると500万円以上のPR効果が生まれたと推定している。
 2009年度は定額給付金の寄付キャンペーン、協賛活動を通じて、140万円の寄付・協賛収入を得た。さらに、動物園管理事務所との信頼関係によりシカ園舎の整備事業として、園舎内部の外壁塗り替えをボランティアが実施するとともに、動物園主催のイベント「動物とふれあおう」もボランティアが中心となって運営した。動物ガイドボランティアは「2期生」を合わせて20名に増え、イベント時の「動物ガイドボランティア」に協力している。
 2010年度には助成事業を獲得し、「環境学習プログラム」と題し、飼育されている動物の生態などを知り、環境保護の大切さを伝える事業に取り組んでいる。さらに全国の動物園教育関係者が集う研究大会(日本動物園水族館教育研究会北九州大会)で、環境学習プログラムや市民が参画した教育事業を発信し、動物園教育関係者との交流も深めた。

「動物とふれあおう」で、ボランティアが動物の解説
「動物とふれあおう」で、ボランティアが動物の解説 

課題の多い資金調達

 これまではNPOやボランティアとの関わりが比較的薄く、最初は、行政の担当部局側が活動が継続的に行われるのかというところで対応にとまどいがみられた。
 また、事業開始当初は和歌山市の補助事業として実施し、2009年度は定額給付金の寄付キャンペーンなどを通じて資金を調達した。2010年度は助成事業を獲得し継続してきたが、もともと無料開放されている動物園のため、動物園としての自主財源の調達が困難である。
 協働については、NPO、行政側が粘り強く意見交換をした結果、良好な協働関係を構築することができたと考えている。事業のインパクトもあることから市の上層部も理解を示してくれており、時間をかけて信頼関係を築いてきた効果は大きい。
 資金調達については、まだまだ課題が多い。動物園での公益活動を支援する商品を開発し、新たな収入源の確保を目指したが、1品当たりの収益や協賛金が少額であることや、商品の発注元事業者の好意で開発・製造の依頼ができていることもあり、本格的な実施には至っていない。また、企業による協賛活動の一環として広告入りの動物園マップを作成するなどの取り組みも行っているが、今後どのように資金調達を行うのかについては、方向性を十分に見据えられているわけではない。

4 今後の展望

組織の自立化へ

 課題として残されている外部資金を調達できる仕組みを構築したうえで、「お城の動物園応援隊」の運営組織を、わかやまNPOセンターの事業から発展した自主的な市民参加による公共施設の活性化のモデル事業としてより自由な事業展開をしていきたいと考えている。
 また、和歌山城は和歌山市のシンボルとして代表的な観光地の一つであるが、動物園の本来のあるべき姿を見据えながら、活動資金獲得のための商品開発や動物案内看板のリニューアル、遠足などでの来訪対応など、具体的な提案をできるよう、団体としての企画力・運営力を高めていく必要がある。

(ヒアリング応対者:事務局長志場久起氏)

 情報発信を積極的にしよう!とにもかくにも情報発信が大事。地域のマスコミを積極的に活用することをお勧めする。市民動物ガイドボランティアも、マスコミでの周知をきっかけに人が集まってくれた。また、ブログでの情報発信はWeb検索でヒットしやすく、様々な方から注目されるきっかけになりやすい。Twitterの活用もお勧め。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年02月 --