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特定非営利活動法人 TRYWARP(トライワープ)

Let’s try warp !(挑戦することで飛躍しよう)

所在地…〒260-0044 千葉県千葉市中央区松波2-18-8新葉ビル2F
TEL…043-207-1040 FAX…043-306-3489
URL…http://trywarp.com/ E-Mail…mail@trywarp.com

千葉県千葉市中央区

1 団体の概要

代表者名…虎岩雅明
設立年月…2003年6月 認証日…2004年1月13日
有給スタッフ数…常勤/2名、非常勤/約100名(研修講師の学生を含める)
事業規模(09年度決算収入)…22,199,711円
(内訳:事業収入21,138,999円、会費986,000円、その他74,712円)

活動の目的・趣旨

 コンピュータに対して根拠のない苦手意識を持つ人々に対し、パソコン教育やコンピュータを利用した新たなライフスタイルの提案などを行い、受益者のより豊かな社会生活を送るきっかけを提供し、今までになかった地域コミュニティの創出に寄与することを目的とする。

団体の設立経緯

 「何事も挑戦(try)しなければ飛躍的な変化(warp)は遂げられないので、実現不可能に思えても挑戦してみよう」との想いから、代表理事の虎岩氏が千葉大学在学中の2003年6月に、学生5名で地域でパソコンを教える学生サークル「TRYWARP」を設立し、2004年にNPO法人化した。

主な活動内容

1.パソコン講習事業

 TRYWARP西千葉教室、千葉大学、東京理科大学において、講義形式や個別形式でのパソコン講習を実施

2.パソコンサポート事業

 パソコンの初期設定やトラブルなど、自宅に直接出向いてサポートを行う

3.学生と地域の交流イベント事業

 地元の「ゆりの木商店街」における第三土曜市の支援

4.その他事業

 まちづくりや地域、起業に関する講演・執筆・講師など

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 パソコン講習事業

1.TRYWARP西千葉教室

 TRYWARP西千葉教室では、パソコンコンプレックスを解消することを目的に、パソコン講座を開講しているが、行政が開催する広く一般の人を対象とした生涯学習講座のパソコン講習事業や民間が運営するパソコン講習とは異なっている。

●二つの特徴
1.講師は全員大学生

 TRYWARPのパソコン講習事業の特徴の一つとして、講師が全員現役の千葉大学の学生であることが挙げられる。現在学生を含め約100名のスタッフがTRYWARPの活動に関わり、講師として指導にあたっている。

2.受講者はシニア世代

 また、二つ目の特徴として、苦手意識が格段に強く、これまでのパソコン講習ではついていけない、または、ITリテラシー(知識・能力)不足から満足にパソコン講習が受けられなかった地域のシニア世代を対象としている点が挙げられる。参加者層は40歳から70歳を中心としたシニア世代。パソコン操作に抵抗感があり、デジタルカメラのデータの取り込みや、息子や孫とのメールのやりとりなどに苦心しているシニア世代の参加が多く見られる。

●地域ニーズに合った講座内容

 現在開催している講座は、初歩から丁寧に教える「超入門コース」、受講者が目的に合わせ好きな講座を選択できる「単科講座」、企業や自治体の依頼による「出前講座」などがある。
 「超入門コース」は、週1回、1時間半の講義形式で20回行う。講座の特徴として、シニア世代のなかでも、とりわけ苦手意識の強い人が対象のため、はじめの4回の講座ではマウスの使い方に関する説明に3時間かけている。パソコンに触れることを目的としているため、マウスを「クリック」ではなく、「カチっとする」と教えるなど、受講者のレベルに合わせて分かりやすくする工夫を心がけている。その後の16回では、パソコンの操作方法のほか、パソコンを使用する際のトラブルを回避する方法や、メールを送信するときのマナーなどを紹介する。例えば、「インターネットで買い物」についての講義では、まず代金の支払方法の説明とクレジットカードのトラブル防止の話を紹介し、その後、購入方法の練習を行う。
 「単科コース」では、「もしものための安心バックアップ」、「パソコンに音楽CDをインストールしてみよう」などの常設コースに加え、「年賀状作成講座」など時節に沿ったコース展開を行っている。
 パソコン講習全体の男女比率は、主婦層を中心とした女性が約8割を占めており、講座開講時間も受講者に合わせて、午前10時から開始し、夕方までには終わるようなスケジュールになっている。受講者は、友だちやご近所さんによる口コミ情報によって、無料体験コースから参加する人が多い。

2.大学生協と連携のパソコン講習事業

 TRYWARPが千葉大学、東京理科大学で開講するパソコン講習事業は、大学内の生協との提携事業である。生協でパソコンを購入する新入生を対象に、TRYWARPのスタッフとして働く同じ大学の先輩がパソコンの教師となり、Microsoft Office Word、Excel、Power Pointについて実践的に講義を行う。
 講義は全4回、大学の授業と同じように1クラス50名の定員で、授業が終わった夕方から1時間半程度の時間を使って開催される。
 また、本事業は学生生活に必要な基本的なITリテラシーを身につけることに加え、同じ大学の先輩・後輩間のネットワークをつくる要素が大きい。例えば、本講座を受ける新入生は、先輩から大学の授業やサークルのおすすめや、大学周辺の街の情報などを聞くことで、今後4年間の大学生活についてイメージを広げる機会になっている。

先輩とのつながりができる新入生向け講義
先輩とのつながりができる新入生向け講義 

3.地域ソーシャル・ネットワーキング・サービスの開発・運営

●地域SNS「あみっぴぃ」でさらに地域交流

 2006年より、継続してパソコンに触れ楽しむ機会をつくろうと、TRYWARP西千葉教室の「超入門パソコンコース」を受講した卒業生を対象に、西千葉周辺地域にテーマを限定したソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)「あみっぴぃ」を立ち上げた。「あみっぴぃ」は、西千葉地域に住む人や西千葉に関心がある人であれば、紹介を通じて入会することができる。会費は無料で、会員登録後に「あみっぴぃ」のサイトで個人認証すると、「あみっぴぃ」の会員が限定で公開できる日記の公開・閲覧、地域のお薦めメニューの紹介などの情報収集が可能である。
 また、サークルなどのグループや共通の趣味を持つ人たちの交流を目的とした「コミュニティ」機能をSNS内に作成している。その中では、例えば子育てをしている母親と、地域の子育てを経験した世代がつながることができるグループ「コミュニティ」など、世代を超えた地域の交流が進んでいる。
 シニア世代にも使いやすくするために、フォントサイズを大きくし、横文字を少なくするなど、サイト上の工夫も欠かさない。現在、地域SNS「あみっぴぃ」には10代から20代の学生世代のほか、40代から70代までの幅広い世代が参加している。

地域SNS「あみっぴぃ」を操作する渉外部部長 進藤氏
地域SNS「あみっぴぃ」を操作する渉外部部長 進藤氏 

3 事業の成果と課題

大学生と地域のより深い交流を目指して

 パソコン講習を通じて、パソコンに苦手意識が強い人にもパソコンを身近に感じてもらうと同時に、パソコン講習の講師を務める大学生と、西千葉地域の人々との交流をより活発にすることができた。
 千葉大に隣接する「ゆりの木商店街」の第3土曜市にパソコン講習の講師である学生が出店することなどで、地域や商店街の人たちとの地域の交流が深まっている。また、個人間での交流も継続している。講師を務める千葉大生は地方出身者の一人暮らしが多いが、講師を担当した縁で講座終了後もつながり、千葉を第二のふるさとのように親しんでいるケースが多い。例えば、講習終了後もメールのやりとりや一緒に食事をするなど、大学生と地域の店、西千葉周辺に住むシニアと世代を超えて交流している。
 また、最近では、地域SNS「あみっぴい」を活用して、千葉大を卒業後、西千葉から離れても交流の輪が継続している。現在、地域SNS「あみっぴぃ」登録者は約4,000人、SNS内「コミュニティ」の数は1,406件にまで拡大している。

設立初期の課題(マーケティングについて)

 一方、事業が軌道に乗るまで、特にTRYWARPの立ち上げ期にはマーケティング活動に苦労した。TRYWARPは、パソコン講習事業を支柱に収入を得ているため、受講者を確保できないと事業が成立しない。
 当初、パソコンに苦手意識を持つ人の層は厚く、TRYWARPが手がけるパソコン講習について潜在的に需要があることを想定していたが、パソコンに触れない人たちとどのように接点をもつべきかアプローチする方策には大変苦心した。その結果、まずはTRYWARPの活動について広報を行おうと、チラシや折込みを作成し、西千葉周辺に配布したほか、街頭でTRYWARPの活動について紹介を行うなどスタッフの気概と人海戦術で広報活動を行っていた。
 設立初期に活動の理解を地域に広め、活動の参加者や賛同者を募ることは最初に多くのNPOが直面する課題だと感じており、マーケティングの方策について学ぶことは組織として大切であると考えている。

壁いっぱいになった「超入門コース」卒業生の写真
壁いっぱいになった「超入門コース」卒業生の写真 

4 今後の展望

●フランチャイズ化も検討

 パソコン講習事業およびサポート事業について、西千葉周辺以外の他地域展開を目指すことを中長期の目標に掲げている。パソコンを含めたIT全般に対して苦手意識が強い人たちをどのように支援するかということは、全国共通の問題だと考えている。TRYWARPの活動を全国に展開するために、例えばフランチャイズ制度をとりTRYWARPの理念を共有できるスタッフを全国に配置することや、地元に根ざしてICT教育を推進する団体と連携した取り組みを増やすことを検討していきたい。

●企業との連携を強化

 最近ではシニア世代へのパソコン講習事業というTRYWARPの得意分野を生かし、企業との連携事例が増えてきており、今後他企業との連携を強化したいと考えている。具体的には、ソフトバンクモバイル株式会社との連携が進行中で、ITリテラシーの向上の手法をパソコンだけでなく、携帯機種やWeb端末での可能性を模索している。
 また、日本電気株式会社と「NECネット安全教室」を共同開催し、小学生に対してインターネットの危険性を伝える取り組みを行っている。講師となるTRYWARPのスタッフと一緒に日本電気の社員ボランティアが全国の小学校に出向き、Eメールや電子掲示板などの操作を指導するとともに、ネット使用時の危険性やネット上での注意点やマナーについて学ぶ活動を行っている。

(ヒアリング応対者:渉外部部長 進藤啓介氏)

 企業と接点をつくるにあたっては、特定非営利活動法人エティック(ETIC.)や、特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォームなどの中間支援組織からの紹介によって、企業のCSR担当者との接点が生まれており、今後、企業と出会うより多くのきっかけを模索していきたい。
 また、最近では日本アイ・ビー・エム株式会社とはプロボノ(仕事の専門知識を生かした社会貢献)活動の一環として、コンサルティングを受けている。内容としては、TRYWARPの組織にプロフェッショナル(民間企業)の視点を入れて、業務の可視化および効率化の指導を受けている。今後、事業の継続に向けて、現在の連携事業を継続させるとともに、新たな企業との連携の可能性を模索し検討していきたい。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年02月 --