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特定非営利活動法人 ドットジェイピー

政治家はテレビの中の住人ですか?

所在地…〒102-0083 東京都千代田区麹町2-6-10麹町フラッツ2階
TEL…0120-098-214 FAX…03-5213-4659
URL…http://www.dot-jp.or.jp/ E-Mail…info@dot-jp.or.jp

東京都港区

1 団体の概要

代表者名…佐藤大吾
設立年月…1998年2月 認証日…2000年11月22日
有給スタッフ数…常勤/5名、非常勤/0名
事業規模(09年度決算収入)…72,459,154円
(内訳:事業収入47,055,993円、会費22,328,124円、寄付金3,039,500円、その他35,537円)

活動の目的・趣旨

1.大学生を主とした不特定多数の人に、衆議院議員、参議院議員並びに地方公共団体の会議の議員及び長(以下「議員」という。)のもとでのインターンシップを通じて実務研修を行わせ、もって社会学習の機会を付与し、社会教育の推進を図ること。
2.国民の社会に対する興味を喚起し、もって議員選挙の投票率の向上を図ること。

団体の設立経緯

 ドットジェイピーは、1998年2月、代表の佐藤氏が大学在学時に設立したサークル「アウトポスト」から始まった。
 このサークルで企業へのインターンシップ開拓を進めていた佐藤氏は、当時大阪府堺市の市議会議員であった久保田暁氏と出会う。交流を深めるうちに、現役議員が語る「生の政治」と、学校で学ぶ「政治学」との間に大きなギャップを感じるようになり、これをきっかけとして、議員・政策秘書・公務員などを目指す友人・後輩たちに対して、「政治学で政治ができるのか?」と現役議員見習い活動を提案する。
 「議員インターンシップ」の始まりである。
 その後、法人化されたアウトポストから議員インターンシップ事業を切り離し、特定非営利活動促進法の施行をきっかけに、役所/議員など非営利セクターへのインターンシップ事業を専門的に展開するNPO法人「ドットジェイピー」が設立された。

主な活動内容

1.議員インターンシップ・コーディネート事業

 大学生を主とした不特定多数の方に、議員インターンシップを通じて実体験に基づく社会を体験し、「社会学習」をしてもらうことを目的とする。

2.政治情報提供事業(広報事業)

 政治コンテンツプロバイダー事業として、ヤフー株式会社「Yahoo!みんなの政治」、楽天株式会社「楽天Love Japan」、株式会社サイバーエージェント「Ameba(アメーバ)政治家ブログ」への情報提供を行う。
 また、政治関連本・漫画・ゲームの監修・出版、その他政治コンテンツの企画や開発を行う。

3.地域活性化に関する諸フォーラム・セミナーの開催

 フォーラム・セミナーなどのイベントを通じて地域の活性化を図る。

2 主な教育関連事業の紹介

事業名称 議員インターンシップ・コーディネート事業

若者と政治を結ぶ

 議員インターシップに参加した学生からは、「日頃メディアを通して見聞きしてイメージしていた政治家とは、まったく違う議員の姿を目の当たりにし、そのギャップに驚いた」という感想が出てくることが多々あり、政治家の本当の姿を知る機会が普段いかに少ないかということが見て取れる。
 また、議員にとっても、有権者から「議員って、普段何しているの?」と質問されることは常日頃からあり、それに対する回答として「歩く情報公開」となる議員インターンシップは有効な手段だ。
 「議員インターンシップ・コーディネート事業」は、若者と政治を直接結び、メディアが伝える二次情報ではない政治の本当の姿を伝え、若者の政治的無関心や政治離れを改善すること、ひいては投票率を向上することを目的としている。

「議員インターンシップ 議会見学」
「議員インターンシップ 議会見学」 

若者が参加しやすい仕組み

 議員インターンシップは、大学生の長期休暇に合わせ、春期(2~3月)と夏期(8~9月)の年2回行っている。対象者は、大学生を中心とした若年層である。
 議員インターンシップを開始する約4カ月前より各地で説明会を開催し、概要や体験談、今後の流れ、申込の手続き等の説明を行う。その後、学生に対し2度の選考を行って参加が決定することになるが、基本的に意欲のある学生はインターシップに参加してもらうという趣旨に基づいて面接を行い、なるべく多くの若者がインターンシップを経験できるようにしている。
 また、ドットジェイピーでは、参加者と受け入れ先の議員とのマッチングだけでなく、事前に議員との交流会を開催して参加希望者の不安を取り除いたり、ビジネスマナー講座、参加にあたっての心構えガイダンスを行ったりしている。さらに、期間中には中間報告会、終了時には最終報告会を開催し、活動の振り返りや他事務所のインターン生との交流、学んだことのアウトプットの場の提供、修了証の発行を行うなど、インターン生に対するフォローアップにも努めている。

多数の受け入れ先事務所

 インターン生の受け入れ先議員事務所数は全国に約300事務所あり、政党や政策分野などに偏りが出ないよう努めている。1議員事務所で平均2~4名のインターン生を受け入れており、インターンシップを行う期間については、最低計100時間以上の規定を設け、数時間や数日などの少ない経験だけで完結しないプログラムを組んでいる。

多岐にわたるインターシップの活動

 学生のインターンシップが、議員事務所への労働力の提供であるというような誤解を招かないように、ドットジェイピーでは、受け入れ先の議員事務所と密なコミュニケーションを取り、本プロジェクトの趣旨である「学生のための教育事業の一環としての職場体験であること」を理解してもらっている。
 この趣旨から、学生がインターンシップで行う活動は多岐にわたる。議員事務所の電話対応や接客、ウェブサイト更新などの事務作業から、議会・委員会傍聴や会議への同席、代理出席、イベントへの随行や街頭演説の手伝いのほか、学生自ら街頭演説を行うこともある。また、政策を打ち出すために行うリサーチ活動を課題として与えられ、政策を策定して受け入れ先の議員にプレゼンテーションを行うこともあり、事務所によって様々な活動が展開されている。

3 事業の成果と課題

現場を見れば、絶対に意識は変わる

 ドットジェイピーの目的のひとつは“若年層の投票率の向上”である。若者の投票率を上げるため、「現場を見れば、絶対に意識は変わる」との思いから、10年以上にわたって議員インターンシップを行ってきた。そして、参加者の意識変化を把握するため、毎回インターンシップに参加する前と終了後にそれぞれ「意識調査」を行っている。
 2010年の「意識調査」の結果を見ると、「政治に対するイメージ」では、インターンシップ前は、「良い」「どちらかといえば良い」の比率が26.2%だが、終了後は68%に増加している。
 「議員に対するイメージ」では、インターンシップ前は「良い」「どちらかといえば良い」が32%だが、終了後は約3倍の96%を示している。
 「選挙に対する意識」では、インターンシップ前は「必ず選挙に行く」が48%だが、終了後は82%に増加している。
 インターン終了後のポジティブな反応が約2倍に増加している点で、インターンプログラムが一定の成果を出していることを表している。

意識改革の質と量

 議員インターンシップを経験した学生の政治や政治家に対してのイメージや意識が、一様に変わる手ごたえはあるが、年間約1,600~1,700人程度しかインターンプログラムを体験できていない現状がある。
 団体を設立してから昨年までの約10年間で、参加したインターン数が累計で1万人を突破した。しかし、ドットジェイピーではこの数字を決して多い人数だとは捉えていない。対象となる若者層は全国で約150万人存在し、団体の設立初期に参加した若者は今や30代になっていることも考えると、意識改革や政治へ関心を持ち始めた層が投票率を左右するほどにはまだ至っていない。
 今後は、プログラムの質を保ちつつ既存エリアでのインターン生の増加や、北陸・四国などインターンシッププログラムを提供できていない地域への展開を検討し、一人でも多くの若者に機会提供できる環境づくりを構築する。
 さらに、インターンシップ提供だけでない、その他インターネットや携帯サイトなど若者が得意とするメディアからの議員・政治情報提供などを通じ、シティズンシップ教育を推し進める方針だ。

4 今後の展望

新教育関連プログラム「未来国会」

 ドットジェイピーでは新しい事業として2010年12月、未来の国家予算を編成するコンテスト「未来国会」を開催した。
 「未来国会」は、大学生がチームごとに「これからの日本のビジョン」を唱え、ビジョンに沿った国家予算を編成するプログラムである。プレゼンテーションによって競い合い、そのなかから最優秀チームを表彰する。昨年は決勝戦に4チーム約40名の参加者が選ばれた。
 11月~12月上旬をエントリー期間として募集を行い、「今の日本にとって必要なことは何か?」という課題を書き込んだエントリーシートをもとに、最終的な参加者の選定が行われた。決勝に残った参加者は、最終プレゼンに向けて2泊3日の合宿に参加し、最終日、他の参加者や一般観覧者の前で自分たちの国家ビジョンと予算案を発表し、最優秀グループが投票により決定される。優勝したのは「科学立国日本」をビジョンに予算策定を行ったAチームで、プレゼンテーション後には文部科学副大臣ほか有識者とのパネルディスカッションに参加できる特典を獲得した。
 実際の国家予算も12月より本格的に動き始めることから、同じ時期の開催としたが、同時にその多忙さから財務省や行政刷新会議などからの協力を得にくい時期でもあったため、反省を活かし次回は夏の開催を検討している。
 各大学の法学部や政治経済学部などのゼミ単位で参加してもらい、予選や本選を通して1年間かけて国家予算を策定していくような、大きなコンテストにしていきたい。

「未来国会」国家予算の発表会場
「未来国会」国家予算の発表会場 

(ヒアリング応対者:事務次長兼インターンシップ事業部北島優子氏)

 ドットジェイピーでは、議員インターンシップの説明会に参加できない人のために、実際の説明会を撮影し、主要な点をまとめた約10分間の動画をホームページ上で配信している。Web配信を活用することで、団体の活動内容をより多くの人に分かりやすく伝えることができる。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年02月 --