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超高齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会(第5回)議事要旨

日時

平成24年2月3日(金曜日)13時30分~15時30分

場所

中央合同庁舎7号館(東館)3階 3F1特別会議室

出席者

委員

秋山委員、市川委員、内海委員、菊池委員、澤岡委員、高畑委員、多田委員、二宮委員、馬場委員、樋口委員、堀田委員、牧野委員、山田委員

オブザーバー

(内閣府)
原口政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(高齢社会対策担当)

(厚生労働省)
川又厚生労働省老健局振興課長

文部科学省

合田生涯学習政策局長、上月大臣官房審議官(生涯学習政策担当)、杉野生涯学習総括官、笹井男女共同参画学習課長、平林生涯学習推進課長、伊藤社会教育課長、横田家庭教育支援室長、新木社会教育官、村田生涯学習官 他

議題

報告書案について

概要

(1)報告書案について、資料1に基づいて事務局より説明を行った。

(「1 長寿社会の到来と生涯学習」について)

  • 前回の議論の内容が反映されているのはよい。しかし、女性の視点が少なく、男性の高齢者をイメージした報告書になっているのではないだろうか。生涯学習においても、男女共同の視点を取り入れるべきである。女性はよく勉強しているが、社会への還元については課題があり、男性が生涯学習にたくさん参加することによって、何かが変わるのではないかと期待している。
  • 超高齢社会における学習の在り方を検討するときに、男女共同参画の視点は必ず入れるべきである。新しい時代についてのところで「従来の性別にとらわれない生き方」や長寿社会についてのところで「性別や過去の経歴、習慣等にとらわれない選択的な生き方」のような表現を入れるとよい。また、世代別への配慮のところに、性別や経歴別への配慮という内容を盛り込む方法もあるだろう。
  • 「新しい価値観」という言葉が出ているが、何が「新しい」のかが見えにくいので、男女共同参画の視点を入れていくべきである。また、豊かな高齢期を迎えるための準備のところで、「いわゆる専業主婦」という言葉を使っているが、気になる人もいるだろう。女性が地域社会を中心的に担ってきたという事実を盛り込みながら、「新しい時代」や「新しい価値観」などに関連づけていくのがいいと思う。
  • この議論こそが、時代が転換していることの象徴だと思う。これから男性が大変だということで、男性中心の記述になっている面はあるだろう。価値が多様化し、流動化する中で、従来の産業社会をベースにした画一的な人生ではなく、個人の尊厳を大切にしながら価値多元的な新しい社会になったということを盛り込むべきである。旧来の社会システムで生きてきた世代には難しいだろうが、人間の尊厳のような共通部分をベースに置きながら、人生を設計していくことが必要になる。
  • 男女共同参画については、冒頭に明記するべきである。性別について書くときには、これまでの政府で使われているような客観的なデータを示せばよいと思う。貧富の問題や生活の自立度などのようなデータを見れば、このような状態が継続することが、豊かな社会につながるとは思わないだろう。
  • 男性女性と分けて書くのではなく、特性のところに、男女共同参画について全般的に記載していくのが良いのではないだろうか。
  • 長寿社会における生涯学習の意義について、前半に書かれているが、高齢者に対する新しい価値観を広げていくなど、もう少し明確に打ち出していくべきである。また、冒頭のところだが、高齢者を「すでに役割を終え、社会の負担となる者」とまで、書かなくてもいいのではないだろうか。
  • 高齢社会を負のイメージで捉えられるという表現は、社会保障費の財政負担や経済的な側面をイメージしているのだと思う。報告書の中では、そうした社会保障負担につながるものとして介護と福祉を関連づけて使っているようにみえるが、福祉は幸せを目指していくことであり、書き方を考えるべきである。また、「虚弱高齢者」に相当する表現がなくなってしまったので、「要介護・要支援者」という言葉にするべきである。その後のところでも、「2割程度に留まる」ではなく、「2割程度と予想される」という表現がいいと思う。
  • 前回、後期高齢期の視点をもっと盛り込むべきであるという意見が出たと思うが、100歳まで楽しく生きられる社会ということを標榜するのであれば、元気な後期高齢者が増えていることなどを、もっと盛り込むべきである。また、「高齢者が上機嫌に満足した生き方」という表現があるが、「高齢者が自身の役割を見出し、満足した生き方」という表現の方がわかりやすい。平均余命の伸長のところは、データの出典や何年時点などの記載が必要。
  • 冒頭にある「より一層高齢者の力を借りる」という表現は、高齢者が主役になることが大事であり「高齢者の活躍の場が大切」という表現にするべき。
  • 若返る元気な高齢者のところだが、要介護者と健常者を対比させて2割と8割という表現にすると、要介護者の方にマイナスのイメージを与えてしまうおそれがあるので、健常な高齢者という言葉は不要だと思う。
  • 8割の健常な高齢者を増やしていくことは大切であるが、要介護、要支援の者であっても、活躍している人はたくさんいる。要介護になっても、人の役に立ちたいという気持ちを持って社会参画をしている人がたくさんいるということを盛り込むべきである。
  • 情報通信技術の進展のところに、国際化などの社会の変化についても盛り込むべきである。新しい日本を作っていくためには、高齢者にも国際化、グローバル化について学んでもらいたい。

(「2 長寿社会における生涯学習政策の今後の方向性」)

  • 現在世代という表現があるが、現役世代にするべき。
  • 放送大学のところについては、具体的なものが入りすぎているのではないだろうか。授業科目や科目群履修認証制度などの施策が高齢者の生涯学習に適切だと断定することはできないので、放送授業や面接授業を工夫するなどの表現にしてもらいたい。
  • 子ども・若者の世代のところで、「多毛作人生のライフデザインを考える機会を設ける」とあるが、年齢的に難しいのではないだろうか。高齢者とのふれあいを通じて学んでいくという表現の方が良い。また、縦社会から横社会へと意識を変えるというのが大前提であり、明記するとわかりやすくなる。
  • 「加齢にともなう身体機能の衰え」という記述だが、認知症がこれから増えていくにあたって、心身機能という表現に変えた方がいい。また、生涯学習のところで福祉との違いについて書かれているが、少しわかりにくいので、表現を工夫する必要がある。ある部分では福祉を福祉行政と置き換えた方がいい。教育の中に福祉が入り、福祉の中に教育が入るという関係なのに、このままの表現では福祉と教育が別のような印象を受けてしまう。
  • 福祉と教育がどのような関係にあるのかは重要な視点だと思う。
  • 教育と言った場合には、国などの行政が主導することになる。今回は、個人が主体となる生涯学習について検討しており、福祉的な対処療法ではなく、より積極的に学ぶことができる条件を整備することが重要である。
  • 今回の報告書では、学習だけでなく社会参画を含めたすべてが生涯学習なのだという定義なので、福祉と教育という言葉を使う時には、整合性を取る必要はある。
  • 定年前後世代のところで、「定年退職後に何をするべきか、生きがいや自己実現の方策に迷っている高齢者も少なくない」とあるが、これは「中高齢者も少なくない」という表現にするべきである。また、「第2、第3の人生」という言葉が多くでてくるが、少しわかりにくい。世代別の特性のところは、人生100年時代といいながらも、高齢期世代を大きく区分しすぎている。第2の人生、第3の人生といったように細かく区分するべきではないだろうか。
  • 人生の後半の部分については多様性が大きいので、年齢区分を細分化して書くのは難しい。個人が自分の人生を設計することが重要であり、年齢区分を細分化して共通の課題を書いていくのは、これまでの議論の方向性とは異なるのではないだろうか。
  • 定年が延長されたのであれば、現役世代をもっと大きくするべきだと思う。年齢区分を細かくする必要はないだろう。
  • 学習が困難な人への支援について明記されたのは評価している。ただ、学習を届けるだけでなく、社会参画していくような形で外に出ていくような社会を目指すべきである。また、「学習できない人」という表現は、「学習活動に参加するのが難しい」と変更すべきである。
  • 「人生の締めくくり方に関する学び」という表現は、もう少し工夫するべきである。また、「社会教育」という言葉が出てこないのは気になる。

(「3 長寿社会における生涯学習支援の具体的な方策」について)

  • NPOの役割のところだが、もう少し幅広に、NPOだけでなく、社会福祉協議会やシルバー人材センターなどの既存の組織についても記述を加えてもらいたい。
  • 各主体の役割のところだが、4~8を「関係機関等の役割」として最初に記述し、その後に、1~3を「行政の役割」として記述することで、国の役割が最後に掲載されるようにすべきである。また、タイトルの「主体」という言葉は誤解を招くのでこのように変えた方がいい。教育は大切であり、高齢期の絶望が希望に変わる力を持っている。地域間の格差があるとそれが保障されないので、格差の是正を国の役割に盛り込んでいただきたい。
  • 高齢者が主体であり、「各主体の役割」というタイトルについては再度検討するべきである。また、最後のところに、「高齢者への期待」について盛り込むことが必要である。人生100年社会のモデルを作る役割を高齢者に積極的に期待してもいいのではないだろうか。
  • 高齢者の主体については、強調するべきである。また、「各主体の役割」という表現は、これまでの議論で使ってきた「主体」とは意味が異なっており、誤解を招くので変えるべきである。また、「市民の自助」という言葉があるが、自助は個人が自分で頑張るという意味なので、「市民の自発的活動」などの表現の方が適している。
  • 「各主体の役割」というタイトルは変えた方がいい。また、学習の主体についても期待という形で明記するべきである。
  • 冒頭部分の最後の方に書いた方がいい。
  • 国の役割はこれでいいのだろうか。文章が一番短いのは気になる。

(全体について)

  • 長寿社会といったときに、従来のような価値が画一的な社会ではなく、すべての人が主役になれる、自ら価値を作り出す社会であるということを冒頭に盛り込んでもらいたい。その中で、当事者である高齢者が、自ら持つ資源を社会に提供しながら、より良い生活をしてより良い社会を作る主役になってもらうような記述にしてきたい。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課

(生涯学習政策局男女共同参画学習課)

-- 登録:平成24年03月 --