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超高齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会(第4回)議事要旨

日時

平成24年1月19日(金曜日)15時~17時00分

場所

中央合同庁舎4号館12階1214特別会議室

出席者

委員

秋山委員、石川委員、市川委員、内海委員、菊池委員、澤岡委員、末竹委員、高畑委員、多田委員、二宮委員、馬場委員、樋口委員、堀田委員、堀委員、牧野委員、山田委員

オブザーバー

(内閣府)
原口政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(高齢社会対策担当)

(厚生労働省)
川又厚生労働省老健局振興課長

文部科学省

合田生涯学習政策局長、上月大臣官房審議官(生涯学習政策担当)、笹井男女共同参画学習課長、平林生涯学習推進課長、伊藤社会教育課長、横田家庭教育支援室長、新木社会教育官、村田生涯学習官 他

議題

報告書の骨子案について

概要

(1)報告書の骨子案について、資料1に基づいて事務局より説明を行った。

(全体の構成について)

  • タイトルを超高齢社会ではなく長寿社会にした理由について、冒頭に盛り込むべきである。
  • 定年になってから生涯学習と関わるという今のパターンでは、高齢者が定年後にどのように生涯学習とかかわっていいのかわからない。長寿社会において、現役世代の生涯学習とのかかわりを盛り込むべきであり、ワークライフバランスなどを含めて、企業に対しても訴えていくべきである。
  • すべての世代に対して、生涯教育が必要であるというスタンスは明確する必要がある。そのうえで、特に人生の後半を中心に検討したということを明記するべきである。
  • この報告書は、全世代型の生涯学習につながるものにしてもらいたい。また、現代の問題点に触れるという意味でも、ワークライフバランスの問題は記述するべきである。ジェンダーバイアスの結果が今の日本社会であり、ジェンダー的な視点も一定程度記述して欲しい。また、痴ほう症という言葉は、認知症という言葉にするべき。
  • グローバル化する社会であり、高齢者についてもその視点は必要である。空間的な広がりが必要であり、男性が夢や喜びを持って人生を展開できるようにするべきである。多様な人生という側面をどのように入れていくのかを検討すべきである。
  • 長寿社会の再定義をする必要があり、後期高齢期についての記述がないのも気になる。社会参画につなげていくという内容になっているが、参加を絶対としない新しいタイプの長寿社会というものを考えておく必要がある。

(「1 長寿社会の到来と生涯学習」について)

  • 高齢者が地域資源として有益であるというのは、社会の方から見た視点であり公益の話である。高齢者も社会を構成する一員であり、高齢者が幸せに暮らすことが社会にとって必要であり権利である。高齢者は他の成人層と同じく、その能力を存分に発揮して社会を活性化するとともに、自らも充実感を持って生きることが求められるというような発想で記述するべきである。
  • 高齢者は負担で厄介者であるという今の社会の認識を変えるために、このような記述になったのだと思うが、自分らしく生きるという視点は必要だと思う。
  • 高齢者が生涯学習をする意義を明確化する必要がある。より豊かな人生を送っていくというところが一番の視点だと思う。また、人生多毛作時代と言う表現はわかりにくいので、注釈を含めて説明する必要がある。
  • 人生100年時代であり、人生多毛作時代という言葉には、退職後にもう一つのキャリアを持つという意味も含んでいる。注釈で説明する必要があるのかもしれない。
  • 日本は産業構造が変わってきており、ライフステージ論で人生を切ることができない時代である。若い世代は将来を見通せない時代であり、当面の課題は高齢者をどうするのかということであるが、この社会をどうするのかということも考える必要がある。生涯学習のベースは自ら学ぶことであり、社会の中で相互に尊敬できる社会をつくることが必要であり、高齢期の人々の知識や経験が社会に豊かさをもたらす。多世代が相互に尊重しあえるようにするために、学びが重要になってくる。
  • 在り方を考えるときに、短期・中期・長期に期間を分けて考える必要がある。若返る元気な高齢者とあるが、長寿社会ということで後期高齢者が増えてきたときに、健常な高齢者が9割とは言えないのではないだろうか。やはり8割程度だと思う。また、高齢者は引きこもりではなく閉じこもりという言葉の方が一般的である。
  • 孤独死ではなく、孤独死・孤立死という表現が最近では一般的である。
  • 後期高齢期における生涯学習についても検討するべきである。
  • 学習だけに終わらず社会に結びつけようという視点はいいと思うが、すべての高齢者を社会につなげていく必要はない。後期高齢者を見ていても、知的好奇心を持って勉強している人はたくさんいる。自発的な学習をしやすい環境を作ることが必要である。
  • 社会参画というのは最終目標ではあるが、社会参画が前面に出すぎている。まずは、学ぶということは自分のためになるのだということを、前面に出していく方が良いと思う。
  • 今まで議論してきた内容はかなり盛り込まれており、時代の変化に合っていると思う。変える必要はないと思う。
  • 全体の流れは社会参画で良いと思うが、生きがいの探求という視点で、個人が能力を発揮できるように学ぶ環境を整えていくのが社会の義務であるという内容も盛り込んでいきたい。上機嫌に生涯を終える社会は良い社会なのでどこかで記述していきたい。多様性、選択制というものもキーワードの一つである。
  • 何かを学んで実践するという流れではなく、まずは何かをしたいという意欲があり、何かをするために実践があって、そこで学んでいくというのが現場の感覚である。
  • 新しい時代の到来の中に、生きがいや個人の尊厳を追求できる時代であり、社会がそれを保障できる時代になったということを書き加えるとよい。その上で、新しい時代の担い手や支え手としての高齢者という形で展開するべきである。

(「2 長寿社会における生涯学習政策の今後の方向性」について)

  • 現状の大学は若者向けの学習内容なので、高齢者の特性に生かした学習内容を提供する仕掛けが必要である。首長部局との連携についてだが、生涯学習部局を市長部局に置くということも強調するべきである。教育委員会にあると福祉部局との二重行政になってしまう。世代間交流についてだが、アメリカでは子育てできない親に対して、祖父母世代がNPOと連携して孫世代の子供の面倒をみるということも行われており、そのような社会背景を踏まえた異世代交流についても視点に入れるべき。高齢者のリーダー育成については、企業型のリーダーではなくサーバントリーダーと呼ばれる下から目線のリーダーが求められている。
  • 社会教育を首長部局に置くという話があったが、既に数年前に法律改正があり都市部の多くの自治体は移し替えている。あえてこの時期に首長部局との連携と言うべきなのかと思う。
  • 生きがいとしての学習という要素も入れてもらいたい。生涯学習が必要であると決めつけるのではなく、自己充実としての生涯学習とするべきである。また、孫世代と一緒に学ぶことにより、引き継いでいくということの重要性も盛り込んでいきたい。後期高齢者を考えると、コーディネーターについては、ケアマネージャーと連携し、生きがいを学びと結びつけることが大切。また、高齢者と子どもが集まって交流できる居場所について盛り込んでほしい。
  • 放送大学のところだが、最初にやるべきなのは、放送大学のカリキュラムをどう工夫するのかということである。その次に、ICTを活用するなどの学習方法の工夫が必要である。そして、地域の学習センターを活用して、受講者相互の学びのコミュニティーを作っていく工夫が必要になる。そのように順番を変えると、放送大学への期待もわかりやすくなる。
  • 学習内容については、健康や衣食住、栄養の問題などを調査結果など盛り込みながらもう少し具体的に膨らませるべきである。また、死と向き合うことについては、この検討会でそんなに議論していないので、死を見つめることは大切であるが、分量と書き方を考えるべきである。
  • 健康でなければ学びが進まないというのは大切な視点であり、生涯学習と健康を結びつけた記述にするべきである。また、どんなことをするにも、高齢者だけでつまらないので、世代交流についての事例などを盛り込んでもらいたい。人生100年という時代は本当にくるのだろうか。スローガン的に100年ということを使うべきなのか。
  • 100年生きる人が多くなるという意味ではなく、100年生きてもよい社会にしたいという意味を込めて使っている。日本より平均寿命が短い米国でも、10年前からcentenarianという、直訳すると100年生きる人表現を使っている。もうすぐ団塊の世代が大量に退職する。どうやって居場所をつくるのかが喫緊の課題である。集まって語る場所だけでも良いので、居場所と交流の場が必要になってくると思う。出会って、語り、交流することで、人間は何歳になっても変わることができる。
  • もともと生涯学習というものを知らないような高齢者をどのように支援していくのかという記述が必要になってくると思う。学びの循環とあるが、学習の成果を何に使うのかについてもわかりやすく記述するべきである。
  • 定年退職という言葉が出てくるが、企業だけでなく自営業者や主婦などもいるため、このような者も含めた記述にするべきである。届ける生涯学習のところには、過疎地や山間地などで学ぶ場所が近くにない者への支援についても盛り込むべきである。また、公民館等の社会教育施設と地域包括支援センターとの連携とあるが、社会福祉協議会も記述してほしい。コーディネーター等の充実・活用とあるが、連携・協働という視点の方が良いのではないだろうか。
  • 経済や健康、人間関係などを分断的に提供するのではなく、総合的に老年学のような形で提供する必要がある。また、年代別の特性について書かれているが、元気な高齢者だけでなく身体能力が低下する後期高齢期に学びがどのようにつながっていくのかを記述するべきである。
  • 高齢者の問題を高齢者自身が考えていくようなプログラムが必要である。そこには仲間が必要であり、地域の仲間と一緒に考えることができるような記述が必要。そのためにも、福祉にこだわらずに、まちづくりの視点で書いていくと良い。
  • 地域包括支援センターというのが、公民館と対等のような形で出てきたのはどうなのだろうかと思う。生涯学習であり、まずは社会福祉協議会を最初に持ってくるほうが良いと思う。

(「3 長寿社会における生涯学習支援の具体的方策」について)

  • 経費をどうするのかというところが抜けている。教育振興基本計画についても予算のことを盛り込めずに進まなかったという経緯がある。予算をつける努力について明記する必要があるのではないだろうか。
  • 国の役割はこれでいいのだろうか。もう少し高齢社会への戦略や国家的なビジョンを示すようなことを盛り込んでほしい。
  • 人生100年時代の国家ビジョンのようなものだろう。
  • 国際的な動向が入っていない。世界的な高齢化の流れや、中国などの高齢化の問題などの視点も盛り込むべきである。
  • 25歳以上の社会人学生が2%と示されているが、60歳以上の高齢者が高等教育機関で学んでいる割合などのデータがあれば示してほしい。大学が若者の世界であることは大切にするべきであるが、日本はあまりにも通過儀礼のようになりすぎている。何故、日本の25歳以上の大学入学者がこんなに少ないのだろうか。
  • 雇用主の記述もあるので、民間教育事業者についても盛り込み、もう少し市場に委ねられるところは委ねていくという内容があってもいい。
  • 役割が書いてあるのは良いと思うが、高齢者が学ぶ気になることが大切であり、高齢者の役割という核の部分がほしい。自分の人生をより良くするために学ぶことが高齢者の役割になってくる。自分の人生をより良くするために、本人が努力し、それを社会が支えていくという仕組みが大事である。
  • 市町村では、高齢者向けの講座や大学を開設しており、都道府県なども高齢者向けの大学を運営しているところもある。特に高齢者大学については、社会参画の橋渡し役になっている。市町村や都道府県の役割のところに、そのあたりも明記するべきである。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課

(生涯学習政策局男女共同参画学習課)

-- 登録:平成24年03月 --