政策目標2 確かな学力の向上、豊かな心と健やかな体の育成と信頼される学校づくり

●概要

 確かな学力の向上、豊かな心と健やかな体を育成することのできる社会を実現するとともに信頼される学校づくりを進めるため、10の施策によってその目的の達成を目指す。

●主管課(課長名)

 初等中等教育企画課 (山下 和茂)

●評価

 実績評価を行った施策のうち、一部の施策目標・達成目標については、依然として十分に達成できたとは言えないものも存在するが、施策目標の多くについて十分な進捗が見られた、または一定の成果があがったと判断できる。

●23年度実施施策の取組状況

○ (施策目標2-1)確かな学力の育成

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-2)豊かな心の育成 

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-3)青少年の健全育成

 青少年の心身の健全な発達を促し、自主性・社会性や正義感・倫理観等を持った豊かな人間性を育むため、青少年の体験活動や国際交流、青少年を取り巻く有害環境対策、子どもの読書活動の推進にかかる施策を実施した。
 「自然体験活動指導者の養成数」、「保護者のフィルタリングの認知度」、「事業に参加し交流を行った青少年及び青少年指導者数」、「市町村における「子どもの読書活動推進計画」の策定率」が増加するなど、各施策は一定の効果を上げているものと評価できる。一方で、「学校以外の公的機関や民間団体等が行う自然体験に関する行事に参加した子どもの割合」、「青少年の携帯電話のフィルタリング利用率」、「子どもの不読率、1ヵ月の読書量」については目標達成に向けて十分な状況にあるとはいえないことから、今後、指標の原因分析や更なる普及啓発を図るなど、目標達成に向けた施策を講じていく必要がある。

○ (施策目標2-4)健やかな体の育成及び学校安全の推進

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-5)地域住民に開かれた信頼される学校づくり

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-6)魅力ある優れた教員の要請・確保

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-7)安全・安心で豊かな学校施設の整備推進

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-8)教育機会の確保のための支援づくり

 児童生徒が、家庭環境、居住地域等によって不利益を受けることなく、能力に応じて適切な教育機会を確保できるよう所要の施策を実施した。公立高校授業料無償制・高等学校等修学支援金制度の導入により経済的理由による高校中退者数の減少がみられるなど、達成目標に向けて各施策がおおむね有効に機能していると評価できる。
 なお、高校段階においては授業料以外の教育費が低所得世帯の負担になっているなどの状況が見られることから、さらなる教育費負担の軽減が課題。また、帰国・外国人児童生徒に対する教育支援体制の整備については、特に日本語指導が必要な児童生徒が少なく課題が顕在化しにくい地域における取組の充実が課題。

○ (施策目標2-9)幼児教育の振興

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

○ (施策目標2-10)一人一人のニーズに応じた特別支援教育の推進

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

●24年度以降の政策への反映方針

○ (施策目標2-3)青少年の健全育成

・青少年の心身の健全な発達を促し、自主性・社会性や正義感・倫理観等を持った豊かな人間性を育むため、青少年の体験活動や国際交流、青少年を取り巻く有害環境対策、子どもの読書活動の推進にかかる施策を引き続き推進する。
・社会の体験活動に対する理解は一定程度図られているが、それが実際に体験活動を行う子どもの割合の増加につながるよう、より効果的な普及啓発の方法を検討する等、引き続き必要な施策を推進していく。また、成果指標については、関係機関と協力し、自然体験活動の状況について分析を行うことを検討する。
・青少年を取り巻く有害環境対策については、引き続き、フィルタリング利用や家庭のルールづくりの普及啓発を進めていく。その推進にあたっては、青少年自身が研修し、発信するワークショップ事業の展開等により、保護者のみならず青少年に対する普及啓発活動についても、引き続き平行して取り組む。
・市町村における「子どもの読書活動推進計画」の策定状況について、今後は新たな達成目標を立てるとともに、引き続き、子どもの読書活動計画の策定を促し、その推進を図っていく必要がある。推進にあたっては、既に計画を策定している市町村の具体的な取組の状況等を、未策定の市町村にも共有する等、計画策定を促す工夫を検討する。また、関係機関と協力し、1ヵ月あたりの読書量・不読率等の子どもの読書活動の状況について分析を行うことを検討する。

○ (施策目標2-8)教育機会の確保のための支援づくり

・児童生徒が、家庭環境、居住地域等によって不利益を受けることなく、能力に応じて適切な教育機会を確保できるよう所要の施策を引き続き推進する。
・特に、高校段階において、教育費負担のさらなる軽減策を図るため、都道府県が実施する高校奨学金事業において、平成24年度から高校生就学支援基金の取崩しの条件とした所得連動返済制度の導入について、都道府県に対して引き続き働きかけ等を行う。
・帰国・外国人児童生徒に対する支援については、帰国・外国人児童生徒の受入促進に関する事業を引き続き実施し、地域の実践事例検索サイトや連絡協議会を通じた各地域における取組の成果の普及や課題の交流に努めていくことで、特に日本語指導が必要な児童生徒が少ない地域における取組の充実を含め、地域・学校関係者の意識の向上とそれを通じた受入体制の整備を促進する。

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大臣官房政策課評価室

-- 登録:平成24年10月 --