各設問と種目特性のクロス集計結果のうち、差異の見られたものを取り上げた。
問1. 最近のオリンピック(アテネ大会/ソルトレイクシティ大会)時点での貴団体当該種目の国際競技力(オリンピック等の国際大会での成績)に影響を与えたと思われる1~13の要因について、それぞれどの程度の影響度があったと思いますか。当てはまる番号に○をつけてください。
図表3‐23 有望な競技者の継続的な発掘の影響度

- 団体種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- オリンピックに出場した種目については、メダル、入賞などの成績によらず差は小さいが、不出場の種目については、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
図表3‐24 一貫指導の影響度

- オリンピックに出場した種目については、メダル、入賞などの成績によらず差は小さいが、不出場の種目については、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
図表3‐25 合宿の影響度

- 個人種目の方が、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- 夏季種目の方が、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- 「影響度が大きかった」と回答する割合は、メダル獲得種目がもっとも多く、不出場種目がもっとも少ない。
図表3‐26 情報戦略の影響度

- 団体種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- 成績別では、メダル獲得種目と不出場種目で「影響度が大きかった」「影響度は中程度であった」との回答が多かった。メダルを獲得できたことに対する影響、オリンピックに出場できなかったことに対する影響と解釈すると、この二極化は、競技成績に対する、分析・戦略立案の影響の大きさを示唆していると考えられる。
図表3‐27 競技人口の影響度

- 団体種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- 不出場種目で、「影響度は小さかった」「影響はほとんどなかった」と回答する割合が高い。オリンピックに出場できなかった種目では、即効性のある施策を求める種目が多いことが示唆される。
図表3‐28 用品・用具の影響度

- 冬季種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が高い。
- 成績が良いほど、「影響度が大きかった」と回答する割合が低い。
図表3‐29 有利なルールや日程等の影響度

- 団体種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が高く、「影響度は小さかった」と回答する割合が低い。
- 冬季種目のほうが、「影響度が大きかった」と回答する割合が低く、「影響度は小さかった」と回答する割合が低い。
問2.貴団体当該種目のオリンピック等の国際大会でのメダル獲得や入賞(以下、国際競技力向上)に影響を与えると思われる、(1)~(11)の要因について、貴団体の現状、それらの要因の重要度、文科省の助成制度の貢献度、JISS(国立スポーツ科学センター)との連携状況を、大まかな傾向としてお答えください。それぞれの設問について、当てはまる番号に○をつけて、さらにその理由をご記入ください。
図表3‐30 日常的なトレーニングの達成状況

- オリンピックに出場している種目では、あまり差はないが、不出場の種目において、「ほぼ実施できている」と回答した割合が極めて低い。
図表3‐31 有望な選手の発掘の達成状況

- 成績が良いほど、「非常にうまくいっている」と回答する割合が高く、「あまりうまくいっていない」と回答する割合が低い。
図表3‐32 若手競技者の育成の達成状況

- 成績が良いほど、「非常にうまくいっている」と回答する割合が高く、「あまりうまくいっていない」と回答する割合が低い。
図表3‐33 パフォーマンス発揮の達成状況

- 成績が良いほど、「発揮できている」と回答する割合が高い。不出場種目の46.2パーセントが、「発揮できていない」と回答した。
図表3‐34 科学・医学サポートの達成状況

- 冬季種目のほうが、「受けている」と回答した割合が高い。
- 不出場の種目において、「受けている」と回答した割合が極端に低い。
図表3‐35 情報戦略の仕組み構築の達成状況

- 不出場種目で、「一部の人間に限られている」と回答する割合が極めて高い。
図表3‐36 情報戦略の達成状況

- 団体種目は、ほとんどが「ある程度は実行できている」と回答しているが、個人種目は、「十分に実行できている」と「ほとんど実行できていない」にそれぞれ17.6パーセントの回答があり、二極化の傾向にある。
- 不出場種目で、「ほとんど実行できていない」と回答する割合が高い。
問3. 今後の貴団体当該種目の国際競技力向上に影響を与えると思われる1~13の要因について、それぞれどの程度の影響度があると思いますか。当てはまる番号に○をつけてください。
図表3‐37 今後の国際競技力向上に対する一貫指導の影響度

- 成績が良いほど、「影響度が大きい」と回答する割合が低い。
図表3‐38 今後の国際競技力向上に対する合宿の影響度

- 夏季種目のほうが、「影響度が大きい」と回答する割合が高い。
図表3‐39 今後の国際競技力向上に対する科学・医学サポートの影響度

- 成績が良いほど、「影響度は大きい」と回答する割合が低い。
図表3‐40 今後の国際競技力向上に対する競技人口の影響度

- 団体種目のほうが、「影響度が大きい」と回答する割合が高い。
- 冬季種目のほうが、「影響度が大きい」と回答する割合が高い。
図表3‐41 今後の国際競技力向上に対する用品・用具の影響度

- 冬季種目のほうが、「影響が大きい」と回答する割合が高い。
図表3‐42 今後の国際競技力向上に対する有利なルールや日程の影響度

- 団体種目の方が、「影響度が大きい」と回答する割合が高い。
問3.国の支援が特に必要だと思われる要因を5つ選び、○をつけてください。
図表3‐43 若手競技者発掘に対する国の支援の必要性

図表3‐44 日常的・安定的なトレーニングに対する国の支援の必要性

図表3‐45 合宿に対する国の支援の必要性

図表3‐46 指導者育成・確保に対する国の支援の必要性

図表3‐47 医・科学サポートに対する国の支援の必要性

図表3‐48 情報戦略に対する国の支援の必要性

図表3‐49 国際経験に対する国の支援の必要性

図表3‐50 競技人口に対する国の支援の必要性

問4. 文部科学省では、国際競技力向上のために平成13~16年度に(1)~(20)のような施策を行っています。それぞれの施策について、貴団体当該種目の活用の有無について当てはまる番号に○をつけてください。
図表3‐51 日常的トレーニングに対する助成の活用及び成果の有無

- 成績が良いほど、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が高い。
図表3‐52 競技者育成プログラム策定のためのモデル事業の活用及び成果の有無

- 団体種目は、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用する必要がなかった」と回答する割合が高い。
- 冬季種目は、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用する必要がなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐53 重点競技強化事業の活用及び成果の有無

- 個人種目のほうが、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が高い。
- 成績が良いほど、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が高い。また、不出場種目においては、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が極めて高い。
図表3‐54 スポーツ指導者育成事業の活用及び成果の有無

- 成績が良いほど、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が高く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が低い。
図表3‐55 若手スポーツ指導者長期在外研修に対する助成(スポーツ振興くじ助成)の活用及び成果の有無

- メダル獲得種目では「活用し、十分な成果が得られた」が75パーセントを占めるが、その他の種目では「活用したかったが、活用できなかった」の割合が高くなっている。
図表3‐56 スポーツ医・科学事業(国立スポーツ科学センター)の活用及び成果の有無

- 個人種目の28.6パーセントが、「活用したが、それほどの成果は得られなかった」と回答している。
- 夏季種目の26.5パーセントが、「活用したが、それほどの成果は得られなかった」と回答している。
- オリンピックに出場した種目のうち、2~3割程度が、「活用したが、それほどの成果は得られなかった」と回答している。不出場種目は、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐57 スポーツ診療事業(国立スポーツ科学センター)の活用及び成果の有無

- 不出場種目は、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐58 スポーツ情報事業(国立スポーツ科学センター)の活用及び成果の有無

- 夏季種目において、「活用する必要がなかった」と回答する割合が高い。
- オリンピック出場種目では、あまり回答に違いがないが、不出場種目において、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐59 施設提供事業(国立スポーツ科学センター)の活用及び成果の有無

- 団体種目は、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用する必要がなかった」と回答する割合が高い。
- 不出場種目において、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐60 オリンピック競技大会等への選手派遣に対する補助(JOC補助)の活用及び成果の有無

- 成績が良いほど、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が高い。
図表3‐61 国際競技大会等の開催に対する助成の活用及び成果の有無

- 不出場種目において、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐62 国際競技大会の開催に対する助成の活用及び成果の有無

- 団体種目において、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
- 不出場種目において、「活用し、十分な成果が得られた」と回答する割合が低く、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が高い。
図表3‐63 普及活動等に対する助成(スポーツ振興くじ助成)の活用及び成果の有無

- 不出場種目において、「活用したかったが、活用できなかった」と回答する割合が極めて高い。
問4.文部科学省では、国際競技力向上のために平成13~16年度に(1)~(20)のような施策を行っています。それぞれの施策について、施策の必要性について当てはまる番号に○をつけてください。
図表3‐64 専任コーチの設置の必要性

- 冬季種目において、「必要不可欠である」と回答する割合が高い。
- 不出場種目において、「必要不可欠である」と回答する割合が高い。
図表3‐65 スポーツ指導者育成事業の必要性

- 団体種目において、「必要不可欠である」と回答する割合が高い。