車座ふるさとトーク(福岡県福岡市)(平成26年1月31日)

平成26年1月31日

文部科学省は、平成26年1月31日(金曜日)に福岡県福岡市(九州大学伊都キャンパス)で「車座ふるさとトーク」を開催しました。
「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・政務官が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声を聴いて政策に生かそうという取組です。

文部科学省からは西川文部科学副大臣が出席し、「大学教育の在り方について」をテーマに、九州大学の学生、大学関係者など16名と車座で対話しました。

参加された、九州大学の学部生、大学院生、大学関係者などからは、

  • 大学の進学率が高くなり、目的意識が低い学生まで大学に入学しているという問題が指摘されるが、一方で、進学率が高いことによって科学研究が一般の人にも理解され、科学に対する社会の需要度が高くなるという側面もあると思う。大学の進学率が下がると、科学の発展に悪影響が及ぶのではないか。
  • 大学入学前から河川の問題に興味があったが、様々な切り口があり学部選びが難しかった。九州大学の21世紀プログラムでは様々な角度から問題を研究できて満足している。
  • 大学院に進学した当初は博士課程に進みたいと思っていたが、日本で働くには博士課程に進学すると採用が少ないため、進学せず、九州に残ることにした。
  • 努力して博士を取得した人が報われるようにしてほしい。受皿がないのに博士を増やしてきたのは問題。海外と比べても、日本では、博士課程に進むことに対して躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
  • 留学は、できるのであれば確実にするべきだ。スウェーデンの王立工科大学に1年間留学しいろいろ経験できた。スウェーデンの博士課程学生は政府から給与が支給されているという形になっていて驚いた。
  • 21世紀プログラムのように、複数の学部の授業を取ると、成績の付け方が学部によって違うので比較ができない。評価基準を統一できたらよい。
  • 文部科学省や大学の国際交流プログラムは、将来にわたって人と人とをつなぐ重要なもの。政治的な状況に関わらず、是非続けてやっていただきたい。
  • 研究室内で、韓国や中国からの教員・学生と交流することによって理解が深まっている面がある。ニュースで聞くのと実際に触れ合うのとでは全く違う。日本人の留学だけでなく、日本に留学生を受け入れることにも力を入れてほしい。

など、大学教育の在り方について、九州大学での教育・研究環境も踏まえた多くの意見を頂きました。

また、西川副大臣から、入学者選抜やグローバル人材育成などを含め、大学改革への取組状況などについて説明しました。
文部科学省としては、今回伺った現場の生の声を政策に生かしていきたいと考えています。

車座ふるさとトークの様子 その1
車座ふるさとトークの様子 その2
車座ふるさとトークの様子 その3

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成26年06月 --