Q&A(学校設置者・学校関係者の皆様へ)(※令和5年5月7日以前の情報です)

①学校における感染症対策に関すること

問1 学校が教育活動を継続するための感染症対策について、支援はあるのか。(令和4年9月20日更新)

○ これまでの累次の補正予算により学校の感染症対策等の支援を行ってきています。

○ 令和3年度の補正予算においても、校長の判断で迅速かつ柔軟に対応することができるよう学校教育活動の円滑な運営を支援するため、各学校の規模に応じて一定額を補助する予算を計上し、令和4年度に繰り越して支援を行っております。

○ 具体的には、消毒液や体温計、二酸化炭素モニター、サーキュレーターなど、学校における感染症対策の強化に必要な消耗品・備品の購入や、教室等の消毒作業を外注するために必要な経費を支援しています。

担当:初等中等教育局健康教育・食育課(内2976)

問2 スクールバスの運行に際してどのような点に留意すべきか。また、スクールバスの運行に当たって国からの支援はあるのか。

○ スクールバスにおいても3つの条件(換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話や発声)が同時に重ならないようにすることはもちろんのこと、可能な範囲において、1つ1つの条件が発生しないよう配慮することが望ましいと考えます。

○ 具体的には、
・利用者の状況に配慮しつつ、定期的に窓を開け換気を行うこと
・乗車前に検温し、発熱が認められる者は乗車を見合わせること
・可能な範囲で運行方法の工夫等により、過密乗車を避けること
・利用者の座席を離し、それが難しい場合は、会話を控えることやマスクの着用について指導すること
・利用者に手洗いや咳エチケット等を徹底すること
・多くの利用者が触れるドアノブ等を消毒すること
等が考えられます。

○ スクールバスの利用や契約の状況等を踏まえ、スクールバスの運行に関するルールや留意点を予め利用者や保護者に示しておくことが望ましいと考えます。

○ また、学校設置者による特別支援学校のスクールバスでの感染リスクの低減を図る取組(スクールバスの増便による1台に乗車する幼児児童生徒の少人数化等)に要する経費の支援を行います。
  ※特別支援学校を設置する地方公共団体、学校法人 2分の1の国庫補助
   特別支援学校を設置する国立大学法人    10分の10の国庫補助

担当:総合教育政策局教育人材政策課(内3498)
初等中等教育局特別支援教育課(内3193)
初等中等教育局健康教育・食育課(内2976)
高等教育局私学助成課(内2547)

問3 児童生徒等の定期の健康診断はどのように実施すればよいか。(令和4年9月20日更新)

○ 学校における児童生徒等の健康診断については、毎学年6月30日までに実施することとされていますが、新型コロナウイルス感染症の影響により実施体制が整わない等、やむを得ない事由により当該期日までに健康診断を実施することができない場合には、当該年度末日までの間に、可能な限り速やかに実施することとしています。

○ 健康診断を延期する場合は、特に、日常的な健康観察や保健調査票の活用等により児童生徒等の健康状態の把握に努め、必要に応じて、学校医等と連携し、健康相談や保健指導等を適切に実施するとともに、延期について保護者に周知し、理解を得るようにしてください。

○ また、特に心臓や腎臓等の疾患や結核に関する検査については、学校医等と相談の上、可能な範囲で先行して実施する方法も考えられます。

担当:初等中等教育局健康教育・食育課(内2918)
 

問4 新型コロナウイルス感染症への対応として、合唱や管楽器演奏、調理実習等の学習活動を控えるように求めたことについて、文部科学省はどのように考えているのですか。

○ 現在、全国的に10代以下の感染者数が急速に増加しており、オミクロン株は従来株に比べて感染性・伝播性が高いことも明らかになってきております。

○ 新型コロナウイルス感染症対策分科会においても、オミクロン株に特徴的なクラスターの事例として、
 · 運動部活動における、マスク等を着用した上での発声を伴う合同練習会
 · リコーダーの演奏時の飛沫の飛散や唾液によるもの
 などが示されました。

○ 文部科学省では、こうした知見や専門家の意見も踏まえ、児童生徒が近距離で行う合唱や管楽器演奏、調理実習などの感染リスクが高い活動を例示し、
 · 感染拡大の時期においては基本的に控えること
 · また、感染が拡大していない地域でも実施を慎重に検討すること
 などをお示ししたところです。

○ 従来株よりも感染性が強いオミクロン株による感染拡大が続く中、子供の感染も増加しております。

○ 感染症対策を徹底することにより、児童生徒や保護者の皆さん、教職員の皆さんに制約や負担が生じる部分もありますが、文部科学省としては、皆さんの学びを継続することが何よりも重要と考え、学校全体の休業は慎重であるべきとの方針で臨んでおります。感染拡大の場面における対応として、感染対策の強化・徹底に御理解をいただきたいと考えております。

 
担当:初等中等教育局健康教育・食育課(内2918)

 

問5 2月4日に文部科学省から感染リスクが高いとして例示された活動は一律に控えなければなりませんか。

○ 文部科学省では、これまでも学校の新型コロナウイルス感染症の対応についてまとめたマニュアルにおいて、各教科において、近距離での大声や呼気、接触等を伴う感染リスクの高い学習活動(※)については、地域の感染レベルが高い場合は控える旨を示してまいりました。

○ 2月4日に文部科学省から示した対応は、こうした近距離などで行われる感染リスクの高い学習活動について、オミクロン株による感染が子供の間にも急速に拡大している現在の状況では、一時的に控えるという趣旨です。

○ また、各学校において、これまでも、十分な距離をとり、方法等を工夫するなどにより感染リスクを低減し実施している活動について、一律に控えることを求めるものではありません。

○ 文部科学省としては、学校教育活動において文化やスポーツの諸活動は大変重要だと認識しております。
 
(※)特にリスクの高い活動の例
 ·  各教科等に共通する活動として「児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク等」及び「近距離で一斉に大きな声で話す活動」
 ·  音楽における「室内で児童生徒が近距離で行う合唱及びリコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏」
 ·  家庭、技術・家庭における「児童生徒同士が近距離で活動する調理実習」
 ·  体育、保健体育における「児童生徒が密集する運動」や「近距離で組み合ったり接触したりする運動」

担当:初等中等教育局健康教育・食育課(内2918)

Get ADOBE READER

PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要な場合があります。
Adobe Acrobat Readerは開発元のWebページにて、無償でダウンロード可能です。