第4回地球観測サミットが開催されました

第4回地球観測サミット会場の様子

平成19年11月30日(金曜日)に南アフリカのケープタウンで第4回地球観測サミットが開催されました。

○参加国

アメリカ、南アフリカ、中国、カナダ、韓国、オーストラリア、インド、欧州委員会など(約71か国が参加)

○参加国際機関

世界気象機関(WMO)、世界気候研究計画(WCRP)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国連環境計画(UNEP)、統合地球観測戦略パートナーシップ(IGOS-P)、地球観測衛星委員会(CEOS)、国連食糧農業機関(FAO)、国連国際防災戦略(ISDR)など(約50機関が参加)

○我が国の出席者

渡海 文部科学大臣
古屋 在南アフリカ共和国特命全権大使
青山 文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当)
竹縄 文部科学省研究開発局宇宙開発利用課宇宙利用推進室長
竹林 文部科学省研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室室長補佐
小池 文部科学省参与(東京大学大学院工学系研究科教授)
柴崎 文部科学省参与(東京大学空間情報科学研究センター長)
青木 内閣府政策統括官(科学技術政策担当)付参事官(環境・エネルギー担当)
山中 海洋研究開発機構地球環境観測研究センター主任研究員
梶井 宇宙航空研究開発機構執行役
関口 産業技術総合研究所グリッド研究センター長
野尻 国立環境研究所地球環境研究センター副センター長
松永 国立環境研究所地球環境研究センター地球環境データベース推進室長
藤谷 地球温暖化観測推進事務局長 他
(計25名)

○結果の概要

  • (1)南アフリカのマンゲナ科学技術大臣から、主催者を代表して開会の辞が述べられました。
  • (2)「2007年地球観測に関する政府間会合(GEO)の成果に関する報告書」(GEO Report on Progress 2007)の発表が行われました。

    2007年GEOの成果に関する報告書
  • (3)参加各国・国際機関の代表演説が順次行われました。我が国の代表演説として、渡海文部科学大臣から、地球規模の気候変動を監視するため、全球地球観測システム(GEOSS)の構築を加速させる必要性や我が国の取組と成果を発表するとともに、GEO各加盟国、参加機関と協力しながらGEOSSの構築に努めていく旨表明しました。
    渡海文部科学大臣の代表演説

    渡海文部科学大臣代表演説
  • (4)全会一致で「ケープタウン宣言」が採択され、共同議長国のアメリカ、欧州委員会、中国、南アフリカの各閣僚から閉会の辞が述べられました。

    ケープタウン宣言

○GEOSSの早期成果に関する展示

 第4回地球観測サミットでは、サイドイベントとして、GEO加盟国及び参加機関から67のGEOSSの早期成果に関する展示が催されました。
 我が国からは、5つの取組が早期成果として出展されました。

センチネル・アジア(Sentinel-Asia)宇宙航空研究開発機構

アジア太平洋地域の災害管理に資するため、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の観測データを利用して災害関連情報を提供するシステム。


梶井執行役からの説明を受ける渡海文部科学大臣

アジア水循環イニシアチブ(AWCI)東京大学

洪水や渇水被害の軽減、水環境の改善に資するため、地球観測データの統合や社会経済情報の相互利用を図るシステム。

小池教授からの説明を受ける渡海文部科学大臣

全球温室効果ガスモニタリング(GMGG)国立環境研究所 宇宙航空研究開発機構

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)、航空機による観測と地上・海洋における観測等によって、温室効果ガスの濃度分布や変動を全球規模でモニタリングするシステム。


松永国立環境研究所地球環境データベース推進室長からの説明を受ける渡海文部科学大臣

海大陸レーダーネットワーク構築(HARIMAU)海洋研究開発機構

熱帯地域の防災・水資源管理の向上に資するため、インドネシア周辺にレーダー観測網を構築して雨雲の動きをインターネット上に公開するシステム。


山中主任研究員の説明に熱心に耳を傾ける地元の高校生たち

地球観測グリッド(GEO Grid)産業技術総合研究所

火山や地震・津波の対策等に資するため、グリッド技術によって、データ利用ポリシーに基づくアクセス管理や大規模アーカイブ機能を提供するシステム。


関口グリッド研究センター長の説明を受けて画面を見ている渡海文部科学大臣

以上

(研究開発局海洋地球課地球・環境科学推進室)

-- 登録:平成21年以前 --