我が国におけるユニツイン/ユネスコチェア事業の状況(令和5年3月現在)

1.ユネスコチェア(UNESCO Chairs)

(1)環境・社会基盤開発工学ユネスコ講座(埼玉大学工学部、平成9年~)

埼玉大学大学院留学生特別プログラムを利用し、開発途上国の開発にとって重要な地盤工学、地圏科学、地震・防災工学、構造・材料工学、水理・環境工学、交通・計画工学等の分野において、修士及び博士課程の留学生に対する教育・研究指導を行う。

○関連リンク
埼玉大学大学院環境社会基盤国際コースについて(※埼玉大学大学院理工学研究科ホームページへリンク)
埼玉大学-国際機関との連携について(※埼玉大学ホームページへリンク)

(2)ユネスコチェア国際研修「文化遺産と危機管理」(立命館大学歴史都市防災研究所、平成18年~平成26年、平成27年~)

文化遺産の価値を尊重した危機管理計画作成手法の修得を目的として、自然災害の多い世界の途上国を中心とした行政・研究機関の、文化遺産保護あるいは防災危機管理の実務家を対象に、「文化遺産と危機管理」をテーマとした実践的な国際研修プログラムを実施。

○関連リンク
ユネスコチェア国際研修「文化遺産と危機管理」について(※立命館大学歴史都市防災研究所ホームページへリンク)

(3)持続可能な開発のための教育(ESD)と研究に関するユネスコ講座(岡山大学大学院環境生命科学研究科、平成19年~)

持続可能な社会を創造するスキルを備えた人材を育成することを目的に、我が国と環太平洋地域、アフリカ発展途上国の大学協定を基礎に、ESDの理解と実施のためのシステムの構築を行う。

○関連リンク
持続可能な開発のための教育(ESD)と研究に関するユネスコ講座について(※岡山大学大学院環境生命科学研究科ホームページへリンク)

(4)ジェンダー、脆弱性、ウェルビーイングを中心に据えた減災対策(神戸大学、平成30年~)

神戸大学が中心となり、災害が頻繁におこるインドネシア、台湾、タイ、マレーシア、日本の大学や機関と連携し、ジェンダー平等や特殊なニーズをキーワードに減災に関する共同研究、教育・訓練や幅広い情報提供を行う。参加大学内外のセミナー以外にガジャマダ大学で各参加機関の学生を対象にサマーセミナーを開催する。

○関連リンク
ジェンダー、脆弱性、ウェルビーイングを中心に据えた減災対策について(※神戸大学ホームページへリンク)

(5)水・エネルギー・災害に関するユネスコチェア(WENDI)(京都大学、平成30年~)

京都大学の多様な研究科・研究所等の専門家が結集し、水及びエネルギーさらにそれらに関わる災害、環境、生態系、食料などの問題を、気候変動やデータ科学を共通課題として学際的系統的に英語で学べるコースを大学院生に提供する。国内外のユネスコのジオパーク、エコパーク、世界遺産などを学習フィールドとして活用する。

(6)地球環境災害軽減ユネスコチェア(島根大学、平成30年~)

国際地盤災害軽減機構(ICGdR)と協力し、地球環境と社会のより良好な関係を構築するために、地球環境災害軽減に関する大学院教育、研究、そして国際的な学術交流を行う。

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地球環境災害軽減ユネスコチェアについて(※島根大学ホームページへリンク)

(7)技学SDGインスティテュート(長岡技術科学大学、平成30年~)

本学で培われてきた先駆的な工学教育(産学連携を基礎とした長期実務訓練や海外学術交流等)を更に進展させるもので、学長のリーダーシップの下、SDGs(国連の持続可能な開発目標)をエンジニア教育の根幹とすることで、更なる工学系高度化教育プログラムを達成し、大学間連携から世界に拡大していこうとするもの。

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技学SDGネットワークについて(※長岡技術科学大学ホームページへリンク)

(8)グローバル時代の健康と教育(大阪大学、平成30年~)

大阪大学(日)とクレルモン・オーヴェルニュ大学(仏)が核となり、ユネスコ・WHO等の国際機関、アジア・アフリカの高等教育機関等と連携しながら、社会的不平等に起因する健康格差、健康格差に起因する社会的格差の縮小に向けた新しい教育デザインを模索し、関係機関による研究・教育・実践ネットワークを構築する。

(9)平和、社会正義、グローバル・シチズンシップのための教育におけるUNESCO Chair(九州大学、令和3年~)

格差拡大と国際緊張が高まる現代社会で、アイデンティティとグローバル市民意識の形成を巡る教育の役割は再構築される必要がある。アジアを中心とするパートナーと連携し、日々進捗する科学技術と環境危機に対応する教育や、アイデンティティと市民意識を形成する教育、さらに社会的公正と持続可能性に着目した研究を展開している。

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平和、社会正義、グローバル・シチズンシップのための教育におけるUNESCO Chairについて(※九州大学ホームページへリンク)

(10)生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育ユネスコチェア(横浜国立大学、令和4年~)

本講座は、持続可能な社会の実現に向けて、生物圏保存地域における持続可能な開発のための教育に関する研究、研修、情報、資料の統合システムを推進するとともに、日本国内およびアジア・太平洋地域や世界の他の地域における、国際的に著名な研究者や教員による共同研究を促進する。

○関連リンク
生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育ユネスコチェアについて(※横浜国立大学ホームページへリンク)

(11)持続可能な開発のための世代間学習促進プログラム(金沢大学、令和5年~)

複数のユネスコ認定地域をフィールドとして社会・経済・環境面で若者と年配者の世代間学習を促進し、相互に有益な価値観を創造することを目指す。特に、研究、教育、能力開発、普及の4つに焦点を当て、地域および国際的なパートナー機関とともに、より結束力の強い社会に向けた革新と伝統の融合を目指す。
 

2.大学間等ネットワーク (UNITWIN Networks)

(1)斜面・地震及び水災害のリスク管理に関する研究・教育ネットワーク(京都大学、 平成15年~)

特定非営利活動法人国際斜面災害研究機構(ICL)の参加機関である京都大学をはじめとする35カ国60機関が参加して「社会と環境に資する斜面・地震及び水関連災害のリスク管理に関するUNITWIN-UNESCO/KU/ICL 共同計画」を実施し、大学院レベルの人材育成、国際共同研究、国際ジャーナルLandslides(※Springerホームページへリンク)とオープンアクセスブックシリーズ Progress in Landslide Research and Technology(※Springerホームページへリンク)の発行、斜面災害世界フォーラム開催などを推進している。

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斜面・地震及び水災害のリスク管理に関する研究・教育ネットワークについて(※国際斜面災害研究機構(ICL)ホームページへリンク)

(2)教育開発のためのアフリカ・アジア大学間ネットワーク(広島大学、 平成22年~平成26年、 平成27年~)

アフリカとアジアの大学間連携事業「教育開発のためのアフリカ・アジア大学間対話」を通じてアフリカ12カ国・16大学、アジア8カ国・14大学と共同で教育開発のための国際共同研究や教員・学生交流を行う。

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教育開発のためのアフリカ・アジア大学間ネットワークについて(※広島大学教育開発国際協力センターホームページへリンク)

(3)技学SDGネットワーク(長岡技術科学大学、令和5年~)

長岡技術科学大学が培ってきた工学教育「技学」にSDGsの視点を導入し、この教育理念(Credo)を共有する国内外の高等教育機関及び企業と技学SDGネットワークを構築する。持続可能な開発を促進するための科学・技術・イノベーションを強化し、工学系高度化教育プログラムを世界に拡大していく。

○関連リンク
技学SDGネットワークについて(※長岡技術科学大学ホームページへリンク)

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国際統括官付