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日本ユネスコ国内委員会

東京学芸大学附属大泉小学校

1 活動実施状況
   本校の菊の子学習(総合的な学習)の中で,本年度も国や言語,文化の異なる人との交流活動や帰国児童の海外での体験に重点をかけた活動において,下記のような授業を実践した。
 ◆交流活動のおおまかな流れ
1 交流相手の国や言葉,文化について知る・調べる。(言葉・遊び・食べ物・服装・茶道等)
2 交流活動に向けた準備活動に取り組む。(交流活動の企画・運営・活動の準備)
3 交流活動
4 交流活動についてを振り返る。(交流活動の工夫についてレポートを書く,お礼のお手紙を書く等)
 ◆表現活動の流れ
1 自分で伝えたいことを考え、活動のめあてをもつ。
2 自分たちの発表や表現の方法について話し合う。
3 発表会に向けた準備活動に取り組む。
4 発表会
5 発表会を振り返り,来年度のめあてを明確にする。



2 活動実施状況
  1.第2学年 菊の子学習(総合的な学習) 『韓国学校との交流学習』
1 目的(ねらい)
  • 韓国学校の児童たちと交流を深める活動を工夫する。
  • 日本以外の国の人と日本の特色を生かした活動を工夫する。
2 実施時期
第一回 交流活動:平成16年12月 (韓国学校にて実施)
第二回 交流活動:平成17年2月 (本校大泉小学校にて実施)
3 対象者
本校第2学年児童 韓国学校第2学年
4 人数・予算
本校第2学年児童(113名) 韓国学校第2学年(78名)
本校教員3名 韓国学校教員5名
5 予算
 30,000円
6 内容・成果
発表会内容: ○第1回目の交流
(韓国学校にて)
1歓迎セレモニー(歌の交歓会)
2韓国の伝統遊び体験(本校児童が韓国学校児童に遊びを教える)
○第2回目の交流
(本校にて)
1歓迎セレモニー(歌の交歓会)
2日本のお正月紹介(もちつき、おもち作りなど)
7日本伝統遊び体験(本校児童が韓国学校児童に遊びを教える)
成果: ・2年間の交流を通して,本校児童と韓国学校児童の信頼を深めることができた。
・食文化や遊び、民族衣装などをテーマとして、2国間の文化交流をより体験的に実施できた。



2.海外帰国児童学級(4・5・6年) 菊の子学習(総合的な学習)『ゆりランド』
1 目的(ねらい)
  • 自分が在留した国や他の様々な国の生活や文化を見つめ直し触れることで,その良さや、そこに関わる人とのコミュニケーションの大切さに気づく。
  • 相違点や共通点を抜き出し、その国の生活の特徴を紹介する事を通して、自分たちの想いを相手に伝えるための工夫をする。
  • 自分が外国で暮らした体験が大変価値のあるものであることに気付き、このような体験をして成長してきた自分に自信を持つ。また、これからの日本での生活も前向きに吸収していき、よりよい成長に繋げていく。
2 実施時期
平成16年12月中旬
3 対象者
本校海外帰国児童学級,第1学年 第3学年他
4 人数・予算
人数: 帰国児童学級(4年3名 5年11名 6年4名 計19名)
第1学年児童(120名)
第3学年児童(120名)
教員3名
5 予算
・発表用文房具類 8,000円
5 内容・成果
発表会内容:  自分がいた国プレゼンテーション
 模造紙や実物を使って、自分が住んでいた国や文化,現地校の様子を発表する。(15分間)
 ゲームで言葉を覚えちゃおう
 外国の言葉を使って、店員とお客を演じるコーナー,海外の授業コーナー,クリスマスパーティーコーナーなど,帰国児童学級児童と一般学級児童が体験活動に取り組む。
成果: ・帰国児童が発表活動に取り組むことにより,海外体験の良さを再認識し,自分への自信を深めることにつながる。
・一般学級児童が,体験的な活動を通して,外国の言葉や文化に対しての視野が広がる。



3.海外帰国児童学級(4・5・6年) 菊の子学習(総合的な学習)『日本 CHA 茶 ちゃ』
1 目的(ねらい)
  • 自らの体験や伝える活動を通して,茶の湯の作法や素晴らしさがわかる。
  • 自分の茶の湯体験を伝えるために,外国の人たちと積極的にコミュニケーションを図る。
  • 異なる言語や文化に対しても,自分らしさをもとに積極的に交流を図っていこうとする。
2 実施時期
平成16年12月中旬~平成17年1月下旬
3 対象者
本校海外帰国児童学級,外国人留学生(6名)
4 人数・予算
人数: 帰国児童学級児童(4年3名 5年11名 6年4名 計19名)
外国人留学生(5名) 本校教員5名 保護者ボランティア 5名
教員3名
5 予算
・茶道材料費,活動費ほか 5,000円
5 内容・成果
発表会内容:  日本の伝統文化(茶道)に浸る活動
 茶道の先生から、基本的な作法を体験を通して学ぶ。
 日本の茶道と海外のもてなし(パーティー)を比べてみよう。
 自分の体験や調べ学習を通して、茶道について改めて見直してみる。
 外国人留学生に、茶道について実際に伝える活動
 外国語(英語、ドイツ語、イタリア語)を活用しながら、体験をもとに茶道を紹介する。
成果: ・体験を通した茶道の活動を通して、自国文化について考えさせることができた。
・日本の伝統文化である茶道を、外国人留学生へ外国語を使って説明する活動を通して、帰国児童のもっている特性を十分に発揮し、意欲的な学習にすることができた。



4.第5学年 菊の子学習(総合的な学習)『ベストフレンド ―みんなで生み出そう― 』
1 目的(ねらい)
  • 相手の気持ちを思いやり、積極的に人と関わっていくことの大切さを知る。
  • 互いの経験を生かし、情報交換しながら、協力して一つの活動を創り上げようとする。
  • 異なる言語や文化を体感し、自分と向き合いながら積極的に交流を図っていこうとする。
2 実施時期
平成16年12月上旬
3 対象者
本校第5学年 東京学芸大学附属大泉校舎高校1年・3年
4 人数・予算
人数: 本校第5学年 (約30名)
東京学芸大学附属大泉校舎高校1年・3年(計15名)
教員5名(大泉校舎教員1名を含む)
教員3名
5 内容・成果
発表会内容:  英語しりとりで仲良くなろう
 高校生と本校児童がグループになり、英語を使ったゲームや歌で楽しく活動する。
 ベストフレンドになって、活動を進めよう。
 高校生と本校児童が、グループごとにやりたい活動を決め、協力して活動する。
成果: ・海外生活体験のある高校生と本校児童が,英語劇の発表に向けて、お互いのめあてを意識して取り組むことができた。
・英語を教える高校生と英語を学ぶ児童が活動を重ねるごとに、互いのコミュニケーション力を高めていった。



3 諸課題・今後の展望
   平成16年の4月より、東京学芸大学は国立大学法人への移行した。この大学改革の一環として、附属大泉小学校がある大泉地区は、「国際」を柱とした改革を中期目標・計画に掲げた。
 附属大泉中学校と帰国生徒で成り立つ附属大泉校舎は、平成19年の開校を目指して、中高一貫の国際中等教育学校(仮称)の設立を計画している。附属大泉小学校もこれに連動して、帰国子女学級が日本ではじめて生まれた経緯と長い帰国児童教育、国際理解教育の研究を生かした特色ある方向として、共生とグローバルな視野を核とした国際学級の設立を計画している。

4 ユネスコ協同学校事業への提言等
   国語・日本語・英語をコミュニケーションを軸とした言語充実プログラムとしてとらえるときにご指導いただける講師派遣や児童との直接交流可能な学校などをご紹介頂けると幸いです。