第67回日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会政府間海洋学委員会(IOC)分科会議事録


 1.日時


平成29年6月9日(金曜日)15時00分~17時00分


2.場所


文部科学省 12階 国際課応接室


3.出席者


(委員)


植松光夫(主査、国内委員)、黒田玲子(国内委員)、安藤健太郎、仙石新、河野健、神田饒太、須賀利雄、田中省吾、津田敦、中田薫、古谷研、道田豊、山形俊男、渡邊研太郎


(関係省庁)


外務省、文部科学省海洋地球課、海上保安庁、気象庁、内閣府、国立研究開発法人海洋研究開発機構


(文部科学省(事務局))


川端国際統括官、里見国際課長、小林国際戦略企画官、秦国際統括官補佐、仙台ユネスコ第三係長、その他関係官

 

4.議事録

 【植松主査】  本日は御多忙のところをお集まりいただきまして、ありがとうございます。定刻前なんですが、皆さん、お集まりいただきましたので、始めたいと思います。
 事務局は定足数の確認をお願いいたします。
【秦国際統括官補佐】  本日は、出席の委員が14名で、委員の過半数9名以上ですので、定足数を満たしております。
【植松主査】  それでは、ただいまから第67回IOC分科会を開催します。
 本日の議事のうち、議題2「第29回IOC総会の対処方針等について」に関しましては、公開することにより、当事者又は第三者の権利、利益や公共の利益を害する恐れがあると認めますので、日本ユネスコ国内委員会の会議の開催手続第1項に基づき、非公開とさせていただきます。非公開の部分を除いて、御発言は議事録として、そのままホームページ等で公開されますので、御承知おきください。
 続きまして、前回の分科会以降、委員及び事務局の異動がございましたので、事務局から御紹介をお願いいたします。
【秦国際統括官補佐】  新任の委員の方が2名いらっしゃいます。委員名簿は参考資料1にございますが、御紹介させていただきます。
 東京海洋大学学術研究院海洋環境学部門の教授でいらっしゃいます、神田穣太委員。
【神田委員】  神田でございます。よろしくお願いいたします。
【秦国際統括官補佐】  気象庁地球環境・海洋部長の田中省吾委員。
【田中委員】  田中でございます。よろしくお願いいたします。
【秦国際統括官補佐】  なお、4月1日付で事務局の方にも異動がございましたので、御紹介申し上げます。
 川端和明国際統括官。
【川端国際統括官】  川端です。よろしくお願いいたします。
【秦国際統括官補佐】  今、ちょっと不在ですが、里見朋香大臣官房国際課長も異動がございました。
 また、小林洋介国際戦略企画官。
【小林国際戦略企画官】  小林でございます。
【秦国際統括官補佐】  私、国際統括官補佐をしております、秦絵里と申します。よろしくお願いいたします。
 以上です。
【植松主査】  次に、事務局から、配付資料の確認をお願いします。
(事務局より、配付資料について説明)
【植松主査】  ありがとうございました。
 それでは、議題1「前回会議以降の活動報告について」に入ります。
 まずは、事務局から活動報告の概要について説明をお願いします。
【秦国際統括官補佐】  資料2を御覧ください。
 時系列で並んでおりますが、まず初めに、平成28年6月7日から10日に第49回政府間海洋学委員会の執行理事会が開催されました。植松団長をはじめ、日本の代表団が出席しております。本件につきましては、後ほど、主査の方から細かい報告がございます。
 2点目、平成28年7月28日に子ども霞が関見学デーが省内で開催されました。ユネスコ国内委員会の分科会の調査委員である道田先生、それから広報大使のさかなクン、平野啓子さんをお呼びし、トークショーを実施しました。かなり好評だった、お子様方、かなり和気あいあいやっていただいたと御報告いただいています。
 次のページですが、平成28年8月25日に、第9回海洋立国推進功労者表彰の授与式が行われました。こちらは、これまで国際的な委員を長く務められるなど、海洋分野における日本の国際的地位の向上に貢献された方に対し表彰されるもので、植松委員が受賞されました。
 次に、JAMSTECのIOC活動推進に関する協力依頼についてです。IOC分科会につきましては、今後も、来年度引き続きということで、専門的な観点からの分析・検討を行っていただくために、JAMSTECへの協力依頼をしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 第11回のWESTPACの政府間会合が、今年の4月21日から23日、中国で開催され、植松主査を団長に、専門家数名に参加していただきました。ここでは既存のプロジェクトの活動報告、海洋ごみや海洋の貧酸素化の対策についての新しいワーキンググループの設置など、活発な議論が行われました。
 また、次期WESTPACの役員選挙が行われ、次期副議長として、安藤委員が選出されました。日本が副議長に選出されたのは7年ぶりということで、非常に喜ばしい報告だと思います。安藤委員、どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、有害藻類に関する政府間パネル第13回の会合がございまして、こちらには2名の委員に参加していただいております。
 最後に、第24回国際海洋データ情報交換IOC委員会が平成29年3月末にマレーシアでございました。こちらはIODEの共同議長である道田委員ほか、計3名の専門家が参加されました。今後の2か年の行動計画や、IODEにおける構造改革などについて議論されたと伺っております。
 また、WESTPACにおける海洋データ情報交換に関する能力開発プロジェクトについても実施が採択されていると伺っております。
 簡単でございますが、以上でございます。
【植松主査】  ありがとうございました。
 配付資料の活動内容については、関係の委員から補足説明等をお願いしたいと思いますが、最初に第49回IOC執行理事会につきまして、私の方から報告させていただきます。
 平成28年6月7日から10日に掛けて、IOCの第49回執行理事会がパリのユネスコ本部で、3日半の会期をもって開催されました。
 この会議が始まる前に、平成27年、ドイツ共和国で開かれたG7、「海洋の未来」というのが取り上げられて、我が国も5月に開かれたG7の科学技術大臣会合、ここで「海洋の保護と持続可能な海洋の利用」ということで、つくばコミュニケが提案され、あるいは、そういうところで日本としても存在感を示す、そのような形で臨みました。
 それに先立ち、IOCの地域事務所を中心とした関係者が集まって、SDGs・Goal14に対してのIOCの果たすべき役割を議論いたしました。
 それから、執行理事会は7日から開始されたわけですが、新たに就任したIOCの議長、Peter HAUGAN氏から、第28回以降の活動、それからナウル共和国がIOCに加盟して、IOCメンバー国が148か国になった、そういった報告がございました。
 会期内、委員会としては決議委員会、財務委員会、それと2つ、The Future of IOCと、GEBCOプロジェクトに対するIOCによる支援の2つの会期内作業部会が設置されました。
 IOCの事務局長から事業・予算報告があり、定められた予算の72%に予算が削減されたとのことなんですが、本部からの予算の補強がありまして、IOC、IOカリブの地域事務局で常員職員が雇用できた。それ以外にも、カリブ海の津波情報センターの維持ができるようになったということで、非常に喜ばしいことだと思いました。
 それから、津波に関してですが、仙台行動枠組みに沿った事業評価指標、それから津波メーターというんでしょうか、そういうものに関しても、JCOMMデータブイ共同パネル、沖合津波計を利用する、そういうような意見が出されておりました。
 そのときに同時に、海洋ブイの破壊行為防止を何とかしようということで、平成29年6月に開かれるIOC総会で議論を行うというようなことが申し送られております。
 それから、持続可能な開発のための2030アジェンダの持続可能な開発目標、SDGs、これについても、IOCについては全面的に支援をするということに話をして、承認されております。
 それから、戦略的発展の4の1の2ですか。これは小島嶼開発途上国に関する国際会議成果文書ということで、我が国は平成27年5月に福島において、第7回太平洋島サミットを開催し、SAMOA pathwayへのコミットメントを再確認している。WESTPACを通して、西太平洋島嶼国との海洋研究分野に協力をしているということを言及いたしました。
 それから、IOCの科学プログラムの発展と新たな挑戦ということで、現在、IOCが主導する海洋生態系の時系列に関する国際ワーキンググループ、IGMETSの継続、それから気候変動及び海中の植物プランクトンの全球的長期変化傾向を調査するIOCのワーキンググループ、トレンドPOの新規設立、それからIOCの全球海洋酸素ネットワーク、GOONというんでしょうか、Global Ocean Oxygen Networkということだと思うんですが。それから、こういったものが既に承認済みの通常予算の中で実施されるというふうに決まっております。
 それから、もう一つ関心の高いのは、IIOE2の実施戦略。これは2つ、共同プロジェクトオフィスが、1つはオーストラリアのパース、もう一つはインドのハイデラバードに設立されて活動を開始しております。日本からも専門家メンバーを派遣しておりますし、専門家を、そういうサイエンステーマ、あるいはワーキンググループの議長候補者として推薦しておりますし、既にインド洋については海洋観測研究航海を実施済みですし、今後もそういう計画が予定されているということであります。
 それと、あとは仙台防災枠組みについて、仙台で第3回国連世界防災会議が開催されました。IOCについては、このIOCの貢献というのはFuture of the IOC、この戦略案の中で、さらに詰めていきたいというふうに決まっております。
 それから、BBNJについては、IOCがBBNJの議論へ積極的に参加すべきだというコメントが出されて、今回から、これは重要な議題だということで、後ほど、皆さんの御議論をいただくということになると思います。
 The Future of the IOCというのが5番目にあったんですが、事業の一番中核となるものですけれども、これについては会期内作業部会というのが開かれて、その結果として、平成29年の第29回IOC総会までの会期内にユネスコにおけるIOC独自の役割及び立場の明確化、2030年のアジェンダ、SDGs、SAMOA pathway、仙台防災枠組み、2015年から2030年、COP21、パリ協定におけるIOCとしての貢献、観測技術の急速な発展を踏まえた海洋技術移転及びデータの取扱い、コミュニケーション戦略の策定、第2次国際海洋研究10年計画におけるGEBCOとの連携、それでの海底マッピングですね。社会科学・経済との連携、こういったものがIOC役員及び事務局が検討作業を行って、今回開かれます第29回IOC総会にロードマップ、修正案として提案されるということで、これは今までのIOC全体のロードマップを作って一望に見渡せるというようなところで、非常に重要だと思いますけれども、そういったようなことが報告されました。
 この会期中には、6月9日にサイドイベントとして、G7の海洋に関する提言のブリーフィングというのが行われました。そこで河野委員が講演され、いろんな質疑応答を適切に答えられていましたし、翌日、G7のocean expert follow-up meetingというのがパリのフランス国民教育省で開かれました。これには日本の関係者の方4名が参加して、現在も、そういうG7の中での海洋関係、引き続いて行っているというようなことを申し添えたいと思います。
 ほかに補足説明がありましたら、よろしくお願いいたします。さきの秦補佐からの紹介、付け加えるようなことがございましたら、よろしくお願いします。
 安藤委員、よろしいでしょうか。是非頑張っていただいて、これからもよろしくお願いします。
 須賀委員、どうですか。
【須賀委員】  はい、特に補足はありません。
【植松主査】  それでは、本来あるべき1番の議題に移りたいと思います。
 それでは、議題2「第29回IOC総会の対処方針等について」に入ります。
 本議題は非公開となりますので、傍聴者の方は御退出ください。
 
<議題2>
(非公開にて審議のため省略)


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