参考4 IHP関連活動の概要(平成28年6月~平成29年9月)

第24回IHP東南アジア太平洋地域運営委員会(RSC)
 平成28年10月24日~26日に、ウランバートル(モンゴル)で第24回IHP東南アジア太平洋地域運営委員会(IHP-RSC)が開催された。本委員会は、立川康人 日本ユネスコ国内委員会委員・IHP分科会主査が事務局長を務めている。本委員会には14か国のIHPナショナル・コミッティ代表、ユネスコ・ジャカルタ事務所、水分野のユネスコカテゴリーIIセンター等から計50名以上の参加があった。各国のIHP活動の取組状況が報告されるとともに、Catalogue of River後継事業の検討、IHPトレーニングコースの報告等が行われた。また、MABやユネスコ世界ジオパークの専門家を招き、IHPとユネスコの各事業間の連携(MAB、IGGP、MOST、IOC等)についての議論も行われた。

第26回IHPトレーニングコース
 第26回ユネスコ国際水文学(IHP)トレーニングコース「Coastal vulnerability and freshwater discharge」が平成28年11月27日~12月10日の間、名古屋大学宇宙地球環境研究所で開催された。本プログラムは、名古屋大学宇宙地球環境研究所と京都大学防災研究所水資源環境研究センターとの共催の下、1991年より毎年実施され、同地域のIHP事業を担う水分野の専門家の人材育成を行っているものである。今回のテーマは、沿岸域の環境とそれに密接に関連する地下水や河川による沿岸域の淡水流出であり、生態環境を含めた沿岸域の環境に焦点を当てて、2週間の集中講義・演習が行われた。沿岸域の自然と人間生活の共生も議論され、三重大学が所有する練習船「勢水丸」を用いた海水サンプルの取得と水質分析も演習で実施された。

第55回IHPビューロー会合
 平成29年6月20~22日、ユネスコ本部にて、第55回IHPビューロー会合が開催され、我が国からは、立川 康人IHP分科会主査(IHP政府間理事会副議長(リージョン4)が出席した。
会議では、次期ユネスコ事業・予算案(39C/5)におけるIHP関連予算の編成について議論がされた他、「IHP Statutes and Rules」の改訂、IHP水情報ネットワークシステム(IHP-WINS)のAdvisory Boardの設立、水関係カテゴリー2センターの在り方等について議論が交わされた。
次回の第56回ビューロー会合は、平成30年2月20日から22日にわたってパリで開催される予定。

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