第30回日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会国際水文学計画(IHP)分科会 議事録

1.日時

平成28年5月30日(月曜日)15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省 3階 3F3特別会議室

3.出席者

[委員]

立川康人(主査、国内委員)、植松光夫(国内委員)、黒田玲子(国内委員)、河村明、近森秀高、中山幹康、春山成子、檜山哲哉、三宅且仁

[関係省庁]

文部科学省海洋地球課、国土交通省、内閣府、国立研究開発法人土木研究所

[文部科学省(事務局)]

山脇国際統括官、福田国際戦略企画官、本岡ユネスコ協力官、その他関係官

4.議事録

・主査については、立川委員がふさわしい旨発言があり、了承された。
・主査代理については、立川主査から植松委員の指名があった。

【立川主査】
 それでは、まず会議の開催に当たりまして、定足数の確認をお願いいたします。
【本岡ユネスコ協力官】
 本日は、出席の委員が現在9名いらっしゃいます。委員の過半数8名以上ということで、定足数を満たしております。
【立川主査】
 はい。それでは、ただいまから第30回IHP分科会を開催いたします。
 本日の議事のうち、議題2、第22回国際水文学計画政府間理事会の対処方針についてに関しましては、公開することにより当事者又は第三者の権利・利益や公共の利益を害するおそれがあると認めますので、日本ユネスコ国内委員会の会議の公開手続第1項に基づき、非公開とさせていただきます。非公開の部分を除いて、御発言は議事録として、そのままホームページ等で公開されますので、御承知ください。よろしくお願いします。
 次に、事務局から配付資料の確認をお願いします。よろしくお願いします。


(事務局より配布資料について説明)


【立川主査】
 それでは、順次議題を進めてまいりたいと思います。
 まず、議題1「前回会議以降の活動報告について」平成26年6月~平成28年5月の2年間でございますが、これについて議題を進めてまいりたいと思います。
 まずは、事務局から活動報告の概要について説明をお願いいたします。
【本岡ユネスコ協力官】
 では、まず資料2を御覧ください。こちらの資料は、大きく分けて、1.国際会議等、2.ICHARM関係、3.その他とございます。そのうち、2.ICHARM関係につきましては、後ほど三宅委員から御説明いただく予定でございますので、私の方からは1と3について簡潔に御説明いたします。なお、補足等ございましたら、後ほど関係の委員の先生方、または関係省庁からお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、まず1の国際会議等についてでございます。
 (1)IHP政府間理事会理事国改選についてでございます。昨年11月に開催されました第38回ユネスコ総会において、IHP政府間理事会理事国の改選が行われました。この場では、カザフスタン、ネパール、パキスタンが理事国として選出されております。
 続きまして、(2)国際水文学計画政府間理事会でございます。第21回IHP政府間理事会が平成26年6月18日~20日にかけてパリにて開催されました。次期議長及び副議長の選挙等が行われたほか、引き続き各議題の審議が行われました。その際には、我が国から寶前主査、立川現主査、その他、竹内ICHARMセンター長、鈴木委員、村瀬ICHARM上席研究員ほかに出席いただきました。
 続きまして、(3)IHP東南アジア太平洋地域運営委員会(RSC)でございます。
 まず、平成26年11月13日~14日にジョグジャカルタで第22回IHP東南アジア太平洋地域運営委員会が開催されました。
 翌年の平成27年10月19日~22日にはメダンで第23回のアジア太平洋地域運営委員会が開催されております。その際、このIHP/IHD設置50周年を記念し、RSC開催に合わせて記念式典も開催され、IHP活動に顕著な貢献があった研究者・技術者にUNESCO-IHP RSC-SEAP Awardが送られ、我が国からは竹内ICHARM顧問と寶IHP分科会主査(当時)が受賞されました。また、日本ユネスコ国内委員会IHP分科会に対しましては、長年のIHP活動への貢献が高く評価され、IHP RSCから感謝状が送られたところでございます。
 ページをめくりまして、平成28年のRSCにつきましては、今年10月にモンゴルで開催予定でございます。この委員会は、寶委員が議長を、また立川主査が事務局長をお務めでいらっしゃいます。
 続きまして、(4)第3回国連防災世界会議でございます。
 こちらは、平成27年3月14日~18日に宮城県仙台市において開催され、防災に対する国際社会の政治的なコミットメントを得て、防災の主流化を進める上で大きな成果となりました。我が国からは、ICHARMがワーキングセッション「リスクの特定と評価」のパネリストとして参加し、パブリックフォーラムにおいては、積極的に各セッションに貢献して世界への発信を行ったところでございます。
 続きまして、(5)第7回世界水フォーラムについてでございます。
 平成27年4月12日~17日に韓国のテグにおいて開催がなされました。我が国からは、竹内ICHARM顧問、小池ICHARMセンター長、沖調査委員、立川主査らが出席し、我が国の水防災に関する取組を発信するとともに、我が国のIHP活動についてモニター・カタログ展示を行いました。水水害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)が幾つかのセッションも主催いたしました。
 続きまして、(6)第6回乾燥地における水・開発情報の地球規模ネットワークアジア会議及び第1回国際渇水イニシアティブ会議でございます。
 こちらは、平成27年6月13日~16日にイランのテヘランにおいて合同開催されたものでございます。日本からは、小池ICHARMセンター長と辻村IHP分科会調査委員が出席し、乾燥地における持続可能な地下水管理方策等の情報共有とネットワーキング、渇水問題に関する課題の検討・共有等が行われました。
 続きまして、(7)ユネスコ国際科学シンポジウム「ポスト2015持続可能開発目標枠組みにおける水質モニタリングに関する科学技術と政策の革新」及び第1回国際水質イニシアティブ専門会議についてでございます。
 こちらは、平成27年7月15日~18日に京都大学と滋賀県琵琶湖環境科学研究センターにおいて、ユネスコIHP主催により開催されたものでございます。当シンポジウム並びに会議は、松浦元ユネスコ事務局長をはじめ、23の国と地域から68名の参加があり、日本ユネスコ国内委員会IHP分科会からは、寶主査(当時)及び辻村委員に出席していただきました。
 続きまして、2.ICHARM関係につきましては、後ほど御説明いただきますので、省略させていただきます。
 ページをおめくりいただきまして、10ページ、3.その他でございます。
 (1)IHP トレーニングコースについてでございます。
 これは、ユネスコ・ジャカルタ事務所に日本が拠出している信託基金(JFIT)及びODAユネスコ活動費補助金により、アジア太平洋地域の人材育成のために、1991年より毎年実施しているものでございます。平成26年につきましては名古屋大学で、平成27年につきましては京都大学で実施がなされました。
 続きまして、(2)から(4)につきましては、水資源機構とアジア開発銀行及びアジア開発銀行研究所で設立されたNARBOに関する活動報告でございます。
 (2)につきましては、河川流域におけるIWRMガイドラインを活用した研修がなされた旨、記載されております。
 (3)につきましては、先ほども出てまいりました、平成27年に韓国のテグで開催された第7回世界水フォーラムにおいての活動でございますけれども、総合水資源管理に関する地域セッションにおける地域文書の作成、及びテーマ別セッションにおける成果文書の作成などに貢献がなされました。
 続きまして、(4)でございますけれども、UNESCO-IHPとNARBOとの連携活動についてでございます。
 これは、UNESCO-IHPにより実施されているイラワジ川における能力強化と専門能力開発プログラムにおいて、その関係者の能力強化等を図るために現地でのワークショップ等の機会を利用して、IWRM認証の開発を行っているとのことでございます。
 最後に(5)でございますけれども、アジア・太平洋地域における水の安全保障のためのIWRMガイドラインをカスタマイズするためのツールに関する戦略会議及びワークショップについてでございます。
 UNESCOの主催により、アジア・太平洋地域における水の安全保障のためのIWRMガイドラインをカスタマイズするためのツールに関する戦略会議及びワークショップが平成27年3月にジャカルタで開催され、水資源機構はNARBO事務局を代表して参加し、このIWRMガイドラインの活用実績を報告されたと伺っております。
 以上でございます。
【立川主査】
 引き続きまして、ICHARM関連をお願いできますでしょうか。
【三宅委員】
 まず最初に、ICHARM、2年間で活動、41項目もこの中で御記述いただきまして、多くの紙面を割いていただきまして、深く感謝申し上げます。事務局様からは5分程度でという話でしたので、内容に軽重がございますので、私が幾つか特記すべきものだけを紹介させていただきたいと思います。
 まず、3ページを御覧いただきたいと思います。この2年間で一番のICHARMの変化というのは、何と言いましてもセンター長が交代したということでございます。平成26年10月より、小池俊雄東京大学教授がセンター長に就任し、竹内邦良前センター長は顧問ということになりました。実情を申しますと、小池先生は今、東大教授とICHARMのセンター長と二足のわらじでございまして、週に2日、ICHARMで基本的に勤務するということでございます。竹内顧問は、週3日、ICHARMに来ていただいているという過渡期の状況であるのが今年1年でございます。
 2番目でございます。ICHARMの運営理事会ということで、ICHARMは今年で10周年を迎えるのですが、平成25年に当初の変更協定を日本政府とパリ・ユネスコとの間で結びまして、それに基づくガバニングボード、2年に1回開催する義務があるのですが、今年の3月、日本で開催いたしました。土木研究所理事長が議長の下、この下にございますような各国連機関、そして国土交通省等の国内機関の委員の皆様に議論をいただきまして、首尾よく「ICHARM Long-term and Mid-term Program」、そして「ICHARM Work Plan」というものを提出し、それを御承認いただきました。委員等からは、ユネスコセンターの中でICHARMが引き  続き非常に活発な活動をしているという御評価をいただいたところでございます。
 それから、3番目のユネスコのパキスタン洪水プロジェクトということで、平成22年にパキスタンで大きな洪水がございまして、それを契機としてユネスコとの間でユネスコ資金を得て始めました、パキスタンでの洪水予警報、管理能力のプロジェクト。その第1期が守備よく26年に終了いたしまして、今年の4月にその第2期ということで開始されております。パキスタン政府との間では、このプロジェクトを通じて非常に交流が深まっておりまして、こちらからのたび重なるミッション、そして日本への政府高官研修も含めた実務者研修等を積極的に進めております。本日からも政府高官研修が始まりまして、私、今日の午前中、彼らに対してレクチャーしてまいったところでございます。
 引き続き、インダス川でございますが、ICHARMが得意とするIFAS、そしてRRIというモデルを実応用する。そして、現実にパキスタン政府のホームページに、このページを特別に作っていただいておりまして、1日先の洪水予測というのがパキスタン政府気象局のウエブページから誰でも見られるようになっております。
 それから、4番、アジア開発銀行のプロジェクト。これは、以前からアジア開発銀行の資金を得て、現地実践ということで、いろいろな技術移転を図っておったんですけれども、一昨年からミャンマーの三つの都市を対象にして、RRIモデル、高潮モデルといったものを組み合わせて、現地で自分たちでハザードマップを作り、洪水予警報能力を発揮できるようなプロジェクトを進めているところでございます。
 それから、5番は修士課程のプログラムでございまして、ICHARMはJICAの金銭的サポート、そしてGRIPSの学術的サポートを頂きまして、毎年1年間の集中的な防災の水災害リスクマネジメントコースを開講しておりまして、現在まで9期で97名、約30か国の卒業生がございます。今も10か国13名が学んでいる。同時に、約5年前に博士課程もGRIPSと共催で作りまして、現在、4名が卒業、そして6名が在籍中でございます。
 それから、7番の文科省さんのリスク創生プログラム、これは立川先生が深く関わっておられるので、皆さん御存じであろうと思いますが、ICHARMも領域Dに参加いたしまして、アジアの特定脆弱流域ということで5流域を対象にリスクアセスメントをしているところでございます。
 それから、飛んでいただきまして、6ページを見ていただきたいと思います。14番、国連水と災害に関する特別会合ということで、これは国連のパン・ギムン事務総長に対して、UNSGABという水と衛生に関するアドバイザーレポートというものがございまして、そのもとにハイレベルエキスパート会合というのがございます。そういったものに対して、ICHARMは従来より積極的に貢献しておりまして、昨年の11月、アメリカ・ニューヨークの国連本部でハイレベル会合がございまして、これは国連事務総長も出席したものでございますが、そこでICHARMがサイドイベントで主導的役割を果たしますとともに、いろいろなプレゼンテーションを行ってございます。
 それから、17番で、国際シンポジウムを開催ということで、これはほぼ2年近く前になりますが、政策研究大学院大学でシンポジウムを開催いたしました。このシンポジウムが一つの契機となって、竹内前ICHARMセンター長と小池先生との引き継ぎのエポックメーキングなイベントになったということでございます。
 それから、次のページ、7ページの23番、国連防災世界会議。これは、先ほども御紹介ございましたが、ICHARMがここに四角囲みで示しましたような多数のセッションに参加して、この議論を主導してまいりました。この下にございますが、これだけで終わるのではなく、仙台会合を受けて、引き続き災害リスク軽減のための指標開発の専門家会合といったものが、ジュネーブを拠点として定期的に開かれておりまして、ここにICHARMが上席研究員の一人をアポイントし、毎回、参加せしめて、かなり日本政府の代表団の中で頑張っていただいているということをしておりまして、今年の11月ごろに一応の指標作りの作業が終わるわけでございますが、そのときまで貢献するということでやってございます。
 それから、8ページを御覧いただきたいと思います。26番の世界水フォーラム、これも先ほど御紹介ございましたが、ICHARMがこのようないろいろな貢献をしたということでございます。
 それから、30番、小池俊雄センター長、竹内顧問がいろいろな賞を受賞しております。平成27年に水文・水資源学会の学術賞をセンター長が受賞しました。竹内顧問の受賞につきましては、先ほど御紹介いただきました。
 それから、9ページの38番、アジア水循環シンポジウムということで、今年の3月に、実はICHARMは2006年3月6日設立でございますので、ちょうど10周年でございます。この機会に東京大学のアジア水循環シンポジウムという構想がございましたので、それとミックスで、両方とも小池先生がトップに立つものでございましたので、そこに入りまして、ICHARM発足10周年のイベントも兼ねて開催いたしました。各国から40名を含めた170名が参加しまして、様々な議論を行いますとともに、ICHARMの活動の関係の各国あるいは修士コースの卒業生も10名ほど呼びまして、さまざまな活発な議論をやったということでございます。
 それから、10ページでございます。40番で、統合洪水解析システムということで、IFASがICHARM育ちの、世界に対する一つの売りの技術でございますが、積極的に現地応用しますとともに、人材育成ということで、IFASに親しんで帰っていただくことで、IFASという言葉に対して違和感なく、サポートしてくれる人材を作るという意味もございますので、あらゆる機会を使って積極的にトレーニングを行っています。国内外を含めて、一番下の行にございますが、53か国1,155名に対して、最低2日、長くて1週間程度、IFASのフェース・トゥー・フェースの訓練をやっているというものでございます。
 それから、41番、非常に大事なことが一番最後にあるんですけれども、国際洪水イニシアティブに対する貢献でございます。もう10年近くになりますが、もともとユネスコと世界気象機関が主導して、統合洪水管理を推進するための様々な活動をしようということで始まったものでございますが、国連大学、それから国際防災戦略等もその後入ってきまして、ICHARMがIFIの事務局というものを自ら申し出て、その事務局を務めてきているというものでございます。様々な場にICHARMが出かけていって、この国際洪水イニシアティブの趣旨をプロモートするとともに、コーディネートされた活動の継続に努めているというものでございまして、今度の6月のパリの会議中にも、お昼の時間を使ってIFIのサイドイベントをICHARMが是非主催したいと考えて、現在、ユネスコと詰めているところでございます。
 少しはしょって申し訳ございませんが、以上でございます。
【立川主査】
 どうもありがとうございました。
 ほか、特に付け加えることはございますでしょうか。
 まず、非常に多くの方々が非常にいろいろなところで活躍されています。特に、今のICHARMの数々のイベント、それから、そのビジビリティの高さというのが日本の水資源あるいは洪水管理について、本当にしっかりやってくださって大変ありがたいと思います。
 少しだけ補足をさせてください。1ページ目に戻りまして、IHPの東南アジア太平洋地域運営委員会でございますが、平成27年、昨年10月19日から22日まで、これはメダンで開催いたしました。このときは、エポックメーキングなRSCになりまして、このときはIHP/IHDの50周年記念ですね。IHDが10年、その後、IHPが40年ということで50周年記念、併せて国連70周年ということで、RSC記念会合、それから記念式典、それからこれに関係するような国際会議というものをインドネシアのメダンで開催することができました。ここにありますが、寶教授、竹内顧問がこれまでの活躍に対して表彰されたということと、それから、国内委員会自身が これまでのサポートに対して感謝状を送られたということが非常にすばらしかったなと思います。
 このRSC活動ですが、昨年、2015年4月ですが、高橋裕東大名誉教授がジャパンプライズを受賞されました。そのジャパンプライズを受賞された貢献の一つが、東南アジアにおける、このような河川に関する研究ということが大きく位置付けられていると伺っています。この高橋先生がRSCの第1回、初めての一人目の議長を担当されました。最初、3年ぐらい担当されたかと思いますが、それがきっかけで、こちらの方は23回まで、ずっとやってまいりました。これは、毎年、大体秋にやっておる活動でして、これによってアジア太平洋地域の人が見えるような交流というものをずっと積み重ねることができまして、次のいろいろな活動のインキュベーター的に、そこで人が分かっているので、前へ進めるということがありまして、これをずっとやってきたことがいろいろ花開いているのだろうと思う次第でございます。
 長くなって申し訳ありませんが、第22回をインドネシアでやって、第23回もインドネシアで開催いたしました。これは、昨年の第23回はミャンマーで開催しようと思っておりました。ミャンマーで開催しようと思って、ずっと準備もしておったのですが、昨年の選挙、ジェネラル・エレクションが11月にございました。その選挙の日程が決まる前、11月にやることは分かっていたのですが、11月のどこでやるかがはっきり分かっていなくて、その段階でRSCで集まることができるのは10月ぐらいなものですから、ここで日をセットしておったんですが、RSC開催とジェネラル・エレクション、選挙の日が近いということで、ミャンマーの主催者側から、万が一のことが起こると安全が確保できない可能性があるということで、日を変えるか開催地を変更してほしいという連絡が急遽入りました。
 それで、シャバス・カーン氏を含め、ジャカルタオフィスとも議論を重ねまして、日を変えるのは非常にぐあいが悪いものですから、参加者が非常に減ってしまう可能性がありますので、日は変えられないということで、急遽、インドネシアのジャカルタでやったらどうか。いろいろな記念式典もずっと準備してまいりましたので、ジャカルタオフィスの近くでやったらどうかということをずっと相談してまいりまして、最終的にはメダンでやることになりました。ですので、同じ国で続けてやるということは余りないのですが、一昨年と昨年と、インドネシア、インドネシア。今年はモンゴルでということを予定してございます。
 特に高橋先生が昨年4月、ジャパンプライズをこの分野で受賞されたということを申し上げたいと思います。
 それからもう一点、トレーニングコースについて、檜山先生、何か発言ございますでしょうか。
【檜山委員】
 トレーニングコースに関しましては、10ページを御覧いただきたいと思いますけれども、これは先ほど御報告いただきましたように、1991年、平成3年から毎年実施しておりまして、最近は名古屋大学と京都大学で1年置きに開催しております。
 今年度、平成28年の開催に関しましては、名古屋大学の宇宙地球環境研究所において、11月27日から12月10日にかけての2週間開催されます。担当いただくのは、前のここの調査委員であった石坂丞二教授ですけれども、「Coastal Vulnerability and Freshwater Discharge」というタイトルで、主に沿岸海洋と陸の水を結ぶようなテーマで開催する予定でございます。
 以上です。
【立川主査】
 ありがとうございます。
 このIHPとしての国内委員会が積極的に関わってやっている行事、皆様も御存じのように二つありまして、一つはこのRSCの運営ですね。ここの河村先生をはじめ、近森先生はほぼ毎年参加してくださっている。それから、もう一つ、今、檜山委員からお話のあったトレーニングコース。この二つをずっとやっておりまして、これも20年以上やってきたということでございます。これについて、いろいろ新しいアイデアも取り入れつつ、次のより魅力的な行事にしていきたいと思っておりますので、この辺りは、議題3のその他のところでフリーディスカッションということで、委員の皆様方からいろいろ御意見を頂けたらと思っております。
 それでは、議題1の活動報告については、ここらで終わりにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは、議題2の第22回国際水文学計画政府間理事会の対処方針についてに入りたいと思います。
 本議題は非公開となりますので、大変申し訳ございませんが、傍聴者の方は御退出をお願いいたします。


<議題2>
(非公開にて審議のため省略)


── 了 ──


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