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日本ユネスコ国内委員会

日本ユネスコ国内委員会第495回運営・第96回普及活動小委員会議事録

1.日時

平成27年2月19日(木曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省東館15階特別会議室

3.出席者

(委員)
安西祐一郎(運営小委員長)、広瀬晴子(普及活動小委員長)
安達仁美、井原正登、榎田好一、及川幸彦、金原祥子、河内順子、西園寺裕夫、二瓶和敏、羽入佐和子、早川信夫、東良和、見上一幸、山中伸一、横山恵里子、吉見俊哉、林原行雄 〔敬称略〕
(事務局)
山脇日本ユネスコ国内委員会事務総長(文部科学省国際統括官)、籾井日本ユネスコ国内委員会事務次長(国際統括官付国際戦略企画官)、その他関係官 

4.議事

【安西運営小委員長】  
それでは、始めさせていただきます。お忙しいところ、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。運営小委員会と普及活動小委員会の合同小委員会ということで、始めさせていただければと思います。
 本日は、昨年3月に出されました「多様化の時代におけるユネスコ活動の活性化についての提言」について、民間のユネスコ活動の活性化についての議論も予定しておりまして、普及活動小委員会の委員の皆様にも議論に御参加いただくため、合同の開催とさせていただいております。議事の進行でございますが、運営小委員会の委員長の私が、本日の前半の議長を務めさせていただきます。後半は、普及活動小委員会の広瀬委員長に進行をお願いしたいと考えております。
 それでは、会議を開くに際しまして、事務局に定足数の確認をお願いします。

 

【本村補佐】  
本日、運営小委員会の御出席の委員が10名で、委員の過半数となっておりますので、定足数を満たしております。また、普及活動小委員会の御出席の委員も10名で、委員の過半数となっておりますので、こちらも定足数を満たしてございます。

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 それでは、定足数を満たしておりますので、ただいまから、合同小委員会を開催させていただきます。本日の小委員会につきましては、第131回の委員会、9月13日でございましたけれども、そこで改正されました会議の公開手続の第1条と第5条に基づきまして、公開で行っております。手続の第4条と第5条に基づきまして、御発言はそのまま議事録に掲載され、ホームページ等で公開されます。よろしく御了解のほど、お願い申し上げます。
 それでは、議事に先立ちまして、前回以降、委員の異動がございましたので、事務局から御報告をお願いします。

【本村補佐】  
お手元の資料の中ほどにございます、参考1、2の各小委員会の名簿を御覧いただければと思います。まず運営小委員会でございますが、昨年12月1日付けで、お茶の水女子大学学長の羽入佐和子委員が副会長に御就任され、この運営小委員会の委員としても御就任されております。また普及活動小委員会でございますが、まず気仙沼ユネスコ協会理事の及川幸彦委員、防府ユネスコ協会理事の岡田元子委員、徳島ユネスコ協会会長の河内順子委員、新潟市ユネスコ協会理事の横山恵理子委員の4名が、昨年12月1日付けで新しく委員に御就任されています。

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 新しい委員の先生方のお力もお借りいたしまして、ユネスコ活動は我が国にとって非常に大事な活動でございます。一層推進していきたいと存じて思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

【本村補佐】  
すみません。もう一点だけ、事務局の交代でございますけれども、昨年11月25日付けで、加藤国際統括官にかわり山脇良雄統括官が新しく就任しておりますので、御紹介させていただきます。

【山脇統括官】  
国際統括官の山脇でございます。よろしくお願い申し上げます。

【安西運営小委員長】  
国際統括官もよろしくお願い申し上げます。
 本日の審議案件でございますが、「ESDの今後の推進について」、「ユネスコ活動の活性化について」の審議、また「各地域ユネスコ協会の活動報告」を予定しております。本日の配付資料の不足等がありましたら、お知らせいただければと思います。お気付きになられた際にでも結構でございます。
 それでは、議事の前に報告案件がございます。昨年7月の運営小委員会、それから一昨年の6月に運営小委員会と普及活動小委員会の合同委員会、そして普及活動の小委員会が別途行われておりまして、議事録をお手元に配付させていただいております。既にメールで御確認いただいたと思いますが、国内委員会のホームページで公開されておりますので、御報告を申し上げます。
 それでは、議題に入らせていただきます。「ESDの今後の推進について」でございます。昨年11月に「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催されました。閣僚級をはじめとする政府の代表、研究者等、約3,000人が出席いたしまして、国連ESDの10年を振り返るとともに、2015年以降のESD推進方策を議論いたしました。全ての関係者がESDを更に強化し、そのための行動を起こすことを宣言する「あいち・なごや宣言」が採択されました。この会議を契機といたしまして、2015年以降もESDを更に発展させて、持続可能な社会を構築していくことが重要だということでございます。本日は、今後のESDの推進について御意見を頂ければと思いますけれども、まず事務局から、今申し上げましたユネスコ世界会議の報告をお願いいたします。

【本村補佐】  
お手元の資料4を御覧いただけますでしょうか。
 まず表の1ページ目でございますが、御案内のとおり、2005年から2014年を「国連ESDの10年」ということで、ユネスコをリード・エージェンシーとして10年間やってきたわけですけれども、その最終年に当たる昨年11月に、愛知県名古屋市、岡山市において、「持続可能な開発のための教育に関するユネスコ世界会議」が開催されました。
 おめくりいただきまして2ページでございますが、その会議にあたりまして、このESDの10年の提唱国である日本としましても、この10年取り組んできたことを、「ジャパンレポート」という形で成果をまとめて、会議の場で発表してございます。例えば、主な成果として、ESDの理念を教育振興基本計画及び学習指導要領に盛り込んだことでありますとか、2006年当初は20校であったユネスコスクールの加盟数が、世界最多となる807校まで増加し、様々なESDの実践が現場レベルで取り組まれていること、また岡山市、宮城県気仙沼市など、地域の多様な主体からなる協議会等を通じた、地域ぐるみの先駆的取組が広がっていることなどを、この「ジャパンレポート」で報告したところでございます。
 そして11月の世界会議でございますが、11月10日から12日まで、愛知県名古屋市で開催された世界会議では、閣僚級76名を含む150か国・地域から1,000名以上が参加いたしました。それに先立って開催された岡山市のステークホルダー会合については、約2,000名が参加しております。この世界会議の成果といたしまして、「あいち・なごや宣言」ほか、様々なステークホルダー会合の宣言も出されております。また、この会議の場で、「国連ESDの10年」の後継プログラムである「グローバル・アクション・プログラム」の開始が正式に発表されております。あわせて、日本政府から「ユネスコ/日本ESD賞」の創設が正式に発表されたところでございます。
 次の4ページは、岡山市、愛知県名古屋市における会議の構成でございます。
 その下の5ページは「あいち・なごや宣言」の内容でございますが、これまでの10年の取組を評価するとともに、今後に向けた呼び掛けとして、全てのステークホルダーに対する呼び掛け、ユネスコ加盟国政府への呼び掛け、ユネスコ事務局長への呼び掛けという形で、「あいち・なごや宣言」が採択されております。
 続きまして、6ページでございますが、岡山市で開催された主なステークホルダー会合を、簡単に御説明、御報告させていただきます。ユネスコスクール世界大会の中で開催された「第6回ユネスコスクール全国大会」は、海外32か国からの参加者を得て、日本のユネスコスクール関係者1,000名が参加し、議論を行いました。成果として、「ユネスコスクール岡山宣言」をまとめております。同時に、優良活動事例集の発表も行っております。
 続いて、その下の「ユース・コンファレンス」でございますが、全世界から約5,000名の応募がありまして、その中から選ばれたESDの実践者、研究者、48か国50名が参加し、ディスカッションを行いました。こちらもユースとしての宣言「ユース・ステートメント」を取りまとめております。
 次の8ページでございます。こちらは「高校生フォーラム」として、世界32か国から40チーム、1チームは高校生4名、教員1名で構成されますけれども、この参加者で、プレゼン、ディスカッション等を行いまして、高校生の立場からESDについて発信していく「共同宣言」を取りまとめております。
 9ページでございますが、先ほど申し上げました、今後2015年以降、国際社会が取り組むべきプログラムとして、ユネスコがまとめました「グローバル・アクション・プログラム」が、世界会議の場で正式に開始されました。五つの優先分野として、政策的支援、機関包括型アプローチ、教育者、ユース、ローカルコミュニティーの5分野を優先的に進めていくことが書かれております。これに併せまして、世界80か国からステークホルダー、こちらは日本ユネスコ国内委員会も含めまして、全世界363件のコミットメントが報告されております。
 最後のページでございますが、この「グローバル・アクション・プログラム」に併せまして、ユネスコがロードマップと具体的な今後の推進方策をまとめた解説書のようなものですが、これも報告されております。
 こちらの世界会議で出された成果については、文部科学省として12月8日付けで、国際統括官、初等中等教育局長名で、全国の都道府県知事、教育長宛てに、全学校への周知を依頼する文書を発出しております。
 以上でございます。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 ユネスコ世界会議は、政府全体、また特に文科省の山中次官はじめとする事務局の方々に大変御尽力いただきまして、国内委員会でも、小委員長をはじめとする委員の皆様に大変バックアップいただきまして、改めて私からも御礼を申し上げたいと思います。西園寺委員は、特にいろいろ青少年のためにも御尽力いただきました。そのほかの委員の先生方にも大変な御支援を頂いたと思いますので、改めて御礼を申しげたいと思います。この件については、教育小委員会でもいろいろ議論が行われてまいりましたので、教育小委員会の審議事項につきまして、見上委員長に御報告をまずお願いしたいと思います。
 

【見上委員】  
第133回の教育小委員会が開かれましたので、その御報告をさせていただきます。2月13日に教育小委員会を開催いたしまして、主にESDユネスコ世界会議についての報告、それから、今後のESDの推進方策について議論いたしました。今後より一層ESDを浸透させ、実践力を高めるための方策として、種々御議論いただきました。その中の御意見としては、ESDに取り組んだことによる子供の変容について、明確にすることが大事ではないか、あるいは、教員の役割が大きくなっており、教員を応援する仕組みや発信する仕組みが必要なのではないか、それから、大学でのESDの取組を拡充させるべきではないかという意見が出されております。また、今後は教育小委員会の下部組織といたしまして、「ESD特別分科会」を設置いたしまして、ESD世界会議のフォローアップとしてESDの更なる推進に向けた取組について、検討を行うことが決定いたしました。なお、教育小委員会の委員の互選によりまして、同委員長には、私、見上一幸委員長代理が選出されまして、新たに委員長代理には、阿部宏史委員が選出されております。
 以上でございます。

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 それでは、今後のESDの推進につきまして、御質問、御意見いただければと思います。
 

【山脇統括官】  
その前に、資料5を御覧いただきたいと思います。今、見上委員長から御説明がございましたが、教育小委員会においてESDの特別分科会を設置していただきましたが、その中でESDの更なる推進に向けた取組について、こういう事項について検討すべきではないかということで、その教育小委員会で検討された内容でございます。
 事務局からですが、三つの柱に分けていまして、ESDを広める、浸透させるような取組が、一つの柱、二つ目はESDを深める、実践力を高めるような取組、3番目の柱が、ESDを国際的にも浸透・充実させる取組です。この三つについて各項目を掲げておりますが、これらについてESDの特別分科会で御審議いただきたいということで、御議論いただきました。スケジュールとしては、一番下に書いてありますように、2月13日に設置を決定していただきましたので、約半年ぐらい、6月ごろにESDのフォローアップ計画案をまとめていただければ、有り難いと考えております。その前に、5月には仁川で世界教育フォーラムがありますので、中間報告のような形で、そこで発表・発信をすることも考えたいと思いますし、今年11月にはユネスコ総会が予定されていますので、そこでの計画、日本としてのフォローアップとして発表できれば有り難いなということも念頭に置いて、この検討を進めていただければ有り難いと思っております。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。今の資料5は大変大事な、よくまとめていただいているものだと思います。
 それでは、御質問、御意見いただければと思いますが、どなたでも結構でございます。
 

【山中委員】  
ESDのユネスコ世界会議も終わり、非常に意義深かった。ユネスコスクールの数も国内は800校とか900になっているし、良かったということになる。しかし、今後どう展開するかということが課題だと思います。ユネスコスクールといっても、地域で、リーダーとかモデルとか、どういうところがそういうものになっているのか、どこか核になってやるところがないと、「いいね」と言ってばらばらやって、数が増えた、良かったというだけでなく、その辺の質を高めていく必要がある。数を増やすのもいいのですが、どういう形でやるのかが、確か検討されていたような気がするので、その辺りの取組を今後どうするのか。そして、文部科学省の中でもスーパーグローバルハイスクールという、高校レベルで国際的な活動を展開していくのを支援しようというプログラムがありまして、そういうものとESDの活動をどのような形で組み合わせていくのか。スーパーサイエンスハイスクールもあるのですが。これは文部科学省の中の話でもありますけれども、そういうプログラムと、こういうプログラムとESDをもっと重ねていくとか。大学に対してもいろいろ支援するプログラムがあるのですが、そういうものと、このESDをくっつけるとか。これは文部科学省省内の問題でもあるのですが、その辺りの今後の展開の在り方について、どんな仕組みで展開しようとしているのか。
 

【本村補佐】  
事務局から、今、山中次官から御提案がありました、地域の核となるユネスコスクールでございますが、今年度から開始しましたコンソーシアム事業がございまして、こちらで全国5地域が指定されております。例えば宮城教育大学、奈良教育大学、大牟田市など5地域が指定されていまして、この地域のコンソーシアムで、核となるユネスコスクールを、教育委員会、大学、NPO、地域の企業が一体となって、ESDの取組を推進していく、国内外の学校との交流を進めていくという事業でございます。こちらを中心に今後展開していきたいと考えておりますし、スーパーグローバルハイスクールにつきましては、初年度採択された学校のうち、7校がユネスコスクールに選ばれたということでございます。当然こちらの7校については、リーダーとなり得る学校でございますので、初等中等教育局の事業ではありますけれども、スーパーグローバルハイスクールの取組とも連携しながらユネスコスクールの取組を今後も進めていきたいと考えております。
 

【安西運営小委員長】  
教育小委員会で、そういう議論は出ておられるのでしょうか。SGHとかSSHと、文科省の中にいろいろな活動がありますので、そういったことと連動させていくことは、私も大事だと思いますけれども、その辺りはどうでしょうか。
 

【見上委員】  
限られた時間でしたので、その点だけを深めるわけにもいきませんでした。話題としては出ておりますし、重要な御指摘だと思います。実際には、例えば宮城の報告ですと、SGHの中では東南アジアのメコン川をテーマとした学校もございまして、まさにESDだと思いますので、その辺りも委員会でも深めていきたいと思います。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。今の論点はとても大事で、コンソーシアムはできておりますけれども、文科省でやっておられるいろいろな活動と接点をもう少し持っていっていただけると、有り難いと思います。よろしくお願いいたします。
 

【井原委員】  
ユネスコ協会の報告の中で触れようと思ったのですが、中部東ブロックで成功している事例は、学校の先生がやる気になっているところです。例えば厚木ユネスコ協会には青少年会員が31名もいます。その学校の先生が、確か教頭先生だったと思うのですが、一生懸命取り組んだ結果として、青少年31名が加わってESDの活動をされているケースもあります。ほかの静岡の過疎化しているところでも、ユネスコスクール加盟校が入ったのは、校長先生が一生懸命やったという報告がありました。そういうことで、学校の現場の先生に取り組む意識があると、大分違うということです。それから長野県の場合、期待しているのは、こちらにおられる安達委員は教育学部の先生ですが、一生懸命活動されて、信州大学の中に学生がユネスコ部を作られたとか、そのようなことも含めますと、現役の先生が一生懸命やることが、活動が盛んになる道ではないかと思っています。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。今の件について、前からESDが非常に包括的な活動で各教科とまた別の形で行われてきているために、校長先生や熱心な先生方がおられるとできますけども、逆に言えば、そうでないとなかなかということがあるように思います。ESDの活動といっても、環境とか食の問題、もちろん病気の問題など、持続可能性についてはいろいろな課題がありまして、そういった課題について、教科とどのように組み合わせていくのか。特にSSH、サイエンスになりますが、理科の教科とこのESDの活動をどのように組み合わせられるのかは、かなり大きなテーマになっていくのではないかと思います。ESDの活動といってもいろいろな活動とオーバーラップするところが多々ありますので、これは一委員としてのコメントとして捉えていただいても結構ですが、そのような感じを持っております。
 

【井原委員】  今の御意見で賛成できるのは、例えば私の住んでいる木曽は93%が山林ですので、植樹がすごく盛んです。そういう活動も、植樹をすることは、木が成育してまた将来使えるということですので、その活動そのものがESDなのですね。
 

【安西運営小委員長】  
おっしゃるとおりです。そこをかなり具体的に、例えば遺伝子組み換え食品がありますが、そのメカニズムをきちんと言える大人はそれほどいないのではないでしょうか。それについてはっきりした知識がないままESDの活動をするというのと、知識を持ってESDの活動をするというのとでは、丸切り違いがあると思います。
 

【西園寺委員】  
今、委員長がおっしゃったことは私も全く同感です。ユネスコスクールの数は確かに増えてきた。しかしその中身、ソフトの面、あるいはカリキュラムの面でどうするかというのが、現場の先生方は悩んでいられる方が多いと思います。科学的なバックアップがあると非常にやりやすい。そこに日本が提案したサステイナビリティサイエンスとの関係性が、先の長い話にはなると思いますが、そういうサステイナビリティサイエンスのバックアップがあることによって、ESDのカリキュラムが非常に充実してくると思いますので、それを日本が両方提案したという非常に大きな意味もありますし、そこを更に日本側として進めていくべきではないかと思います。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ESDの活動、それからユネスコの活動をみんなに広めていくためには、今議論が出ていますように、いろいろな面で根を生やして地道にする活動が必要だと思いますが、それと同時に、一般の人にももう少し知られてもいいのではないか。私も名古屋のESDユネスコ世界会議に2日ほど出席させていただきまして、名古屋では非常に盛り上がっていたのですけれども、東京で、私はESD世界会議に行くと言うと、友達で「ESDって何?」と聞く人がまだまだ多かったのですね。これは、せっかく日本がイニチアチブを取って、国連の10年の活動になったし、今後の世界にとって非常に大事なイニチアチブだと思いますし、これも続けていかなければいけない。それをもう少し、普及委員会もさることながら、マスメディアなどでも取り上げてもらえるような取組をしてはいかがかと思います。余り知られていないのは少し残念に思いました。専門の方はよく御存じなのかもしれませんが、全国的にももっと盛り上げられないかなという実感を持ちました。
 

【羽入委員】  
先ほど見上小委員長が御報告くださった中に、今までの議論は含まれていたと私は理解しておりますが、小委員会でも先ほどの資料5を基に随分議論をいたしました。数は増えたけれども、これをどのようにして実質化するかという議論もなされたと思っています。それをどのような手立てで考えたらいいかというときに、大学の知を活用する必要があるだろうと。同時に、それを教育課程の中にどのように入れていくかも考えることによって、ESDがそもそも何なのかということや、何をするところなのかが分かりやすくなるのではないかという議論があったと思います。活動を活発になさる先生がいらっしゃるということだと、単独な活動に終わってしまうけれども、それをもう少し広く、コンソーシアムを作ったり、拠点のようなものを作りながら、地域的というか空間的にも体系化し、学問的というか専門的にも体系化していくことがなされるのではないかという話があったような気がいたします。
 

【井原委員】  
先生が熱心だと単発的という御意見を伺いましたが、例えば厚木の場合は、単発ではないのですね。何年前かは忘れましたけれども、随分昔から青少年会員が増えて、なぜなったかといいますと、学生がまずユネスコの理解を示して、その学校を卒業した後に、青少年会員になっているのですね。ですから単発ではなくて、毎年やっていると、そこにそういうものが根付くのですよね。
 

【羽入委員】  
すみません。言い方が不適切だったかもしれません。熱心な先生がいることによって、それが核になってそれをどう広めていくかということを、ほかの周辺の方々も知っていただくような手立てが必要なのではないかと申し上げたかったのです。
 

【安西運営小委員長】  
吉見委員、どうぞ。
 

【吉見委員】  
これは話が広がってしまいますので、後ほどのユネスコの活動の活性化のところで申し上げようと思っていたのですが、先ほど山中次官からスーパーグローバルハイスクールの話も出ましたので、少し補足的に、質問という形でさせていただければと思いますが、ユネスコのいろいろなサイト、あるいは資料を見ていますと、ESDもあるのですが、EPSDといいますか、ESDという言い方もありますけれども、ディビジョンとしては、Education for Sustainable Developmentを括る形で、Education for Peace and Sustainable Developmentとなっていると思われます。そのPのところが何かというと、平和、つまりEducation for Peace and Human Rightsという、人権と平和のための教育が、ESDと対になってユネスコの中にディビジョンとしては含まれていて、それが大きな括りになっているのだと思うのですね。日本の中でESDの活動が活発になっていることは大変すばらしいことですが、どうもPeace、平和と人権といいますか、そちらの活動は、本来ユネスコの活動としては対なのではないか。したがいまして、全体が対になって、つまりEPSDの活動としてこの全体を捉えていく方が、ESDそのもので全体としてやろうとされていること自体も、ユネスコ活動の全体の中で的確に位置付くのではないかという認識を持っております。このPeaceの問題は、具体には世界の動きの中で、Education for Global Citizenshipですか、Global Citizenship Educationという形で、同じような動きが日本の外でいろいろ動いておりますので、その辺のバランスをどう考えるかということを、大きなビジョンとしては御検討いただければ幸いと思っています。
 

【安西運営小委員長】  
ユネスコ憲章の中には「平和のとりで」という有名な文言がありまして、ユネスコ国内委員会等で、最近ずっと活動の中で平和という文言が余り出てこないのは、いろいろな時代の背景があったのではないかと推測いたしております。ちょうどユネスコも70年を迎える時期になりまして、これからの時代のユネスコ活動がどうあるべきかについては、改めて、特に皆様といろいろと議論させていただけると有り難いと思っております。この件は事務局とも話をしているところでございます。ただ、これはなかなか大きな話ですので、一方でESDだけでも、どのように根付かせていったらいいかというところに、Pが入ってきたらどうなるのかということがございますので、多少時間をかけて議論させていただければ有り難いと思います。
 

【西園寺委員】  
それに関しまして、前々から私が思っておりましたのは、終戦70周年という年に、そしてユネスコができたということで、その記念すべき年に、日本から、これは恐らく安西会長の名前で、ドクトリンみたいなものを、その中に平和という要素も含めて発信していくことが必要かと思っております。
 

【二瓶委員】  
今の吉見委員と西園寺委員のお話を聞きまして、私もそこは少し引っ掛かっておりまして、前にユネスコ活動の活性化について提言ということをテーマにして、その中で最初に、現代の情勢から考えて、ユネスコは平和とともに持続可能な開発を中期戦略の包括的目標として考えていると。平和とともにということで、並行しているのですけれども、どちらかというと議論が持続可能な開発というところに焦点が行き、これは当然いいと思うのですが、70年を迎える、そして現在、日本はずっと平和で来たのですが、イスラムとかウクライナとか、いろいろな、環境問題も当然関わり、平和の問題、戦争の問題が現実化しておりますので、その辺をバランスよく議論していくことも非常に重要なのではないかと私としては思っております。Pは、Peace、平和ということでしょうけれども、そこをどうつなげて持続可能な開発のための教育を進めていくのかという観点も、是非バランスを持って進めていってほしいと、私個人としては思っております。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 

【見上委員】  
もしお時間があったら、先ほど羽入先生から、教育小委員会のフォローをしていただいたのですが、ESDを深めるという観点でどんな意見ができたかを、簡単に御紹介できればと思います。大学での取組を拡充し、サステイナビリティサイエンスと全学の各専門分野でのESDの取組を拡充すべきではないかという意見や、大学での取組を進めてESDの構造化・体系化を図るべきではないか、あるいは大学自らが活動することが重要である、また、ESDに取り組んだことで実際に小中学生がどのように変わったかが、より明確に示されるといいということが、出されました。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。後半で出ました議論は、また教育小委員会での議論等と事務局で整理していただいて、戦後70年もありますけれども、ユネスコ70年ということもありますので、そういう時期に、これからのユネスコ活動をどのように進めていくかということを、委員の皆様それぞれにかなり深く考えていただかなければいけないと思いますし、ユネスコの歴史ももう一度振り返って、それから将来のことも十分お考えていただいて、また議論の場を設けられれば有り難いと思いました。よろしくお願い申し上げます。今の件はそういうことで、本日はよろしいでしょうか。ありがとうございました。
 それでは、議題の2に参ります。「多様化の時代におけるユネスコ活動の活性化について」ということでございますが、昨年3月31日に、この件は決定公表されております。これまでの取組、それから今後の進め方について、御議論いただければと思います。まず事務局から説明をお願いします。
 

【本村補佐】  
お手元の資料6、資料7を御覧いただければと思います。資料6でございますが、小冊子をお配りしております。こちらが昨年3月31日に国内委員会で御議論いただいて、おまとめいただいた提言でございます。
 一枚、中を御覧いただいて、1ページ目、2ページ目に全体の内容の概要という形でまとめております。この提言の内容の柱として、1番といたしまして、「若者及び企業の参加によるユネスコ活動の一層の促進」は、こちらの運営小委員会で御議論いただいて、取りまとめたものでございます。2番目は、ESDに関する一層の推進ということで、こちらは教育小委員会でまとめたものでございます。
 本日、この提言がなされて1年がたちましたので、現在の取組の状況と今後の取組につきまして、資料7の2枚のペーパーにまとめております。この資料7に基づいて御説明させていただきます。今申し上げた「若者及び企業の参加によるユネスコ活動の一層の促進」ということで、提言の内容といたしまして、大きく分けて四つございます。これが一番左の欄でございますけれども、効果的なユネスコ活動を更に国内で活性化していくために、「効果的な情報発信」が必要であること、2番目として、「若者の参加促進」を進めていくこと、3番目として、2枚目ですけれども、「企業・民間団体との連携強化」、4番目といたしまして、「ユネスコ活動への参加の動機付け」が重要である。この四つの提言に基づきまして、真ん中の欄でございますが、これまで文部科学省、国内委員会及びユネスコ・アジア文化センター、日本ユネスコ協会連盟で取り組んできた内容をまとめたものが、このペーパーでございます。
 御紹介させていただきますと、まず国内委員会といたしまして、ESDに関して、ESDポータルを立ち上げたり、フェイスブックの充実を図ってまいりました。こちらにつきましては、世界会議もございましてかなりアクセス数も増えたところでございますが、更に文科省だけではなく、関係省庁、環境省、外務省とも連携しながら、より広い情報発信を図っていきたいと考えております。またユネスコ活動全般についての情報発信でございますが、国内委員会のフェイスブック、ホームページを充実させていくことはもちろんでございますが、更にユネスコの関係団体、ACCU、日ユ協連とも連携をしながら、関係者等への情報提供を広く総合的に情報発信していけるホームページを目指したいと考えております。
 2番目でございますが、若者の参加促進ということで、昨年、世界会議に併せまして、国内でも、西園寺先生の五井平和財団さんに実施、開催していただきましたが、日本のユース・コンファレンス、世界会議におけるユネスコESDユース・コンファレンスの開催は、参加人数自体はそれぞれ50名でございますが、こちらに応募してきた人は5,000名以上ということで、世界中の若者の関心は非常に高いと言えると思います。これらの若者をいかに取り込んでいくかが課題でございますが、ユース・コンファレンスに関しましては、非常に熱心な若者が参加して、会議をやって宣言をまとめただけではなく、今後このユース・コンファレンスに参加いただいた若者たちのネットワークを活用いたしまして、ユネスコとも協力しながら、国内また外国のユースのネットワークを更に広げていきたい。今後も国内版ユースフォーラムを開催し、ユネスコとも連携して国際的なネットワークを広げていきたいと考えております。世界会議に際しましては、学生ボランティアも各国の代表団のアテンドとして約200名が参加しておりますし、地元愛知、岡山においても、多くのボランティア、若者たちが参加したと聞いております。また日ユ協連におかれましては、そちらに記載しておりますような、様々な若者を対象とした事業を実施していただいております。
 続きまして、2枚目でございますが、企業・民間団体との連携強化ということで、これまで国内委員会としても後援名義を積極的に付与してまいりましたし、ESDの応援ロゴも活用してまいりました。ただ、今後ますます企業・民間団体との連携が求められておりますので、ESDの推進もそうですけれども、ユネスコ活動全体について企業・民間団体の関心を高めていくために、文科省、国内委員会、日ユ協連、ACCU、ESD‐J等の関係団体と連携しながら、企業等への働き掛けを進めてまいりたいと思います。
 最後の4番ですけれども、ユネスコ活動の参加の動機付けとして、例えば表彰制度を設けたらどうかという御提言もございましたが、こちらも昨年の世界会議の中で、ユネスコスクール全国大会がございましたが、ESD大賞の中に文部科学大臣賞を新たに設けたり、文部科学省の中の大臣優秀教職員表彰がございますが、こちらの対象として新たにユネスコ活動や国際交流等の分野を選考基準に追加いたしました。結果、初年度は5名、ESDに関する活動3名の先生方が表彰されております。また今後、今ユネスコと協議しておりますが、ユネスコ/日本ESD賞の創設を発表したわけでございますが、今年中あるいは来年の早い段階での表彰を目指して、今、公募要領等を詰めているところでございます。また日ユ協連におかれましても、ESDパスポートの事業等を進めていただいております。
 事務局からは以上でございます。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。
 それでは、御質問、御意見がおありでしたら、お願いできればと思います。多少時間が押してきておりますので、手短にお願いできればと思います。この議題はユネスコ活動全般についての活性化ということでありますが。
 林原委員、どうぞ。
 

【林原委員】  
今まで出たいろいろな意見に同感するところが多いのですが、私なりの考えを申し上げます。ESDを含むユネスコ活動の最大の課題は、若干抽象的で具体的なものになかなか結び付きにくい、具体的なイメージが湧かないところではないかと思っております。吉見先生がおっしゃったように、確かに平和は大きなテーマだと思うし、恐らくユネスコができたきっかけの一つだと思うのですが、平和をもろにユネスコ活動の前面に出してしまいますと、現状の世界情勢の中でいろいろな意見が出て混乱してしまう恐れがあります。私は教育、文化、科学の面で協調していく中で、最終的に平和の構築につながるというのが、ユネスコの活動としては望ましいものではないかと思います。科学、文化、教育については、世界の各国で意見の大きな違いは余りないと思うのです。私は国立博物館の評議委員を務めており、先般日本と中国と韓国の三つの国立博物館がジョイントで展覧会を東京国立博物館で開催しましたが、日本と中国や韓国の関係はいろいろな面でガタガタしていますが、このような文化事業には同じ船に乗ってくるわけですね。このような科学、文化、教育の面でいろいろ絆をつくりながら進めることが、平和的な関係を構築する上で大事ではないかと思っています。ちなみに、そのとき中国は館長が来なかったのですし、別の機会ですが、大使が来なくてナンバー2の人が来るということは端々にあります。それでもそういう具体的なプロジェクトや活動を積み上げていくことは、平和を構築できる効果的な足掛かりになると思います。
 もう一つの問題は、企業と学校のユネスコ活動へのより積極的な参加を、どのように推進するかということです。ユネスコ活動が学校の正式のカリキュラムに入っているのか、良く存じませんが、ユネスコという科目はない学校がほとんどではないかと思います。企業についても、定款の中にユネスコ活動を推進するなんて書いてある企業は恐らくないと思うのです。そこでユネスコ活動を具体的に進めるにはどうしたらいいかというのが、我々の知恵の出しどころだと思います。ユネスコスクールへの参加を依頼するために、私も何校か訪問したのですが、先生方の質問は、「どのくらい負担が掛かるのですか」というのが多かったと感じました。受験戦争が厳しい中でユネスコ活動ばかりに関わると、勉強がおろそかになってしまうことを心配しているのだと思います。「そんなに負担が掛かりません」というのが、一つの効果的なセールストークだったように記憶しております。羽入先生が言われましたとおり、ユネスコ活動の有効性は現場の先生の努力に掛かっているということなので、ユネスコスクールの活動は余り負担を掛けないで、教育上大変意義あることを、具体的なもので示して、具体的な活動で盛り上げて成果に結びつけるのがいいのではないかなと思います。
 

【吉見委員】  
今、林原委員から御指摘がございました前半の方のお話について、先ほど言い掛けたのですが、ESDと並んでこうした可能性も追求していただければということで、申し上げたいと思いました。Global Citizenship Educationという活動が、この1月の終わりにもパリでユネスコのフォーラムが開かれておりますし、それから韓国あるいは世界各国で、ちょうどESDと並ぶのでしょうか、もう一つの流れとして、ここ数年大きな潮流になってきていると認識しております。日本でも国内的には、それこそ文科省でのグローバル人材育成とか、あるいは下村文科大臣が進められております「トビタテ!」のような、いろいろな活動が大学ベースで活発にやられておりますし、それから大学はどうしても奨学金が必要なので企業と連携することになりますから、大学と企業が連携して、あるいは高校などと企業が連携してグローバルな人材を育てることは行われているのですが、しかし、それだけだと経済寄りといいますか、新しい経済人を育てるという方向にどうしても寄っていきますので、あるいはテクノロジー、技術の方に寄っていきますので、もう一つ第3項が本当は必要で、例えばユネスコや、もう少し国際機関的なものがもう一つあると、企業と大学なり、高校ともう一つのユネスコ的な機関でバランスが取れてきて、グローバル人材がもう少しGlobal Citizenshipに近付くと、この構想が考えられるのです。そういう意味で言うと、今お話しになられた平和との関係で言うと、この国内委員会としても、できれば例えば世界各国で進んでおりますGlobal Citizenship Educationのような、GCEとなるのでしょうか、こういった活動にももう少し関与してもいいのではないかという印象を持っております。
 

【安西運営小委員長】  
ありがとうございました。ここまでに、できればさせていただければと思います。私も長く教育小委員会は特に関わらせていただきまして、正直申し上げて、抽象的なレベルでは、ずっと同様の議論が長いことされてきたように思います。林原委員が言われるように、先ほどは遺伝子組み換え食品という例を挙げましたが、かなり具体的な活動、教科、あるいは地域のいろいろなこと等と具体的に結び付けないと、長くやっておられる委員は御存じだと思いますが、本当に大きな仕組みとしての流れにはなりにくいのではないかと思っております。是非、皆様におかれましては、それぞれなるべく具体的に、本当にESDまたユネスコの活動を根付かせていくにはどういう方法があるかを、事務局からこういうことで行きたいという活動の内容が出ておりますが、こういうこともあるということがありましたら、是非お寄せいただければと思います。
 時間が押しておりますので、この件はここまでにさせていただきまして、申し訳ございませんが、何かありましたら事務局へ直接お申し出いただければと思います。この件は、今後それほど時間は取れないと思いますので、なるべく早く何かありましたらおっしゃっていただきまして、それも含めて3月13日の総会がございますので、そこに提出させていただければと思っております。提出資料については、皆様の御意見を反映して、改めて資料7を修正させていただき、調整等は申し訳ございませんが私に一任させていただければ有り難いのですが、よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。
 それでは、議題の3でございますが、「第136回日本ユネスコ国内委員会議事日程(案)」について、事務局から説明をお願いします。
 

【本村補佐】  
それでは、お手元の資料8を御覧ください。「第136回日本ユネスコ国内委員会議事日程(案)」でございます。本年3月13日金曜日の14時から16時に予定してございます。場所は霞山会館でございます。議題といたしまして、「ESDの今後の推進を含むユネスコ活動の活性化について」、また「国内委員会の構成について」を予定しております。
 以上でございます。
 

【安西運営小委員長】  
よろしいでしょうか。何か御質問、御意見はありますでしょうか。ここで御了解を頂いて、議事にするという手続でございます。よろしいでしょうか。それでは、第136回、3月13日の総会につきましては、この議題でもって御了解いただいたことにさせていただきます。また今後、別途議事の修正があるかもしれませんが、その場合は私に一任いただければと思いますが、よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。それでは、そうさせていただきます。ありがとうございました。
 それでは、議題4に移らせていただきますが、ここからは広瀬委員長に議事進行をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。普及小委員会の広瀬でございます。新しい先生方を始め、普及小委員会はしばらくぶりの会合ですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、まず議題4「各地域のユネスコ協会の活動」につきまして、御報告をお願いしたいと思います。本年2015年はユネスコ創立70周年という記念すべき年でございます。発効が1946年ですから、45年で70周年という取り方をしているのですね。70周年に向けたユネスコ国内委員会の方針と各地域ユネスコ協会の活動について、御紹介いただきたいと思います。それでは、まず事務局から説明をお願いいたします。
 

【本村補佐】  
それでは、お手元の資料9を御覧いただけますでしょうか。「ユネスコ70周年に関する取組」といたしまして、一枚のペーパーにまとめたものでございます。
 1番として、文部科学省、日本ユネスコ国内委員会の主催・共催事業といたしまして、本年に開催する予定のイベントについて、ユネスコ70周年記念という冠を付ける予定のものでございます。本年10月に予定されている「ユース・コンファレンス」、日程は未定でございますが、本年中に開催する「ユネスコスクール全国大会」、また10月に予定している「日本ユネスコエコパークネットワーク会議」を、70周年記念事業として開催したいと考えております。
 また2番目でございますが、国内のユネスコ関係機関・団体等の主催・共催事業といたしまして、日ユ協連さんが開催されます「日本ユネスコ運動全国大会」が本年6月に予定されております。また各地域におきまして、「ブロック別ユネスコ活動研修会」を、全国9ブロックで開催いたしますので、こちらも70周年ということで開催したいと考えております。また、新しい事業として、「世界遺産教育ゲーム 世界遺産ランナー」を日ユ協連さんから出されるということで、こちらも記念事業ということでございます。
 最後の3番目、日本ユネスコ国内委員会の後援事業は、毎年30件から40件、後援事業がございますけれども、この中でユネスコ活動に関連しているようなイベントがありましたら、私どもとしても是非ユネスコ70周年という位置付けで、イベントを開催の方向で打診していきたいと考えております。
 事務局からは以上でございます。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。御質問などありましたら、後でまとめてお願いしたいと思います。
 引き続きまして、各地域のユネスコ協会の活動について御報告をお願いしたいと思います。時間の関係上、手短に5分以内でお願いできればと思います。本日は北海道の大津委員が欠席していらっしゃいますので、東北地域の及川委員からお願いしたいと思います。
 

【及川委員】  
このたび国内委員を拝命しました気仙沼ユネスコ協会の及川と申します。どうぞよろしくお願いします。これまで、教育現場あるいは教育行政にいた際から、国内委員会それから文科省の皆様には、ESDユネスコスクールの活動では御指導、御鞭撻を頂いております。今後ともどうぞよろしくお願いします。
 それでは、私からですが、委員になったばかりなので、正確にブロック内といいますか、東北の全ての活動を把握している状況には至っておりません。勉強不足で大変申し訳ありませんが、その中で私が知り得る範囲で特徴的な部分について、4点ほどお話したいと思います。まず1点目は、先ほど話題になりましたESDの更なる推進に向けた取組、ESDを広める、浸透させる取組の2番目に当たりますけれども、要はコンソーシアムの話であります。私ども東北地方は、宮城教育大学が中心となって、文科省のグローバル人材の育成に向けたESDの推進事業ということで、コンソーシアム事業の採択を受けております。そういう中で、私たちの地域では、かねてから気仙沼のように全ての学校がユネスコスクールで、マルチステークホルダーで取り組んできたと、ジャパンレポートにもありますけれども、それは特異なところで、それを県内あるいは東北全体にどう普及させるかということで、このコンソーシアム事業を展開しているということになります。
 その内容を、簡単にお知らせしますと、ユネスコスクールは83校が東北にはありますが、主に宮城が多いのですが、その83校と教育行政、教育委員会という公教育の部分はもちろんですが、それに企業、そして我々のフィールドでありますユネスコ協会、例えば仙台ユネスコとか気仙沼ユネスコ、白石ユネスコ、あるいはその他の東北のユネスコ協会が参画して、あるいは従来の国連大学のRCEも含めて、地域のコンソーシアムを展開していくという活動を行っております。そういう中で、目的としましては、先ほど言った、広めるという普及の部分もありますが、深めるという部分の、要は研修であるとか、実践に対するいろいろなサポートという部分も当然あるわけです。先ほど抽象と具体という話がありましたが、当然のことであって、この場では抽象でしょうが、各学校の現場のレベルや地域は、具体的な取組でないとESDはできないわけです。そういう意味では、地域の文脈に則した課題なりアクションを進めていかなければいけない。そういうものを進める一つのコンソーシアムとして、この取組を展開しているということです。これが結果的には、ユネスコが提唱するグローバル・アクション・プログラムに、地域としてどう貢献するかという話になるかと思います。そういうことで今進めており、100以上の団体が一緒になってやろうと結成大会をしましたし、シンポジウム等でいろいろ意見交換をしたところであります。
 それを更に地域ベースに落とした2つ目の話ですが、東北に只見という町があります。福島県の奥会津というか、南会津にありますが、そこはユネスコエコパークに昨年認定されまして、更に今年初めてユネスコスクールにも認定されました。そのエコパークとユネスコスクールをシナジーで一緒に推進しようということで、この前、認定証授与式がありまして、私も招かれてお話をしてきたのですが、会津のユネスコ協会が、授与式に出席し認定書をお渡しするなど、その取組をサポートするというもっと小さい地域レベルのコミットメントも出てきているということがあります。
 そういう地域の取組を踏まえて、三つ目の話題としては、今年の東北ブロック大会が7月25日から26日にかけて秋田で行われますが、その秋田大会のテーマは、「伝えよう育てようユネスコの心」で、サブテーマが「ESDの更なる推進のために」であります。東北はESDを一生懸命やっているのですが、地域によって、でこぼこがあって、青森や秋田はまだまだこれからというところがあります。そういうところへの広い普及と、皆さんとの協同意識を持つという意味において、この大会が非常に貢献できるかと思います。とにかく東北は、地域的には持続不可能性がクローズアップされていて、自治体の中では近い将来、消滅の危機に瀕するという予想も出されている町もあり、かなり地域の持続可能性については危機感を持っております。そういう問題に、どうESDが貢献できるかという課題意識のもと、もっと切実感を持ったESDを展開したいということであります。
 時間が来ましたが、最後の話題提供としては、3月14日から仙台で国連の世界防災会議が開催されます。災害は戦争と同様に持続不可能の最たるものですから、その中でESDの視点と防災を絡めて、そこの部分をどう解決するかがESDの大きなテーマになります。これについては、ユネスコもきちんと言っているわけですが、ただ防災関係者とESDセクターが結び付いていないのが実情です。その中で宮城教育大学としてはESDと関連させて2つのセッションを文科省と国内委員会の御支援を得ながら地域のユネスコ協会も参加して開催する予定です。一つ目は東日本大震災と持続可能性というセッションであり、もう一つは「ESDを通じた防災・減災の展開」をテーマに、3月15、16日に2日連続で開催します。こういう取組も地域に根差したESD、あるいは世界に発信するESDとしてグローカルな部分で貢献できるかと思います。
 以上です。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございました。切実な問題にまだ直面しておられる東北からの活発な活動につきまして、報告いただきました。
 それでは、次の関東甲信越地域の井原委員にお願いしたいと思います。井原委員からは資料がお手元に配られていますので、御覧いただければと思います。お願いします。
 

【井原委員】  
私から、去年10月に中部東ブロック・ユネスコ活動研究大会が木曽で開かれまして、その折に収集した情報を基に御説明したいと思います。この一枚物で説明させていただきます。
 まず現状ですが、中部東ブロックはこの4県あり、協会数は合計20です。それから会員数は合計1,363、神奈川県が多いのですが、例えば鎌倉ユ協が252人とか、先ほど厚木は青少年が31名おるということで、協会と会員に関してはそれなりにいる感じですが、学校数はユネスコスクールの数ですが22校しかなく、ほかの地域と比較すると少ないのではないかということと、教育県と言われた長野県は僅か1校しかないです。先ほど安達委員から山ノ内町も加わったということですので、2校になります。加盟校は少ないですが、中部東ブロック大会で事例報告をしていただきましたが、この事例報告をしていただいた各ユネスコスクールの事例を見ますと、非常に内容的に充実していて、地域のいろいろな継承に積極的に参加して活動しています。詳しい内容はこちらの厚い資料にあります。信州大学は、先ほど言いましたように、先生方、教育学部が非常に積極的に取り組んでおられまして、長野県の1校であったところも信州大学教育学部附属松本中学校ですので、信州大学が非常に積極的に取り組んでおられます。最後の行の長野県林業大学は、専門学校です。林業の収穫量は伊勢湾台風後が最大で、それ以降ずっと伐採本数が数年前まで減っておりましたが、数年前から急激に
増え、林業が回復傾向にあります。林業の継承ということで、毎日、継承のための授業をしており、ユネスコスクールではないのですがESDの実践校ということです。
 次に課題ですが、大会のときに各ユネスコ協会の代表者からいろいろ御意見が出た中であったことは、人口減少と高齢化による会員の減少です。例えば私の住んでいる木曽郡は香川県と同じ広さがあって93%が森林ですが、平成の合併以降、6町村になり、人口もこの10年で6,000人ぐらい減って、2万9,000人、65歳以上が38.5%ですので、今後ますます減ってくるのではないかと懸念しております。これはユネスコ協会の話ですが、後継の適任者がいない。それから事務局が役員の自宅のところが多い。最近電話でいろいろお話をした協会があるのですが、そこの協会から今いろいろ苦しいところの一つとして、教育委員会が余り理解していないとか、支援しないということがある。例えば私の会社のある木祖村の教育長は、実は役所の職員ですので、当初は、ユネスコに理解がなかったですが、木曽ユネスコ協会への協力活動を通して、今はもう理解しておられます。また運営していく上で、会費と協賛金だけでは十分な活動ができない。電話で相談いただいたのは、木曽ユネスコ協会がNPOですので、NPOになるにはどうしたらいいかとか、いろいろな質問がございまして、その中で財政的に厳しいので是非NPOになりたいというお話がありました。
 そこで木曽ユネスコ協会を例にして課題の幾つかについては解決できるところもございますので、御説明させていただきたいと思います。2003年にNPOとして設立して、目的は、ユネスコ活動を通して地域の活性化に貢献したいということです。主な活動として、これは、最初に大掛かりにやったので記憶にありますが、約10年近く前に、3か所から14か所に広げたのですね。なぜ良かったと思っているかというと、木曽郡は6町村がてんでばらばらなのですが、14か所でできたことで、皆さんびっくりしまして、その翌年から、「のろしリレー」を毎年1月4日にやっているのですが、それが始まったように、今まではばらばらでしかできないと思っていたのが、全体でできるのだという、いい例になったと思います。これはもう毎年やっておりますが、今はユネスコ活動ではなく観光委員会にバトンタッチして、運営していただいています。私は地域の活性化とともに地域遺産の保全に焦点を当てておりまして、去年噴火がありましたが、御嶽山には38の霊場があります。本当は霊場巡りにしたかったのですが、「元気作り支援金」を得るに当たって、長野県にはそういう支援金制度があるのですが、信仰色だと駄目と言われましたので、史跡として38か所に石碑を設置し、朱印帳も作り、山絵図も作り、どんなところかというアピールをしました。「楽器バンドーラの制作と演奏実習会」は、木曽地域にすばらしい学校の先生が、既に63歳ですから退職されておられますが、ストラディバリのバイオリンの制作の秘法を解明することをライフワークとしておられる先生が、小中学校の教師だったときに、子供たちに、バイオリンは3年かかるらしいですが、バンドーラというギターみたいな楽器を作ることをやられておられて、相談して、東日本大震災の被災地の支援として、木曽に4泊5日で来ていただいて、こういうことをやっております。最近は、先ほどの地域遺産としては、ユネスコエコパーク登録を目指す検討委員会を去年2月に発足して、この中には行政代表の木曽広域連合、それから各町村の代表者、有識者、もう一つ大きいのは、信州大学の先生が加わっていることです。そして、基本的にはこういう補助金がNPOの場合は得られるので、こういう活動ができるということです。
 それから提言としては、任意団体ではなく法人化した方が行政の協力や補助金が得やすいことと、補助金を使って地域の活性に貢献する中で、協力者が当然現れてきますので、そういう方を勧誘することで会員数を増やすことが可能だということです。お願いとしては、教育委員会の協力がないと、ESDの発展というか、数を増やすという観点では非常に難しいと感じておりますので、再度ユネスコに関する法律を徹底して、これは文部科学省へのお願いということです。長くなりましてすみませんが、以上です。

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。
 最後のお願いにつきましては、後ほど文科省からもコメントを頂きたいと思いますが、時間が押していますので、引き続き同じく関東甲信越地域の横山委員に御報告をお願いいたします。
 

【横山委員】  
新任の横山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。私は新潟市ユネスコ協会の事務局長を務めております。きょうはブロックからのというお話でしたが、新潟に特化したお話をさせていただければと考えております。
 私どもの新潟市ユネスコ協会は2006年に設立し、2011年に一般社団法人化をしまして、現在9年目を迎えております。まだまだ駆け出しの協会というところで、具体的な活動について簡単に御紹介させていただければと思います。私どもの主な活動といたしましては、年2回の講演会と、1回のコンサートイベント、そして新潟市内への小学校へのユネスコ活動の紹介事業の4点を、主な目標としております。講演会につきましては、1回目は毎年4月、総会の後に、ユネスコ活動の学習と意味合いを強くいたしました講演内容をしております。昨年は、前ユネスコ大使の木曽功様をお招きいたしまして、御講演いただきました。そしてもう一回の講演については、広く一般の方、新潟市民の方に、ユネスコ活動とはどんなものであるのか、また「本当にユネスコって何なの?」という方たちに、一人でも多く来ていただきたいということで話題性のある方を講演会にお呼びし、今年は、新潟では大変な有名人ですが、新潟日報社、新潟の地方紙の前社長をお招きいたしまして、越後・佐渡の文化という切り口で文化のいろいろな面からのお話をしていただきまして、例年にない、たくさん参加の方が来てくださいました。また、新潟日報社の前社長には私どもの会の副会長にも併せてなっていただきまして、新聞方面からのPRも強めているところでございます。
 主な活動の2点目のコンサートは、コンサートと思われるかもしれませんが、日本ユネスコ協会連盟さんの方で、「平和の鐘を鳴らそう」という運動がございます。その一環といたしまして、夏の7月の民間ユネスコ運動の日に、毎年アーティストを招いてコンサートイベントを行っております。昨年は、阪神淡路大震災の被災者であるアカペラグループの方をお招きいたしまして、そこに新潟県立大学の同じくアカペラグループの学生さんたちをコラボいたしまして、オープンスペースでのコンサートをいたしました。こちらも不特定多数の方がたくさんお見えになりましたし、その場でユネスコに関するチラシなども300枚ほど配布いたしまして、かなり皆さんにユネスコのことを知っていただくことができたのではないかと思います。そういったコンサートの最後には、必ずユネスコ平和宣言を全員で唱和するということで、一つ締め括り、あと先ほどおっしゃっていましたが、余り平和ということを前面に出しますと皆様が引いてしまいますので、平和宣言を唱和する。あとアーティストの方たちに、さりげなく「平和を感じる瞬間は何ですか」という問い掛けをいたしますと、皆さん、「のびのびと部屋に帰ってベッドの上で寝たとき」といった、とても身近なお答えで、皆さん一般の方も改めて平和の大切さを認識する。そういった趣旨の下でのコンサートになっております。
 3点目の、新潟市内の小学校へのユネスコ活動紹介事業は、多分オリジナル性が強いと思うのですが、6年生の国語の教科書の中に、広島、平和、原爆ドーム、世界遺産、ユネスコという言葉が出てくる単元がございます。その単元を学習する際に、うちの会で作りました小学生向けの「ユネスコって何だ」というようなチラシを、新潟市内の全部の小学校の6年生に配布していただいております。それをきっかけに、総合学習の時間の出前授業などの要請などもございます。
 今後を見据えた活動といたしましては、先ほどから皆様がおっしゃっているような、更なるユネスコ活動の推進になるかと思いますが、折しも新潟は行政サイドで佐渡金銀山を進めており、またユネスコ・クリエイティブ・ネットワーク・シティーズ、食文化方面を進めているところもありまして、うちの協会の働き掛けが大変強くなっています。逆にと言っては大変失礼ですが、行政ともう少し連携いたしまして、大きな皆さんに周知できる事業をしていきたいと考えております。ユネスコ協会は新潟県には私ども一つしかありませんので、今後それを広げる働き掛けをしていきたいと思っております。新潟県の見附市では、全市の小中学校がユネスコスクールという状態ですので、見附市などをターゲットにしまして、例えば協会などができないかと考えております。
 最後に、長くなりましたが、ユネスコスクールとの連携など、ESDの推進などは、私どもの協会の大変大きな課題になっております。ただ一昨年、ブロック研究会をしました際に、新潟市のユネスコスクールである中学校に、こちらから働き掛けをいたしまして、ブロック研究会のお手伝いをお願いいたしました。ESDアシストプロジェクトの御案内もいたしまして、その中で大変喜んでいただいて、ブロック研究会のお手伝い、新潟市内のガイドということで中学生の皆さんに御参加いただいたのですが、なかなか新しくユネスコスクールとの連携をとる事業は一ユネスコ協会では難しいもので、うちでやっております事業の中でユネスコスクールさんと何か連携できる形をとるようなことが、今後ユネスコスクールとの連携、ESDの推進になるのではないかと思っております。新年度の私どもの課題かなというところで、大変長くなりましたが、本当に駆け出しの協会の歩みを発表させていただきました。ありがとうございました。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。
 続きましては、中部地域の金原委員にお願いします。すみませんが、5分でお願いできれば議論の時間を取りたいと思いますので。
 

【金原委員】  
では、短くまとめて言えるといいと思うのですが、まず中部西ブロック全体の報告をさせていただきます。
 昨年11月にブロック研究会がありまして、「地域ユネスコとESD」というテーマの下に、福井で開催しました。この中で私が特に感じたものについてだけ言います。堀川小学校という富山の小学校の活動報告がありまして、その中で、募金活動をして、今までは支援先の方だけ向いていましたが、現地で声を掛けてくれた人とか場所を提供してくれた人たちへの感謝の気持ちを思いましたという、小学生の感想などを聞いたときに、気付きによる成長があったのだと感じました。
 それから、学校対象の事業として、ユネスコ協会ESDパスポート事業を、ブロック内では五つのユ協がやっています。富山、氷見、福井、豊橋、そして私のところの名古屋がやっています。あとは出前授業を多くのユネスコ協会が学校へ訪問して、ユネスコの特別授業をやっています。私たち名古屋ユネスコ協会では、自前で資料を作ってパワーポイントで説明したりするのですが、そんなときに思うのは、国内委員会作成の子供が見て楽しくユネスコを学べるDVDなり、きちんとお金を掛けて教育資料を作っていただけたら、活用できるのではないかと常に思っております。よろしくお願いします。
 それから寺子屋運動の事業ですが、これはほとんどの協会がやっておりますが、特筆しておきたいのは、石川県ユ協や、岐阜県ユ協、そして大垣ユ協は、単独でも強いパイプを築いており、支援活動をずっと続けています。特に岐阜県ユ協や石川県ユ協は、毎年多くの青年をカンボジアの寺子屋に独自に送って、交流を続けています。そして大垣ユ協に関しては、以前、日ユ協連が支援の事業のプログラムに入っていたのですが、それが終了している今もバングラデシュとの交流をそのまま続けてくださっています。
 今後の課題にもなるのですが、地域のユネスコ協会は地元のユネスコの窓口であると思うのです。それを活用していただくためには、各ユネスコ協会も自分たちのホームページをしっかり持って、更新もきちんとして、市民の方がユネスコにアクセスしたいなと思ったときに、窓口が開けるように準備する必要があると思っています。名古屋では、青年部の人たちが頑張ってくれて更新を続けておりますが、高齢者だけになってしまった協会などもありますし、この辺の指導や協力、サポートも、自分たちユネスコ協会だけではなかなか難しいこともありますので、そういったサポート体制も必要ではないかと思います。
 後半は、名古屋の関連する事業について御説明したいと思います。南山大学という私学があるのですが、こちらが平和セミナーの講師をお願いに上がったら、向こうが「いいところに来てくださいました」と言って、4月に新入生に対してユネスコ特別授業を名古屋ユネスコ協会さんにしていただけないかというお話があって、そこから話がつながって、今年はコラボして、市民対象のセミナーみたいなものをユネスコさんと一緒にやれないだろうかというオファーを頂きました。私どもにとってもとてもいいチャンスなので、今年は70周年でもありますし、是非そういった活動を広げていきたいと思っております。
 最後に、なかなか青年の声が公になることがないので、是非皆さんに、先日1月に青年の全国大会があり、名古屋ユネスコ協会の青年部が7人行ったのですが、その中で二人の感想を短く発表させてください。まず、今年度から小学校の先生になった女性の話です。「全国大会にはこれまで何度か顔を出しましたが、特に印象的だったのが高校生の活躍ぶりでした。個性豊かで素敵な高校生たちが様々な場面で活躍していました。プレゼンの講義で6人くらいの班になってプレゼンの練習をし、その後、班に一人入る高校生を、全体の場で発表させるために班の先輩たちはアドバイスするのですが、その時間はとても有意義でした。班で鍛えられた高校生たちのプレゼンも圧巻で、こんな高校生たちがいればユネスコの未来は明るいなと思わせてくれるような子ばかりで、とてもうれしかったです」。
 それから、今、青年部の会長ですが、この方はユネスコ歴が1年ですが、こんなことを言っています。「私は、何か本業以外の団体に所属することで得られるものは、どの年代になってもあるのではないかと思っています。何か名古屋ユネスコの活動に意義を見出してくれたら、そして、そんなメンバーが集まったら、これだけ環境が整っている中でできることがたくさんあると思っています。今年の活動で私が意識したいことについて、青年優秀賞の評価基準について(これは全国大会の中であったもののことですが)、ユネスコの普及に貢献したかという項目がありました。ユネスコの理念の普及のためには、チャリティーとかセミナーとか、開催しても、それが身内だけのイベントに終わっていてはいけないと思います。私はユネスコの理念の普及という目的のために動いてこそ、民間ユネスコの意義があると思います。最後に、今年は南山大学の学生と連携できそうな予感があったり、千種高校のインターアクトクラブのみんなとも連携を強くしていけそうな予感があったり、変動の多い年になる気がしています。みんなでユネスコの普及に向けていろいろ企画を考えて、実施して、成長していきましょう」。
 以上です。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございました。
 すみません。時間が押していますので、次に行かせていただきます。中国地方の岡田委員は欠席ですので、四国地域の河内委員にお願いしたいと思います。
 

【河内委員】  
新任の河内です。よろしくお願いします。四国という地方の現状をお聞きくださればと思います。
 四国には12のユネスコ協会と2つのユネスコ協議会があります。仲良しクラブに近いものから、青年活動を熱心に取り組んでいる協会など、活動形態は様々で、高知県にはユネスコ協会がありません。ユネスコスクールについても、愛媛県の新居浜市は教育長のお声掛けで全校26校が取り組んでおり、学校にESD主任担当を置いていることも聞いています。そういうところもあれば、徳島県、私の所のようにESDに熱心な先生や校長がいられる学校からユネスコスクールが認定されているところ、徳島は現在7校です。民間のユネスコ協会が教育委員会を差し置いて学校にユネスコスクールの認定を勧誘する力はないのですが、認定された学校との連携やフォローには、ユネスコパスポートを活用するなどして、力を注ぎたいと思っております。
 ユネスコ設立70周年を踏まえての今後の活動ですけれども、協会の活性化と若返りが課題と捉えております。そのためには若者を引き付けるイベントや、SNSなどの方法を、目下考案中です。残念ですけれども、ユネスコ憲章にある「心の中に平和のとりでを築く」というタイトルをストレートにイベントにしても、今の戦争を知らない平和慣れした若者を引き付けるのはとても難しいです。一例ですが、昨年、ルワンダの虐殺からくぐり抜けたルワンダの女性に、命の尊さや教育の大切さを話してもらったのですが、その方が言っていましたけれども、「日本は平和過ぎて、平和がどれだけ大切であるかを余り意識していない。体験談を話してもよそ事として捉えられる」と。今回のイスラム国のテロで少しは若者も変わってきたかもしれませんが。
 そういうことで、徳島ユネスコ協会としては、政府が掲げる地方創生ではないですが、地方が元気になるよう、地域に根差してユネスコの文化、教育、科学、コミュニケーションを民間ボランティアの立場で活性化できればと考えています。その柱は三つありまして、一つは、四国遍路文化を世界遺産に、そして地域にある自然や文化を守り継承する活動をしていきたい。もう一つは、教育とコミュニケーションということで、どなたか言われておりましたが、、地方は高齢化率が非常に高い、高齢者と若者のコラボをやっていかなければいけませんし、地方を若者に魅力的にしていかなければいけない、そのためにもESDを活用したい。持続可能な地方というわけではないですが、うまく若者と一緒にやっていきたい。そして、三つ目に、まだまだ外国人を珍しがる田舎というところもあります。国際交流の機会を増やして、世界に目を向け、外国からの観光客の受け入れもスムーズになるような視点も入れていきたいということです。
 地方からの声でございました。以上です。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。短くまとめていただきました。
 それでは、最後になりますけれども、九州地域の東委員にお願いしたいと思います。
 

【東委員】  
九州ブロックの東です。時間が限られているのと、なかなか九州全体のことを申し上げられませんので、私が所属する沖縄県ユネスコ協会のことを中心に話をしたいと思います。
 沖縄県のユネスコ協会の活動は、ほかのところと同じように、ユネスコの理念をいかに普及啓発するかということをやっております。ですから、チャリティー講演会等を実施して、去年は日ユ協連の野口理事長に来ていただいたりしまして、また、私自身も高齢者の施設などいろいろなところに行って、ユネスコについて講話をしたりしております。もう一つ、日ユ協連が今出していますESDのパスポートがありますが、これはまだ実証実験中でユネスコスクールに配布するということですが、この取組は、ユネスコスクールも応募して認定されるのに2年近くかかってしまうので、前の先生がもうほかのところに転勤しているケースも多くて、ESDパスポートが非常に役立っているという感じがします。見えるものですから、そして現物はないのですが、きょうはコピーで、ボランティアの単位を1ボラン、2ボランと言うのですが、これが1冊終わると、本部から認定証が来るのですね。沖縄県ユネスコ協会でも感謝状を送るのですが、本部からは日ユ協連の会長名で認定証が来ます。それで、面白いことが起きたのは、今回、中学校ですけれども、ボランティアを全部1冊やった子がいて、その人が沖縄県中部にあります球陽高校という進学校、地域では一番ですが、そこに推薦で合格したということで、先生たちが非常にやる気になっています。ボランティアをして、これが1冊終わったら、それ一点で推薦したのですが、それで合格したということで、目に見える形で、みんながもちろんやり始めたらあれですが、そういう形でモチベーションが上がっているところでございます。
 他のユネスコもそうでしょうけれども、「平和の鐘を鳴らそう」というプロジェクトも全国的にやっていますし、そのとき、平和を考える高校生を対象とした講座をやったり、また先ほどから出ていますが、沖縄の中では平和は非常に言葉としてはセンシティブな問題ですが、ユネスコだからできることがありまして、ですから、政治も非常に重要だと考えていますので、沖縄県ユネスコ協会は、与野党、保守・革新関係なく、国会議員や地方議員にもどんどん呼び掛けをして入っていただいております。保革問わず、理事にも入っていただいて、とにかくユネスコは宗教やイデオロギーに関わらず、反対意見でも同じ机の上で話をするという姿勢がユネスコの一番得意とするところだと思いますので、そういうことを実践しようと日々やっているところです。また、基地の中のアメリカンスクールの小学生と沖縄の小学生を一緒に日帰りキャンプをさせて、高校生が通訳等のボランティアをするといった活動もさせていただいております。
 最後に2点。1点は、日本ユネスコ協会連盟の運動全国大会、今年は和歌山ですけれども、来年は沖縄に誘致しようということで、今やっているところでございますから、誘致活動中でございますので、是非そうなったら、皆さん、よろしくお願いします。2点目は、九州ブロックでは、ほかのところもそうでしょうけれども、ユネスコ活動が地教行法にもきちんとうたわれているのですが、教育庁、教育委員会から事務局が追い出されるケースがあるみたいで、沖縄の場合は割と理解があるのですが、他府県では「出ていってくれ」と言って出ていかされたということがあるので、もう一度この辺のところは、ユネスコスクールもありますし、きちんと机1個ぐらいは置いていただくことが重要ではないかと思っております。
 最後ですけれども、広域的な取組としては、青年部は、中国、四国、九州が一緒になって、よく活動しているわけですが、「ユネスコ未来ミーティング」を、今年も4月に広島と宮島で開催するということで、内容としては、中国、韓国からの留学生と、日中韓のユースの対話をしたり、又は平和学習をしたりするということで、戦後70周年ということで、そういう青年部の広域的な取組もされています。
 以上です。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございました。それぞれに具体的な取組等について御報告いただきました。皆様の思いがあふれていて、なかなか5分で収まり切れなかったのですが、貴重な御意見をありがとうございました。
 それでは、皆様の御意見、御質問等を受けたいと思いますけれども、共通の課題として、それぞれ高齢化に悩んでおられて、若者をどう巻き込むか、どう活性化するかというところに苦労しておられる。それから、次の点として私の気付いた大きなところでは、教育委員会、ユネスコスクール、さらには、ほかの地域のユネスコ協会との連携を、どう、うまくとって活性化していくかという問題提起、さらには文科省へのお願い、教育委員会の協力をもっと指示してほしいとか、DVDを作っていただきたいということがありました。これらについて、具体的な成功例については、お互いに聞いて、いい点を取り入れていただければと思いますが、フロアーをオープンしますので、何か御意見、提案等を。
 安達委員、お願いします。若者の声です。
 

【安達委員】  
2点あるのですが、私はユネスコ協会連盟の青年理事として、また青年枠として入っていますので、ユネスコ協会連盟の青年の活動について、少しだけ報告させていただきたいと思います。1分間ぐらいでよろしいですか。
 先ほど、金原委員からも全国大会の話で感想を紹介してもらったのですが、先ほど、資料7の、活性化の提言に関する方向性の紙にも、2番の「若者の参加促進」というところに、日ユ協連の活動について何点か挙げられています。その中の「ユース全国大会」が、先ほど金原委員が感想を紹介してくださったものになります。日ユ協連に、今、会員として登録している青年が507人いるのですが、もっと会員以外の青年はたくさん参加していると思うのです。その青年たちが年に1回集まるという大会がありました。その大会で青年優秀賞という形で、各地の青年活動についての報告をし合って、賞を決めることをやったのですが、そこで何が起こったかというと、あちこち各地の青年が集まる機会がそこでできたわけで、いろいろな出会いによって刺激を受けて、もっと頑張りたいと思う、先ほどの感想もそういうことが表われているのかなと思ったのですが、そういう場がありました。その中でも、いろいろなプログラムがあったのですが、ユネスコ憲章についてもう一遍読み直してみようという企画や、スタディーツアーとは何かを話し合ったり、ユネスコの普及につなげる活動をどうしていけばいいのかを、青年が集まって考えるようなプログラムもありました。そこから、例えば今年が平和に関して考えるにはとてもいい年で、戦後70周年という節目でもありますので、そういうことの中で、平和に関する企画を全国挙げて青年でやっていこうかという動きも出てきています。また、2番の「若者の参加促進」のところに、上の方はESDのユース・コンファレンスのことが書かれていて、下の方に日ユ協連のことが幾つか書かれているのですが、その中で点々で仕切ってあるのですが、これからネットワークをつなげていくという意味では、この点々がなくなっていくといいなということを個人的には思っていますので、是非、出会うことによって、若者はどんどん元気になっていきますので、そういう意味で、いろいろな人たちと手を広げてつながっていけたらいいなと考えているところです。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございました。
 実はもっと議論を続けたいのですけれども、タイムキーパーから次に行くようにというお達しがありまして、どうしても何か言いたいという方がありましたら、1点だけいたしますが、なければ、すみませんが、その次の議題に移させていただきます。どうもいろいろ具体的な工夫、取組について、御報告をありがとうございました。
 それでは、議題5とは一覧には書いていないのですが、「その他」に入りたいと思います。事務局から、今後のユネスコ国内委員会関係行事等について説明があるということですので、お願いいたします。
 

【本村補佐】  
それでは、お手元の参考6を御覧いただければと思います。「今後の日本ユネスコ国内委員会の関係行事」につきまして、まずユネスコ関係会議でございますが、本年7月に、ユネスコ執行委員会が、パリのユネスコ本部で予定されております。6月には、「人間と生物圏」、MABと称しておりますが、国際調整理事会、同じく6月に、IOC政府間海洋学委員会の執行理事会及び総会が予定されております。国内では、3月2日、ユネスコ記憶遺産の選考委員会がございます。また3月13日には、日本ユネスコ国内委員会の総会が予定されております。また5月には、パリの会議に先立ちまして、国内のMAB及びIOCの分科会が予定されております。以上でございます。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございました。
 それでは、質疑はないと思いますが、そのほかに特に報告、審議すべき案件がありましたら、お願いいたします。
 

【見上委員】  
お時間のないところ、30秒ほど頂戴できれば有り難いのですが、国内委員会の直接の行事ではないのですが、ESDと防災教育という観点で、先ほど及川委員から、仙台で行われる国連防災会議の中で、公式の総合フォーラムが10個ぐらいあるらしいのですが、その中の一つとして取り上げていただきました。国際統括官の御理解も頂きまして行いますので、どうぞ御関心の方はお集まりいただければと思います。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。
 

【山脇統括官】  
先ほど、文科省を通じて教育委員会へのユネスコ活動全般についての理解というお話もありましたので、一言お話をさせていただきたいと思います。文科省も、報告が遅れましたが、全国の教育委員会を通じて、ユネスコ活動、ESDなどについての通知文書は出しておりますというのが、公式な答えになるのですけれども、実はこれだけではなかなか理解が広がらないので、私が思うのは、先ほど安達委員などからお話がありましたが、若者、ユースの活動が広がっていくとか、それから今はESDに重点を置いていますが、そのような活動を通じてユネスコの憲章にも触れる機会を増やしていくとか、そのような機会をどんどん増やしていきながら、教育現場あるいは教育委員会への働き掛け、地域の連携をしていく形で深めていくのが、地道ではありますが、大事かなと私としては思っています。全体がそのような形で進むように、事務局としても努力をしていきたいと考えております。
 

【広瀬普及活動小委員長】  
ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
 それでは、ほかにございませんようでしたら、閉会いたします。本日はどうもありがとうございました。
 

―― 了 ――

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-- 登録:平成27年03月 --