ユネスコ東アジア子ども芸術祭の対応について

ユネスコ東アジア子ども芸術祭の対応について
(Children’s Performing Arts Festival in East Asia:CPAF)

1.概要

○ 「世界の子どもたちのための平和の文化と非暴力のための国際の10年 (2001~2010年)」の一環として、東アジア地域の子ども達が音楽、舞踊、その他の舞台芸術を通じ交流を図り、相互理解を促進することを目的として、2001(平成13)年に開始されたもの。
○ 域内各国(日本、モンゴル、中国、韓国等)が持ち回りにより隔年で開催している。主催者はユネスコ(北京事務所)及び開催国ユネスコ国内委員会。(2010年までは毎年開催)
○ 本年は、中国で開催予定(開催時期・都市は、現時点で未定)。
○ 日本での次回開催は、2016(平成28)年を提案予定。

2.実績

 2~5頁参照

3.今後の進め方(案)

(1)本年の中国への派遣団体の選定

 下記条件を満たす学校・団体等を募集する。審査委員会を設置の上、審査要領に基づき審査を行い、派遣校・団体等を決定する。審査要領は、国際統括官が文化活動小委員会委員長と協議の上、決定する。
【条件】
(1) 当該事業を通じて、ユネスコの理念及び目的の実現や、ユネスコ活動への積極的参加、更には、ユネスコ活動の普及と理解の促進を図ることを実践する意欲のある学校・団体等。
(2) 本年11月にESD世界会議が開催されることを踏まえ、伝統芸能を学び、国際交流を踏まえる等してESDの実践に取り組むユネスコスクールや、または、伝統芸能の継承という理念のもと、日頃から練習、公演等を行っている学校・団体等。(例:日本ユネスコ協会連盟「未来遺産」登録プロジェクト等)
(3) 派遣について、所属校・団体等からの支援(引率等)が可能であること。

※ 今後の予定
2014(平成26)年
3月中旬 ・審査委員会設置要綱、審査要領の決定、審査委員の指名
3月下旬 ・派遣校・団体募集(~1か月間)
〆切後 ・事務局調整
5月頃 ・審査委員会により派遣校・団体決定
随時 ・北京事務所との調整
8月予定 ・中国へ団体の派遣

(参考)直近の実績概要

◆「第10回ユネスコ東アジア子ども芸術祭」 ※ 実施結果は5頁
・期間: 2012(平成24)年8月22日(水曜日)~27日(月曜日)
・場所: ウランバートル(モンゴル)
・主催: モンゴルユネスコ国内委員会、モンゴル教育文化科学省、ユネスコ北京事務所
・参加国: 日本、モンゴル、中国、韓国(※北朝鮮は不参加)
・参加者: 宮城県気仙沼市立月立小学校児童10名(小学校4~6年)、教師3名、保護者1名、保存会2名、
松浦前事務局長、文部科学省、日本ユネスコ協会連盟

(2)2016(平成28)年の国内開催都市の選定

下記条件を満たす地方自治体を募集する。
【条件】
(1) 当該事業を通じて、ユネスコの理念及び目的の実現や、広く国民のユネスコ活動への参加の促進、更にはユネスコ活動の普及と理解の促進を図ることを実践する意欲のある自治体であって、かつ、各国からの参加者・団体の受入れ、行事運営が可能であること。
(2) 下記のいずれかの点を考慮する。
1 2017(平成29)年「東アジア文化都市」の前年プレイベントとして本事業を実施する等、「東アジア文化都市」との連携が可能である都市。(「東アジア文化都市」は、本年は3か国による開催(日本・横浜市)、以後日中韓で持ち回り開催予定)
2 同年(2016(平成28)年)に予定されている規模が大きい文化行事と関連づけることが可能である都市。(「瀬戸内国際芸術祭」等)

※ 今後の予定
2014(平成26)年
3月中旬 ・審査要領 等の決定
3月下旬 ・開催都市募集(~2か月間)
〆切後 ・事務局調整
7月頃 ・開催都市決定
8月予定 ・中国にて開催都市の表明
2015(平成27)年 
 ・開催に向けての自治体との調整
2016(平成28)年 
 ・国内開催

(参考)直近の実績概要

◆「第8回ユネスコ東アジア子ども芸術祭」
・期間: 2009(平成21)年8月6日(木曜日)~8日(土曜日)
・場所: 奈良県(奈良県文化会館国際ホール等)
・主催: ユネスコ、日本ユネスコ国内委員会/文部科学省、奈良県、平城遷都1300年記念事業協会、2009ユネスコ東アジア子ども芸術祭イン奈良実行委員会
・テーマ: 「Learn to Live Together ~共に生きることを学ぶ~」
・参加国: 東アジア6つの国と地域(韓国・中国・香港・マカオ・モンゴル・日本)の子どもたち206名
(幼稚園児:52/小学生:90/中学生:48/高校生:15/その他1)
・日程

8月5日(水曜日)9時30分~12時30分 エクスカーション(東大寺とその周辺)
  20時00分~21時00分 “交流の夕べ(キャンプファイヤー)”
8月6日(木曜日)13時30分~16時30分 開会式・公演
  18時00分~20時00分 奈良県知事主催夕食会(子ども達は別行動)
8月7日(金曜日)10時00分~12時30分 学校交流
  午後  リハーサル・自由散策
  18時00分~20時00分 県庁灯花会
8月8日(土曜日) 13時30分~16時30分 公演・閉会式
  17時30分~19時00分 日本ユネスコ国内委員会主催
    フェアウェルレセプション(子ども達含む)
※ 外国からの参加者の国内滞在について、一部、ホームステイを実施 

ユネスコ東アジア子ども芸術祭 過去の開催実績 

 

 

開催時期

 

開催国

 

演技参加子ども数

 第1回

 2001年

 8月21日~23日

 中国(北京)

 演技参加以外の子どもを含めて、約2000人の子ども達が参加

 第2回

 2002年

 8月 1日~ 3日

 日本(福岡)

 中国19人、北朝鮮19人、韓国24人、モンゴル21人、マカオ20人、日本88人 計191人

 日本からの出演団体:伊予万歳双葉会(愛媛県)、東脊振バンブーオーケストラ(佐賀県)、今津人形芝居保存会、博多おっしょい太鼓、原中央中学校筝曲部、福岡中央高校筝曲部(以上、福岡市)

 中止

 2003年

 中国(マカオ)を予定していたがSARSにより中止

 第3回

 2004年

 7月29日~31日

 韓国(水原)

 計600人以上

 日本からの出演団体:ゑびす連(徳島県)

 第4回

 2005年

 7月28日~30日

 中国(マカオ)

 中国70人、北朝鮮22人、日本13人、モンゴル25人、韓国20人、香港16人、マカオ342人 計508人

 日本からの出演団体:岩崎鬼剣舞スポーツ少年団(岩手県)

 第5回

 2006年

 7月27日~29日

 モンゴル

 計248人

 日本からの出演団体:宅野子ども神楽保存会(島根県)

 第6回

 2007年

 8月 2日~ 4日

 中国(瀋陽)

 北朝鮮19人、日本15人、モンゴル19人、韓国25人、マカオ25人、中国500人以上 計600人以上

 日本からの出演団体:家之子獅子連郷土芸能保存会(千葉県東金市家之子)

 第7回

 2008年

 7月24日~26日

 韓国(光州)

 中国30人、香港15人、日本29人、マカオ28人、モンゴル30人、韓国120人       計252人

日本からの出演団体:沖縄県立南風原(はえばる)高等学校 

 第8回

 2009年

 8月 6日~ 8日

 日本(奈良)

 中国26人、香港8人、マカオ24人、モンゴル20人、韓国28人、日本100人       計206人

 日本からの出演団体:佐保山保育園、曽爾村立曽爾中学校、ちびっ子桧垣本座、狂言いろは(以上、奈良県)

 第9回

 2010年

 7月27日~29日

 中国(マカオ)

 中国、香港、マカオ、モンゴル、韓国、日本から約220人

 日本からの出演団体:あまわり浪漫の会(沖縄県)『現代版組踊「肝高の阿麻和利」」と「キムタカのマチづくり」』

 第10回

 2012年

 8月22日~27日

 モンゴル(ウランバートル)

 日本21人、中国23人、韓国17人、マカオ20人、モンゴル65人        計146人

 日本からの出演団体:宮城県気仙沼市立月(つき)立(だて)小学校「早稲谷(わせや)鹿踊(ししおど)り」

第10回ユネスコ東アジア子ども芸術祭について

第10回ユネスコ東アジア子ども芸術祭について

 

1.期間: 平成24年8月22日(水曜日)~27日(月曜日)

2.場所: ウランバートル(モンゴル)

3.主催: ユネスコ(北京事務所)、
モンゴルユネスコ国内委員会 

4.我が国出席者:
宮城県気仙沼市立月(つき)立(だて)小学校児童及び関係者
松浦前ユネスコ事務局長
       加藤文部科学省国際統括官(日本ユネスコ国内委員会事務総長)
       野口日本ユネスコ協会連盟理事長  外

5.内容:  4か国・1地域(日本、モンゴル、中国、韓国、マカオ)の約150名の子ども達等が参加したほか、モンゴルからは、外務大臣、文化スポーツ観光大臣、厚生労働大臣、教育科学省事務次官等が参加した。
 我が国からは、宮城県気仙沼市立月(つき)立(だて)小学校5・6年生10名による「早稲谷(わせや)鹿踊(ししおど)り」を披露。
 初日の開会式と最終日の閉会式で、各国の子ども達による踊り、歌及び楽器演奏等の舞台芸術の披露が行われたほか、期間中は参加者同士の交流プログラム、文化施設訪問等が行われた。

6.経緯:  「世界の子どもたちのための平和の文化と非暴力のための国際の10年(2001~2010年)」の一環として、東アジア地域の子ども達が音楽、舞踊、その他の舞台芸術を通じ交流を図り、相互理解を促進することを目的として、松浦前ユネスコ事務局長のリーダーシップにより、2001年から毎年東アジア域内各国持ち回りで開催。2010年から隔年で開催。

7.次回開催: 2014年に中国で開催予定

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国際統括官付