参考5 GCED:Global Citizenship Education(地球市民教育)について

1.概要

 GCEDとは、教育がいかにして世界をより平和的、包括的で安全な、持続可能なものにするか、そのために必要な知識、スキル、価値、態度を育成していくかを包含する理論的枠組みである。Global Citizenshipは2012年9月に国連事務総長が開始したGlobal Education First Initiative (GEFI)において三つの優先分野の一つに挙げられ 、それを契機にユネスコ事務局でも取組を強化。現在進行中のポスト2015開発・教育アジェンダ策定に向けた議論では、教育の質を向上させるものとしてESDと併記されてターゲットに明記されている。


2.GCEDの目標

 GCEDは、学習者が国際的な諸問題に向き合い、その解決に向けて地域レベル及び国際レベルで積極的な役割を担うようにすることで、平和的で、寛容な、包括的、安全で持続可能な世界の構築に率先して貢献するようになることを目指すものである。
具体的には、
・学習者が現実の問題を批判的に分析し、創造的、革新的な解決策を考えることを促す。
・主流の前提、世界観、勢力関係を再考し、制度的に十分に意見が反映されず、軽んじられている人々、グループについて考慮するよう支援する。
・必要な変化を起こすための個人的、集団的な行動への従事に焦点を当てる。
・学習環境にいない人々、コミュニティに属する人々、より広い社会の人々を含む多様なステークホルダーを巻き込む。

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