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日本ユネスコ国内委員会

日本ユネスコ国内委員会 第99回普及活動小委員会 議事録

1. 日時

平成30年1月30日(火曜日)14時00分~15時30分

2. 場所

文部科学省国際課応接室(12階)

3. 出席者

(委員)
 中西正人(普及活動小委員長)
 安達久美子、安達仁美、石井尚子、及川幸彦、岡崎環、今みどり、高尾初江、野本祥子、松代隆子、山田卓郎
 
(事務局)
 川端和明日本ユネスコ国内委員会事務総長(文部科学省国際統括官)、小林洋介日本ユネスコ国内委員会事務次長(国際統括官付国際戦略企画官)、その他関係官

4. 議事

【中西委員長】
 皆さん、本日は御多忙のところお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。定刻になりましたので、まず定足数の確認をさせていただきます。
【鈴木国際統括官補佐】
 本日出席の普及活動小委員会委員の皆様は11名でございます。委員の過半数8名以上でございますので、定足数を満たしております。
【中西委員長】
 それでは、ただいまより第99回の普及活動小委員会を開催させていただきます。
 私は大阪教育大学の中西と申します。進行役を務めさせていただきますので、どうかよろしくお願い申し上げます。また、国内委員会の規定に基づきまして、本日の会議は傍聴の希望者に対しまして公開をいたします。また、御発言は議事録に掲載され、ホームページ等で公開されますので御了承をいただきたいと思います。
 まず、前回会議、昨年の平成29年2月23日以降委員の異動がございましたので、事務局から御報告をさせていただきます。
【鈴木国際統括官補佐】
 配布資料の参考1に、委員の皆様の名簿を入れております。昨年の12月1日付で新たに日本ユネスコ国内委員といたしまして、石井尚子委員。
【石井委員】
 石井です。よろしくお願いいたします。
【鈴木国際統括官補佐】
 それから、岡崎環委員。
【岡崎委員】
 岡崎です。よろしくお願いします。
【鈴木国際統括官補佐】
 それから、野本祥子委員。
【野本委員】
 野本でございます。
【鈴木国際統括官補佐】
 3名の方が日本ユネスコ国内委員として任命されまして、本普及活動小委員会に配属になられております。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
 それでは、川端国際統括官から御挨拶をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
【川端国際統括官】
 川端でございます。
 皆様にはこの普及活動の分野について、日頃より御協力を賜りましてありがとうございます。また本日御多忙の中、また非常に寒い中お越しいただきまして感謝を申し上げます。
 最近、ユネスコ関係では、2年に1回開かれております総会が、昨年11月に開かれました。林文科大臣が政府代表で行かれ、私も随行させていただきました。非常に堪能なきれいな英語で大臣が政策演説をなされまして、内容も非常に評価が高かったと思っております。これから日本がSDGsを積極的に推進していくと。日本は特に、民間のユネスコ活動の発祥の地ですから、政府と民間が力を合わせて、これからもユネスコに貢献していくことを大臣からおっしゃっていただきました。
 本日は委員の皆様、地域の方々が多くございますので、皆様方の地元各地で実践されていますユネスコ活動の御報告をしていただくとともに、ユネスコの中期戦略ですね。これからそういった議論も進んでまいりますので、そういったことについても理解を共に深めたいと思っております。
 このユネスコの中期戦略と言いますのは、ユネスコの活動目標や事業の枠組みを定めます8年間の戦略です。これから、ユネスコが取り組んでいく課題の根幹となるものでございます。本日はせっかくの機会ですので、忌たんのない御意見を頂戴しまして参考にさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
 それでは、本日の会議の配布資料につきまして、事務局から説明をお願いします。
【鈴木国際統括官補佐】
 議事次第の配布資料のところにございます資料1から5、参考資料1から4、その他の配布資料といたしまして、ユネスコスクールのリーフレット等を本日は配布いたしております。一つ一つ、今こちらの場で確認はいたしませんが、議事の間に落丁等ありましたら、おっしゃっていただければお届けをいたします。そのほか日本ユネスコ協会連盟様、それから、開倫ユネスコ協会様から、配布資料を頂いております。
 以上です。
【中西委員長】
 ありがとうございます。
 早速でございますが、議題の1に入らせていただきます。議題1は、最近のユネスコ活動についての報告と意見交換の時間にさせていただきたいと思います。まず、はじめに昨年11月のユネスコ総会の報告、それから普及活動小委員会と非常に関わりも深い行事でありますESD日本ユース・コンファレンスとユネスコスクールの全国大会につきまして、御報告を頂きます。その後で、ユネスコ協会御所属の5名の委員の方から、各地域の民間ユネスコ活動につきまして報告を頂く予定でございます。
 それでは、初めに、第39回ユネスコ総会の報告を事務局からお願いをいたします。
【小林国際戦略企画官】
 お手元にございます資料1を御覧いただければと思います。昨年11月に開催されました第39回ユネスコ総会について御報告いたします。
 昨年9月の日本ユネスコ国内委員会の総会におきまして、第39回ユネスコ総会に向けての文部科学大臣への答申を取りまとめていただきました。この答申はこの資料1の最後の方に付けております。この中の内容として、各国における民間ユネスコ活動がユネスコ自体を支える重要な取組であると認識いたしまして、今後もユネスコがその活動を支えていくよう求める旨が、盛り込まれております。
 これを受けまして、林大臣が11月にパリのユネスコ総会に出席いたしました。先ほども川端国際統括官からございましたが、我が国を代表して一般政策演説を行いました。この演説の中で、我が国が民間ユネスコ活動発祥の地であり、その民間ユネスコ活動発足から70年を迎えた今、政府と民間の活動が手を携えて引き続きユネスコに貢献していく旨を表明してまいりましたところでございます。
 演説の全文は資料1に添付してあるので、後ほど御覧いただければと思います。一般政策演説では、SDGsの推進を大きな柱といたしまして、我が国がSDGsの達成に向けて全省庁を挙げて取り組んでいること。また、ESDがSDGs全体の達成に貢献するものであり、一層の推進をユネスコに期待すること。それから、各分野の横断的な取組や科学分野のジオパーク、あるいはエコパークなどといった事業間の連携を通じて、科学分野におけるSDGsの推進をユネスコに期待することなどを述べました。
 また、資料の3ページ目にございますが、第3回ユネスコ/日本ESD賞の授賞式がこの総会に合わせてございました。本年度のこのユネスコ/日本ESD賞はヨルダンの団体、ジンバブエの団体、それからイギリスの団体が受賞いたしました。ユネスコ総会のサイドイベントとして行われたこの授賞式には林大臣が出席いたしまして、受賞団体への表彰を行いました。ルーム2という会場で行ったのですが、大変多くの観客がありまして、非常に注目度の高い授賞式となりました。この授賞式も日本のプレゼンスをユネスコ、それから、加盟国に対して示す非常によい機会になったと感じております。
 簡単でございますが、以上で報告を終わらせていただきます。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 続きまして、第4回のESD日本ユース・コンファレンスの報告を事務局からお願いします。
【鈴木国際統括官補佐】
 資料2を御覧いただけましたらと思います。第4回になりますESD日本ユース・コンファレンスを、9月の23、24日の2日間で開催いたしました。これは文部科学省、日本ユネスコ国内委員会と公益財団法人の五井平和財団様との共催で行っております。このユース・コンファレンスは、全国各地でESDに取り組んでいるいろいろなお立場の若手リーダーたちのネットワーキングと学び合いを目的としたコンファレンスでございます。
 ユースと言われている皆様、世代として、学校を通じて、会社を通じてなど、所属を通じたネットワーキングが非常に難しいグループになります。ですので、このようなコンファレンスを私どもで催しまして、仲間として、グループとして、ユースグループとなっていっていただく。そして、自主的な活動を繰り広げていただくためのものとして開催をしております。ユース世代は、ESDに関しましては、ESDの大切な3要素である変容と統合に加えたイノベーションという部分を担う世代という期待も持たれているので、ユースの活動が大変強く求められております。今年は54名の皆様が参加をされました。
 また、このユース・コンファレンスとあわせて、日中韓大学生交流プログラムを実施し、参加学生とユースの交流も行いました。この会議だけではなくて、ユースの活動に関しましては、フォローアップ会合を2月にまた開催する予定でございます。一度会議で仲間になってそれでおしまいではなくて、フォローアップ会合又はインターネットを通じた交流などで、本当の意味でのネットワーキングを続けていただくための大きなイベントの1つになっております。
 是非後ほど、安達(仁美)先生にユースの意義なども補っていただけましたらと思います。
 私からの報告は、以上でございます。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 続きまして、第9回のユネスコスクール全国大会の御報告を及川委員からお願いをいたします。
【及川委員】
 資料3を御覧いただきたいと思います。ユネスコスクール全国大会に私も出席させていただいたので、代表して御報告させていただきます。
 ユネスコスクール全国大会ですが、今年で第9回を数えることになりました。ユネスコスクールは御存じのように、日本では1,000校を超えていまして、世界最大です。したがって、このユネスコスクール全国大会は、世界最大規模の全国大会となると思います。
 今年は初めて、九州の大牟田市で開催されました。昨年の12月2日土曜日に開催されたわけですが、見ていただきまして目に入ると思いますが、参加者が912名です。岡山で世界大会が行われたときを除けば、過去最多の参加数となります。大牟田というのは人口が10万程度しかない町です。これまでユネスコスクール全国大会は、大体100万規模か東京、そういう大都市で開かれていたのに比べて、10万の都市がこの人数を集めることの意味を少し考えていただければと思います。
 それは幾つかの理由があります。1つ目は、大牟田市は市を挙げてESD、ユネスコスクールに取り組んできたことの実績、実践に裏付けられた大会開催であり、単なるホストではなくてそういう実践に支えられた大会であろうかと思います。国内委員会からは、安西会長をはじめ我々委員3名と、それから、文部科学省からは宮川文部科学大臣政務官に御出席いただきまして、御挨拶を頂きました。
 本大会は12月2日ですが、この前日、1日金曜日にこのユネスコスクール全国大会では初めて、授業公開をセットとした大会でありました。これが先ほど言った900名という参加者の1つの理由ではないかと思います。つまり、ユネスコスクールですので、これは学校教育になるわけです。学校教育は授業、実践あっての教育なわけです。ですから、単なるイベントではなくて、ユネスコスクール、ESDの授業実践をきちんと全国の皆さんに、大牟田がイニシアチブをとって公開して、それを見ていただいて、それを元に全国の先生方が学び合うことが、非常に大きな今回の仕掛け、チャレンジだったと思います。
 そういうわけで、前日の公開授業にも500名が、全国から集まっていただきました。吉野小学校という学校を会場に、普通授業公開というと代表授業や一部の学年の公開ですが、何と全クラスが公開し、更に中学校もその近くの公民館や教室を借りて小中連携で授業公開を行ったことで、参加者からは感嘆といいますか、高い評価を得ていたと思います。
 それから、本体では今年の特色として丸ポツの3つ目にありますが、ユネスコ本部のユネスコスクールの担当課長のザビーネ・デツェルさんに来日いただきました。その大会の中で御講演として、ユネスコスクールの昨今の動向について特別講演をしていただきました。今、ユネスコスクールも、世界的には登録の制度が変わったり、あるいは新たな指針、ガイドラインを作ったりするなど動きがあります。そういうところも直接日本のユネスコスクール関係者、あるいはESD実践者に御教授いただいたのは、非常にいい情報だったと思います。
 また、このデツェルさんは2日間、前日の授業公開も見ていただきましたし、子供たちと世界遺産を回り、英語でいろいろ案内してもらったと喜んでいました。ある習字の作品をプレゼントされての記念写真の撮影や、子供たちとの交流、もちろんESD、ユネスコスクール関係者との交流、それから専門家との交流などといろいろ交流いただきました。副次的な成果ですが、ユネスコ本部に日本のESD、ユネスコスクールの実践の質の高さと、それから、地域に根ざした全国的な取組が伝わったのではないかと思っております。
 2日の全国大会につきましては、ここに書かれているようにワークショップやパネルディスカッション等もありました。例年の部分も踏襲しながら進められたわけです。
最後に、大牟田のユネスコスクール全国大会を開催した中で、このような形で全国大会までの間に「大牟田版のSDGs」が策定され公開されました。
 これは大牟田市教育委員会が中心になって、大牟田がこれまで取り組んできたESD、ユネスコスクールの実践をベースに、大牟田に特化したものとしてSDGsをカスタマイズして、分かりやすくいろいろな部分で図や写真等も盛り込んで作ったものです。SDGsの全てに取り込むのではなくて、ベースとなるゴールと、それから重点的に取り組むインテンシブに取り組むゴールをきちんと整理して、大牟田に特化しながらも大牟田の強みと課題を十分に踏まえて作ったものであります。
 そういう意味で、地域に根ざしたSDGsの取組をしていただく際に、ほかの地域でも参考になるかと思います。委員の皆さんも地域でこういう取組があることを是非広報いただきまして、それぞれの地域でSDGsを目指すように今後取り組まれることを大牟田からも、私からも願っております。
 以上です。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
 それでは、続きまして、民間のユネスコ活動の御報告に移りたいと思います。本日は、事前に安達久美子委員、それから、安達仁美委員、石井委員、今委員、髙尾委員の5名の方から、発表の御希望を頂いております。発表は1人5分程度でお願いをしたいと思っております。五十音順でトップバッターは安達久美子委員からお願いいたします。
【安達(久)委員】
 小樽ユネスコ協会の安達と申します。なかなか私ども地域ユ協の活動の交流はする機会があるようでないです。本日この機会を利用させていただきたいと思って希望いたしました。
 北海道ですが、民間ユネスコ活動は昭和22年に仙台で起こりましてから、地理的、物理的に非常に中央から離れておりますが、比較的早い時期に仙台が発足して、翌年に札幌ユネスコ協会が発足しました。その翌年は私の所属している小樽、そしてその翌年に釧路、そして函館という形で、この4つのユ協が非常に早くから活動をしております。その後は少し間があきまして、昭和40年代から少し増えてまいりまして、現在は18の地区ユ協が活動しております。そのほかの組織が3つほどありますので、21の組織として活動しております。
 私どもの民間ユネスコ活動の内容的な側面から申し上げますと、1つには地域に根ざしたユネスコの理念の普及活動のようなもの、それはもう各ユ協によって、非常に多彩になされております。例えば、私の小樽ユ協では、発足時のメンバーが比較的英語の先生が多かったものですから、平和な国際社会づくりには国際語である英語力の習得が大事だと。そして、コミュニケーション能力を育てるということで、今年43回目を迎えますイングリッシュ・フェスティバル、小中高校生の英語スピーチコンテストですが、それがずっと続けられております。
 それともう1つは、グローバルな視点を市民の皆様に養ってもらうということで、市立小樽図書館への図書寄贈、グローバルな視野を養うという目的での図書の選定をしてもらいまして寄贈しております。昭和49年に開設した「小樽ユネスコ世界文庫」というものです。それは、昨年度で約1,810冊を数えております。広く市民の皆様に使っていただいています。
 それから、旭川ユ協ではユネスコの森づくりということで、大雪山系に植樹をしましてこれも十六、七年続いている活動でございます。
 それから、非常にユニークなのは私のところのすぐ近くの町ですが、岩内というところで岩内ユ協があります。ここはもう本当に人口1万人ぐらいの小さな町です。ここでは「赤ちゃんよちよち・ハイハイ競争」というものがございます。これはユネスコでなぜ赤ちゃんハイハイ競争なのかと思ったのですが、その会場に来た方は皆さん笑顔になると。笑顔は平和の元であります。それと赤ちゃんのいる若い世代へのユネスコの普及も兼ねております。本当にいろいろなユニークで地域に根ざした活動が続けられているその一端を申し上げました。
 そして、もう1つです。先ほど2つの側面と申し上げましたが、地域に根ざしたユネスコの理念の普及、そしてもう1つは、日本ユネスコ協会連盟に全国の仲間が収れんして事業への協力、これは世界寺子屋運動、東日本大震災子ども奨学金などの事業に対して私どもも全国の仲間と手をつないで協力をしているという、そういう2つの側面があるかと思います。それと、新しいユネスコ協会が今3つほど、知床、稚内、北広島であります。それぞれになかなかどこのユ協も抱えている課題は同じではございます。そのユ協、そのユ協に特徴的な活動を頑張って続けている、そういったところでございます。
もう1つ言いたいことがあったのですが、後で。以上でございます。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
 続きまして、安達仁美委員からお願いします。
【安達(仁)委員】
 よろしくお願いします。私は全国的連合組織という枠組みでの今回のメンバーだと思います。地域の活動というよりも普及活動小委員会のメンバーとして、ユネスコ活動の普及という面から見て気付いたところ、課題について幾つか挙げられたらと思います。大きく分けて、ユースへの普及に関することとユース以外の層へのESDの拡大について話そうと思います。
 まず1つ、ユースへの普及に関して、先ほども報告がありましたユース・コンファレンスが4回目を迎えました。私も第1回、第2回は参加できていますが、その後のことは参加したメンバーから話を聞いたりして把握しています。かなり、このコンファレンスを通したネットワークができていると感じています。あと、とても面白い動きだと感じているのは、カンファレンスに参加したメンバーが参加したほかの活動について、これをまた報告会をしながらそこでまた仲間が増えていくといった動きも見えてきています。例えば、ユネスコリーダーズシップ・トレーニングというものに参加したメンバーが、この間東京と大阪でその報告会をしました。そこに集まってきたメンバーが、また新しいメンバーが集まってくる感じで、どんどん広がっていると感じました。
 あと、ユネスコスクール全国大会に私も行かせてもらったのですが、本当に先ほど及川委員の報告があったとおり、モデルのような活動がどんどん広がってきていることも感じます。
 ユースの拡大に関しては、そういうユネスコスクールだったり、コンファレンスだったり、そういう場がたくさんある一方で、感じるところとしてはユース以外の層への拡大についてまだもう少し課題があることも実感しているところです。例えば、社会教育もESDの意義の中に入ってくると思います。どうしても学校教育の側面が強いですが、社会教育面、生涯学習としての大人への教育をするためのツールという意味での手引書や、そういうパンフレットがあると、それを使ってユネスコ活動の中で普及していく際にも使いやすいと思います。あと、私たち自身が学んでいくためにも、ユース以外の層へのそういう普及するツールができてくるといいと感じました。
 あとは、そう見ていく中で思うところとして、ESDとSDGsのこのアルファベット3文字が出てくるところの混同が結構起きてきています。学校の現場でも、まだまだこの整理が今、されていく途中だと思います。そこがなかなかお年を召した方が、理解しにくいと感じています。一般市民への普及という面を考えていけるといいと感じています。
 あとは、ESD活動支援センターやESDコンソーシアム、国連大学のRCEなど、ESDを通したネットワークをつないでいこうという動きが、各地で起こっていると思います。例えば、民間の立場として何か相談をしたいときに、一体どこに相談すればいいかと困ってしまうところがあるかと。大分その辺は混線している状況がある感じがしています。なので、その辺が整理されると良いと感じています。
 例えば、私は信州でコンソーシアムにも関わっていますが、コンソーシアムの立場として教育委員会にお話に行きたいときに、実はその前に活動支援センターからもお話があったりしています。では、「教育委員会とどちらが本物のESDですか?」という形になってしまったりなど混乱が起きたことがあったので、その辺が少し整理されていくとよりいいと感じています。
 あともう1点だけ、お話させていただきます。本来ユネスコスクールは歴史が長くて、ユネスコ理念を実践するための学校という位置付けにあったと思います。それがESD拠点校と位置付けられて、今広がっていっていると思います。そのところでESDとユネスコの理念がどう結びついているのかが、先生方と話をしていて気になるところでもあります。ユネスコの憲章について御存じない学校もあったりします。そういうところで、ESDだけが一人歩きしてしまっているESDスクールの形になっていってはいないかと、少し懸念しているというか、心配しています。その辺ユネスコスクールとして何をするべきかというところで、ESDの推進プラスユネスコ理念をどう広めていくのかという範囲についても、少し見ていけたらいいと感じております。
 ありがとうございました。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 続きまして、石井委員からお願いします。
【石井委員】
 資料を提出しましたので、それに沿って発表します。
 私は中部東ブロックの担当です。中部東ブロックは、昨年厚木で9月にブロック研をやりました。ブロック研究会ですが、神奈川県と静岡県と山梨県、長野県の4県が含まれています。大会では、分科会を3つ設定しました。3つの中で、特に青年部に企画と担当を2つやってもらいました。2と3です。外交から考える平和の砦(とりで)(グループワーク型)、3が広報から考えるイベントの成功(グループワーク型)です。
 分科会で出された主な意見として、これは全部読んでいると時間がありませんが、どのユネスコ協会も成果や課題は同じ、その課題を前向きにとらえ今後も地道に活動していかねばと思った。皆、資金の調達に苦労している。グループワークは青年が主体となって運営した企画でよかった。大変好評だったようです。大人はもう少し青年に歩み寄っていかないと駄目だと感じた。
 そのほかの意見としては、日本ユネスコ国内委員活動をもっと広報してもらいたい。ブロック研でユネスコ国内委員の活動を報告しているのですが、もう少し広報が徹底するような形にということだと思います。青年部は若さがありとても快いが、未熟で理念がないのが残念である。理念が勉強不足というところです。浮き彫りになった問題点としては、ESD、ユネスコスクールについての関わり方がよく理解できない。会員が高齢化してきている。若い力の確保をどのようにするか。
 あと、展望です。若い人を育てていきたい。若い世代と協力してユネスコを盛り立てていく。子供のうちからユネスコを体験させたい。ESD、ユネスコスクールへの援助をしていきたい。民間ユネスコ活動が70年続いてきており、280のユネスコ協会があることはユニセフにはないことなので、歴史があるので誇りを持ってやっていきましょう。
 次は、私の提言です。いろいろな課題を持ってはいるのですが、一番の関心事は青少年の育成です。多くのユネスコ協会が会員の高齢化、会員の減少により活動資金の不足や活動の縮小という問題を抱えています。そこで、若い力の確保が重要な課題だということは皆さんが周知のことです。私たちはユネスコ活動の普及のために、どのように青少年を育てていくのかを真剣に考えていかなければなりません。大人は何をしたらよいのか、青少年は何をしたらよいのか、お互いにどう歩み寄ったらよいのかについて、次の代のユネスキャンを育てるために議論していきたいことを強く訴えたいと思います。
 具体的に考えられることとしては、今も民間活動でやっていますが、小学生のうちからユネスコ活動に触れさせる。例えば、ユネスコ子どもキャンプ、ユネスコサマースクール、絵日記展、わたしのまちのたからもの絵画展など、いろいろ考えられると思います。そういうことを活発にして、子供のうちからユネスコに触れさせる。学習指導要領にユネスコと明記されているので、しっかり教えるような御指導、通達を文科省にお願いしたいですと、勝手な意見を書いてしまいました。
 例えば、現場の先生方はとてもいろいろなことを教えるので手一杯なので、例えば指導案や指導事例などそういうものがあるととても近道かと思いました。SDGsは教育課程のあらゆる分野に含まれており、と書いてあるのですが、飛躍し過ぎているかと思ったりしております。総合的な学習の時間、道徳、社会等を利用し、もう少し活発に教育活動が行われることを望みます。ESD、ユネスコスクールの研究指定をもう少し活発にし、少しずつ研究校を増やすということで、これもどのようにしたらいいか考えていかなければいけないと思います。
 あと、ユネスコの理念を見直し、青年部のところでも言いましたが、ユネスコの理念はもう少し勉強して意識を高めあって活動していきたいと思います。高齢化、財政難等問題はとても多いのですが、ユネスコに関わる者として長く続いてきたこともありますので、誇りを持って未来を見つめて明るく活動していきたいと思っております。
 また、私は厚木ユネスコ協会に所属しています。厚木ユネスコ協会の現状を少しお話したいのですが、よろしいでしょうか。
 青年部が、先ほどの分科会でも2つの担当をしてくれましたが、青年部の人数が29名で大人の親会員よりも多いです。これは、厚木市内の中学の先生が学校の中で青少年ボランティアグループを募集してくださって、それからずっと会員が増えて、今もしっかり青年部の中核となって活動してくれています。
 例えば、青年部は私たち親のユネスコ協会と一緒に活動するのが基本ですが、青少年独自の活動もやっております。例えば、合宿やスタディツアー、大山というところのクリーン作戦や植樹等をやっています。そういうイベントをやりながら仲間を増やしていっています。神奈川県だけに限らず県外の青年の方も声を掛けて、たくさん友情の輪が広がっております。そういう努力をしております。昨年のブロック研究会がとてもよかったということで、厚木から全国にユースパワーを発信してほしいという声が聞かれました。どのように発信しようかと今考えているところです。本当によくやってくれているというか、すばらしいと思っています。
 私たちは、これからも青少年の活動が充実していくように、指導するところはしながら支援して見守っていきたいと思っています。当たり前のことですが、青少年と一緒に活動するのがとても楽しくて、元気がもらえますし、ワクワクしてやれます。問題点ですが、青少年はとてもいいことは分かるのですが、忙しくてなかなかふだんの活動に出てきてくれない現状があります。学生は勉学第一、部活動、塾、バイト、勤労青年は仕事が優先、その合間にユネスコにやって来るわけです。本当に参加率が低下していたりすることもあります。だけど、そういう暇がないけれども一生懸命ユネスコに来たいと、熱意を持って時間を割いてきてくれるので、本当に大事に育てていきたいと思っています。
 なかなか若い方が来てくれない理由として、私たちのこの親世代は今までやってきた活動、何か古い従来やってきたことをあまり改革しようとしない、というか踏襲して新しいことをやるのを避けたがる傾向があるかもしれません。そういうことを考え直す。若い人たちはとても楽しい企画をしますし、仲間づくりを大事にしますので、グループ活動やディベートなどが大好きで、目指すものは同じですが方法的な面で違いがあるのかと感じています。どのようにしたら青年が魅力を感じてたくさん参加してくれるようになるのかも考えながら、とにかく歩み寄りながらやっていきたいと思っています。
 ふだんからユネスコの理念を勉強しながら、明るい未来を目指して頑張っていきたいと思います。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 では、続きまして、今委員からお願いします。
【今委員】
 ありがとうございます。特別に資料は提出させていただきませんでしたが、せっかくのよい機会ですので、私が所属しております中部西ブロックの活動の様子を大ざっぱに報告させていただきます。
 中部西ブロックと言いますのは、富山、福井、石川、愛知、岐阜、三重の6県をカバーする地域でして、23のユネスコ協会がございます。どのユネスコ協会も安達、石井委員の報告にもありましたように、地域に密着したそれぞれいろいろ工夫をしながら特色のある活動をしているわけです。
 基本となりますのは、日本ユネスコ協会が出しておりますこの10年間のビジョンです。5つあります。平和な社会の実現、ESDの推進、誰も置き去りにしない社会づくり、いきいきした地域社会の構築、最後が自然災害発生後の教育支援と、この5つの重点目標に沿った形の具体的な行事を企画し、運営し、実行しているわけです。
 そこで、なかでもESDが大事だとクローズアップされました。手前みそになりますが、私が所属しております大垣ユネスコ協会ではこれをどうやって活動に反映していくかといろいろ考えました。年に1度ワークショップを開いております。
 これは実を申しますと、私どもは民間のユネスコ協会ですので、学校で行われるESD活動に口を出したり、踏み込んでいったりということがとても難しいです。そこで、踏み込まずにこちらで大きなワークショップを開いて「どうぞ来てください」と呼びかけました。始めて5年になりますが、徐々に参加人数が増えまして、今年は80人ほどの生徒さんがワークショップに集まってくださるようになりました。ちなみに、今年のワークショップのテーマは、SDGsでした。難しかったけれども、知らなかったけれども、SDGsへの知識が高まったという感想をたくさん頂きました。
 それからこれは日本ユネスコ協会連盟が考案して実施しているプロジェクトですが、「ESDパスポートプロジェクト」がございます。ESDはただ知識を身につけるだけではなく、それをアクションしなければいけないということで、まず自分からボランティア活動でアクションをおこそうではないかと、それを促進するためのアイテムといいますか、ツールです。
 今のところはユネスコスクール、あるいはそれを申請中の学校にユネスコ協会から配布いたしまして、ボランティア活動を促進します。それがありますおかげで、私どもはそれを配りました学校とはコミュニケーションが頻繁にとれるわけです。それは大変有り難い事だと思っています。そして、その各学校の成果を1年間に1度発表会の場で発表していただき、地域の方たちにも来て、見て、聴いていただく。ESDとはこういうことをやることなのかというアピールにもなっているのではないかと思います。
 そのような形で、本当に地域の民間ユネスコ協会はいろいろ工夫をしながら、少しでもユネスコ活動が普及できるような努力をしております。また、ESDの推進につきましては、私はおこがましい提案を考えておりますので、後ほどお伝えする時間を頂ければと思っております。ありがとうございました。
【中西委員長】
 ありがとうございました。それでは最後に髙尾委員からお願いします。
【髙尾委員】
 開倫ユネスコ協会の髙尾と申します。この活動資料は、開倫ユネスコ協会として年間の活動を、まとめたものです。毎回ニュースレターとして会員さんや広報として封書やホームページを通じてお渡ししているものです。
 開倫ユネスコ協会というのは、足利市に足利ユネスコ協会という60年以上続くすばらしい協会さんが有ります。その協会が、毎年小学生高学年を対象に、足利ユネスコ学校を開きユネスコの理念やリーダーとしての指導や活動について話してくれました。私たち開倫ユネスコ協会の会長も事務局長もその時参加してユネスコを知りました。開倫ユネスコ協会は社会教育という立場から人間の安全保障の理念のもと設立し17年たちました。
 今日ここにお持ちした中に、実践例として使えるもの、それから提案も含まれていると思います。1つ目は、実践例として小学生、中学生を対象にしたドッジボール大会を開いています。ドッジボールの大会に参加している小中学生や保護者にユネスコの理念やユネスコのいろいろな冊子を配って、「ユネスコはこうだよ」と啓蒙活動しています。今回19回目になりますが、去年辺りから外国からもユネスコで開催している大会に参加したいと連絡があり台湾からも3チーム来る予定です。お陰様で2000人を超える大会になりました。
 2つ目は、世界寺子屋運動と平和の鐘を鳴らそう運動があります。これは日本ユネスコ協会連盟としても力を注いでいます。平和の尊さを知り戦争の話しを聞きお寺の鐘をつきます。足利市の鑁阿寺と永宝寺で実施しています。
 最後のページですが、昨年の11月にネパールのカトマンズのユネスコを訪ねることができました。そこでカトマンズの寺小屋を2つほど見る機会に恵まれました。実際にどのような活動をしているのか、寺子屋でどのようなことを皆さん学んでいるのかという現状を見させていただきました。私たちの寄附したお金がこのように使われていると、実際に分かる良い機会でした。ある寺子屋では、布を織って収入源にしたり、日常雑貨を収入源にしたりすることができたと喜んでいました。また、女性たちが自分の考えを伝えることができるようになったのは、ここで勉強することができたからなど、寺子屋運動が人々を繋ぎ大きな広がりになっていることを感じさせていただいたのが、とても大きな収穫でした。本当に日本ユネスコ協会連盟のすばらしい活動に頭が下がる思いがしました。
 また、1つの提案ですが、ユネスコスクールと地域ユネスコのよい関係についてです。学校と地域ということから温度差があると思います。日本としてユネスコスクールの発表大会がありますが、地域ユネスコとの接点がありません。各県のユネスコ連盟協議会がユネスコスクールの学校と一緒に研究発表会開催しお互いの関係を円滑にすることもできると思います。発表の場を作るのもユネスコの啓蒙に必要なことだと思います。地域から発信をして行くことも大切です。
 私たちは、普及を考えるともっとユネスコを発信しなければいけないと思います。栃木の足利市にありますが、国連のユネスコ哲学の日11月第3木曜日に合わせて、東京都で「哲学なくしてユネスコなし・今哲学しよう」を開催しています。これからも色々なユネスコ活動について発信をしていこうと思います。今後ともよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。非常に貴重な活動の御様子なり、例のお話を頂きました。
 以上の御報告を受けまして、限られた時間ですがフリーな意見交換をしたいと思います。皆さんから御意見、御質問、補足的にお話されたいことがどうもいっぱいありそうですが。
【髙尾委員】
 先程葉脈のしおりを配らせていただいたのですが、これは開倫ユネスコ協会でESDとして自然に対して興味関心をもってもらうツールとして、小学生や中学生のお子さんや保護者などを対象に、葉脈のしおりづくりを開催し作成しているものです。学校でも開催しています。読書に力を入れている学校は、自分で作った葉脈のしおりを使って本を読ませたいと申出がありました。皆一枚の葉の葉脈がはがれるところなどは見たことないです。すごいなーと歓声が上がって、「こんな風に植物はなっているの?」「人間の体も同じだよね」という話が出ています。しおりとして皆さんに使いっていただければと思いまして配らせていただきました。
【中西委員長】
 素敵ですね。
【髙尾委員】
 ありがとうございます。
【中西委員長】
 あとは御自由にいかがでしょうか。
【及川委員】
 皆様の地域代表というか、地域の取組のメインにお話しいただいたのですが、私の場合は地域代表ではないので、少し全国的な話で地域の今出た様々な話題とリンクさせていきたいと思います。
 1つは、日本ユネスコ協会連盟の取組についてです。私はまだ理事になって日が浅いものですから詳細を余り把握していない部分もありますが、概略的なところでお話しして、その後地方との接点、あるいは学校との接点について話を振っていきたいと思います。
 先ほど、今委員からお話があったように、連盟としては「ピース・オブ・トゥモロー」というビジョンを抱いて、2つの「平和な世界の構築」と「持続可能な社会の推進」というミッションの下に、先ほどお話しいただいた重点目標を5つ掲げているわけです。
 ただ、大事なのは重点目標の間にこう書いてあります。「国連が策定した2030年までに達成すべき17目標、SDGsを踏まえてこれまでの民間ユネスコ活動として取り組んできた活動とリンクさせて、下記の目標に重点を置いた具体的な活動を行います」と。つまり、SDGsの17の目標のレンズの下に、重点目標と各事業を展開する形になっていると思います。そういうことで各事業が実際に展開されていて、その事業については国内あるいは海外で推進されている中身については、皆さん御存じだと思います。
 それを今言った視点で見てみた場合に、例えばなじみのある国際的な世界寺子屋運動なども、もちろん寺子屋運動は教育ですから、SDGsのゴール4である。あるいは、その教育の中身として差別、あるいはジェンダーの克服である、あとは働き方であるなどのゴールとつながる。そういう部分で実は長い年月、協会連盟が心血を注いできた寺子屋運動は、既にSDGsのゴールを先取りした形で取り組んでいらっしゃることを価値付けする必要があると思います。また、1杯のスプーンという支援活動があるのですが、これはもちろん貧困や飢餓、あるいは保健、その部分に直接リンクしている部分です。さらには、世界遺産活動にしても、自然遺産であれば陸上あるいは海上の自然の保護でありゴール14や15です。あるいは、文化遺産であればゴール11といように、実はそういうタグ付けというか、SDGsのリンク付けができるということです。国内の活動でも同じようなことが言えるわけです。
 私も多少関わっている「アクサ・ユネスコ減災教育プログラム」という民間の保険会社から支援を受けて、全国の教員たちを対象にした研修プログラムがあり、もう4年目を迎えますが、全国で減災教育を展開しています。その事業も持続可能なレジリエントな町づくりということで、ゴール11のターゲットの中に入っているわけです。そういうところのきちんとした整理が必要であり、今後、個人的所感も含めてですが、協会連盟のそのビジョン、ミッション、目標、事業との中で、SDGsとの整合性を図っていくところが出てくるだろうと思います。事務局に先ほど聞いたら、専門家を入れてそういうところを今から検討していく動きもあるようです。それを是非地方の各ユネスコ協会にも示していただくと、ユネスコ活動の取り組んでいる方向性がよりはっきりするのではないかと思います。
 簡単に言えば、先ほど大牟田版SDGsがありましたが、これが協会連盟版SDGs、あるいは各ユ協版SDGsと、その後できてくるような形になればいいなと思います。特に協会連盟はそういう意味では、民間ユネスコ活動のある意味本当の全国的な本拠地、センターですので、そういうところできちんと可視化というか、ビジブルなところで活動をやっていくことが重要と思いました。
 あと1つ、先ほど安達仁美委員からも問題提起があり、それぞれ悩みがありました。これは協会連盟の話とは離れるのですが、私は東北でずっとESDやユネスコスクールをやってきました。実際の今の動きの部分と絡む部分があったのですが、先ほどそれぞれ流れ、取組、例えばセンターがあったり、コンソーシアムがあったり、RCEがあったりがばらばらだという話がありました。
 実は東北の場合これは全部一緒にやっています。別々でなくて連携してやっています。そのためにはもう何回も何回もそういう関係者とディスカッションを重ねて、センターとコンソーシアムとRCEと一緒にやろうと確認しております。、あとは協会連盟ももちろん入っていますし、仙台ユネスコ協会もです。70周年を迎えた全国大会にも協力しましたし、今度は仙台や白石のユネスコ協会が、我々のコンソーシアムやセンターの事業にも一緒にやってくださるということで、2月9日に東北ESDフォーラムがあります。そのフォーラムには今言った全てのステークホルダーが入っています。
 そういう形で連携・協働していかないと、別々なところとコンフリクトというか、ぶつかったりします。それは、もったいない話であって、双方の歩み寄りが必要です。相手が我々やっているところに来たなどではなくて、コンソーシアムもセンターと連携を取る、センターもコンソーシアム等と連携を取っていかないといけない。その中にユ協も入っていますので、そのメンバーとして入る。そのフォーラムや取組の中には東北中のユネスコスクールが集まります。ですから、その東北各地のユネスコスクールと地元のユネス協会との接点ができて、いろいろ顔見知りになりながら、今後地方に帰って一緒にESDやユネスコ活動をやっていく仕組みになることもあるかと思います。
 そういう形で、個々の問題を個々にあぶり出すのはいいですが、それをどのようにつなげて1つの流れとして持っていくかを、我々国内委員会ですので考えるべきだろうと思います。そういうところをいろいろ提案して、提言していくのがこの委員会として大事だと思います。
 以上です。
【中西委員長】
 非常に貴重な御意見です。特に及川先生は全てに関わっている。先ほど安達仁美委員が、いろいろなばらばら感についての御指摘がありました。今のお話とこの関係はどうですか。
【安達(仁)委員】
 そうですね。私もコンソーシアムをやっていますので、コンソーシアムの中でも支援センターと連携しながらというお話は出ています。その辺こちらか、あちらかとなってしまうと困るので一緒にやってはいます。それはコンソーシアムの立場としてはそうですが、例えば草の根で活動している方たちからはどう見えているのかが気になるところです。
 例えば、SDGsとESDの違いについてなどを相談したいときに、「ESD活動支援センターにSDGsのことを聞けるのですか?」など、そういうレベルのところから混乱しているところがあると思います。そういう意味でも、市民に広げるためのツール、広報で何か手立てが打てないかと思ったりしました。
 先ほど、及川先生からゴールについていろいろな活動を位置付けていく話がありました。今日配られている「ユネスコ活動レポート2016」が、今回からこのSDGsとこの活動の関わりをこのように示すようになっています。これが説明するときにとても分かりやすくて、実際やっている活動とどこが結びつくのかというところが見える形で分かると。
 実はこれはコンソーシアムの中の話です。SDGsについて説明をほかの団体や、関係を持ちたいところのNPOなどにお話をするときに、結構これを持っていくことが多いです。これを持っていって「このようになっていますよ」と。「実は、こういう活動が続いているのですよ」と説明すると「なるほどね」と分かっていただいたりします。これは日ユの活動での位置付けになっていくので、こういう形で一般市民向けに分かりやすいような何かそういうことを伝えるものがあるといいと思いました。
 ユネスコスクールに関しては、こういうようなリーフレットがたくさん出てきています。簡単にまとまっていて分かりやすいものがあります。もっとこういう配れるものがあると、多分草の根で普及していく際に役立つかと感じました。
【中西委員長】
 なるほど。ただいまの点について、事務局は何かコメントはございますか。
【鈴木国際統括官補佐】
 今最後に御提案いただきましたユネスコ活動とSDGsをリンケージさせたような広報について、私たちはESDとSDGsの関係についてはいろいろと発信して参りました。もっと全体考えたときにユネスコ活動とのリンケージを分かりやすくというのは大事な点だと思いました。パンフレットのようなものはお金をかけずに今はインターネット上でできてしまいますので、広報の一貫として検討してまいりたいと思います。
 それから、ESD活動支援センターさんに関する御説明がございました。地域でのセンターが8センターちょうど全て開設されてそろったところでございます。一義的には彼らはリソースセンターとしてESD、あるいはサステイナブル・ディベロップメントに関連する御質問などはどんどん受けられることを、私どもも協力して広報してまいりたいと思います。「ためらわずにSDGsのことを聞いていいのかな?」と聞かれたら、「聞いていいです」と御紹介いただければと思います。
 それから、手前みそで恐縮ですが、今日も配らせていただきました。これは日本ユネスコ国内委員会の教育小委員会で、及川先生にも御指導いただきながら取りまとめていただいたメッセージでございます。SDGsが策定されて、ESDの実践者の皆様が戸惑われているところは耳にしまして、それを是非解消したいというのがこれを作った一番の目的でございます。SDGsにESDの皆さんがやっている活動はそのままでも貢献しますということを、強くメッセージとして伝えたいのと、更にSDGsを受けてESDをどのようにしていったらよりよいのかという辺りのヒントになるようなものとして、作成いたしました。
 ただ、学校等で実践されている皆様に割とフォーカスした内容にはなっております。今日の御指摘の中にも、社会教育を通じた辺りも配慮したらどうかという辺り、私どももこれからまたますます考えてまいりたいと思ったところでございます。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
【及川委員】
 1点だけ簡単に、策定に関わることで。
【中西委員長】
 はい、どうぞ。
【及川委員】
 これは、たしかに学校向けのように見えるのですが、中身の理解については別に学校教員だけではなくて、民間ユネスコの方や草の根の方が読んでも納得できる形です。特にESDとSDGsの関係や、学習指導要領とESDの関係であるなど、これはもちろんユネスコ活動を進めるのであれば、学習指導要領は当然ある程度意識しなければいけない部分だと思います。そういう部分では民間の方々も十分資料として使えますし、広報としても使えるのではないかと思います。
 また、中身的にユネスコのエコパークやジオパークなど、社会教育に関する記述も入っています。そういう意味でも、何も学校教育に特化したものではなくて、社会教育あるいは民間市民活動でも汎用できる部分は多々あるのかと思います。パンフレット云々(うんぬん)というより、これがあるので使っていただいて、足りない部分は今言った新たな部分で補足する形でよろしいのではないかという感じがします。
 最近、そういうオファーも多いです。「ESDとSDGsがどういう関係にあるのか」、そもそも「SDGsとは何か?」などと。ESDのSDの部分を国際的に整理してゴールにしたのがSDGsであって、全く別個ではない。だから、SDGsに向けて教育を進めていくことは、これはESDのある意味根幹そのものである。そういう考え方をすると、何もそれはそんなに難しい話ではなくて、2つの部分はきちんと融合できる部分だと思います。
【中西委員長】
 ありがとうございます。はい、どうぞ。
【安達(久)委員】
 本当に申し訳ないのですが、SDGsという言葉そのものに関しても一般市民はおろか、民間ユネスコに関わっている会員すらも、まだまだSDGsに関しての理解は進んでおりません。これからというところです。ですから、こういった資料なども活用はいたしますが、民間ユネスコ活動として我々が進めていくことのほかに、国内委員会なり、文科省を通じて、ユネスコの理念やユネスコの活動に対してのPR力を更に強めていただきたい。
 私どもだけではできることは限られております。そういったいろいろな場面を見つけて、先ほどの開倫さんの報告書の最終ページにもあります。「カトマンズの空港にこういったSDGsの看板がありました」という記述があります。本当にいろいろな側面でPR力を強めていただきたいと思います。
 以上です。
【中西委員長】
 ありがとうございます。今委員、言い残したことがあれば。
【今委員】
 非常におこがましい提案になりますことを、ご了解の上お聞きいただきたいと思います。まず、ユネスコスクールとユネスコスクールではない一般の学校はごちゃごちゃになっている部分があると思いますので整理をして、自分の頭も整理をしつつ考えています。
 ユネスコスクールというのは1,000校に至ったといっても、本当に全学校数からいえば一握りです。その中でも、本当にESDの研修がきちんと行われて、学校でSDっぽい教育あるいは授業が行われているかは、まだまだこれから先にかかってくると思います。ましてや、一般の学校においてをや。地球が存続できるかどうかの大事な教育だと謳っている以上は、これが行わなければ地球はいつか滅びてしまうという危機感を学校に持ってもらうためにも、ひとつこの辺りでESDの認知度や取組の仕方を調査するアンケートを全国規模で行っていただけないものだろうかと思っております。
 国がこのような調査を行うようになったのかということで、そのESDの大切さをその学校も改めて認識するでしょう。また、そのアンケートのクエスチョネアの設定次第では、そこからESDとはこういうものだと、またその教育の中で、達成目標としてのSDGsとはこういうものだと逆に見えてくる。そのような2つの効能があるのではないかと思います。
 例えば、このクエスチョネアとして,「お宅の学校では、ESDのどのような取組をしていますか?/していませんか?」。また、「先生たちのESDの認知度はどのようなものでしょうか?」など。「ESDの手引きを使った研修は行われていますか?―県ではどうですか?学校ではどうですか?個人的にはどうですか?」。
 それから、今度は具体的な授業の項目ですと、「SDGsを教科とリンクさせた授業を実際に行っていますか?/行っていませんか?」。あるいは、「そういった授業を研究するための研究会は開かれていますか?」といったクエスチョネアです。
 それから、「ユネネスコスクールに参入する予定はありますか?」。あるいは、別の項目では、「コンソーシアムやいろいろな支援の体制がありますし、地域のユネスコ協会もこういうことで力を貸してくれますが、利用したことがありますか?」といったような。私が思いつくままのクエスチョネアを例として挙げました。
 そういう細やかなアンケートを取ることによって、一体今日本でどの程度ESDが浸透、推進されているのかもつかめるでしょう。それによって、今後方策も考えられるのではないかと思います。これは大変な調査になりますが、ますは市町村で取りまとめ、それを県に上げ、県から国に上げるとすれば、市町村での意識も変わるでしょう。そのような効果も狙えるのではないかと思います。
 私が経験したところによりますと、まだまだ「ESDとは何ですか?」というような関係者もいっぱいいらっしゃいます。きちんと文書が回っているはずだと言いましても「どこへ行ったのか」のような。ですから、通達という形ですと、なんだか上から目線で命令されたと受け取り、結果へそを曲げてしまう現場もあるかもしれません。まずは調査という形で、それを行ったらどうかと考えた次第です。よろしくご検討ください。
【中西委員長】
 なるほど。かなりいろいろハードルもありそうな気もします。いかがですか。何かありますか。
【鈴木国際統括官補佐】
 網羅的にというのは非常に、学校現場のことを考えると、今すぐに取り組むのは難しいかと思います。ただ、まずはそういう今おっしゃった内容を小さな範囲から調べていくことは大事だと思います。また、クエスチョネアの形で意識啓発することもとりいれやすいアイデアかと思って伺っておりました。
【中西委員長】
 そうですね。ありがとうございます。
 あとは、はい、どうぞ、山田委員。
【山田委員】
 東北の山田と申します。私も及川先生と同様、宮城の白石ユネスコ協会でやっております。先ほども出ましたこの資料は、これも私は大変すばらしい資料だと思って、去年のブロックの研究会ではこれを用いて報告に代えさせていただきました。これを読んで私も始めてSDGsが分かったと思います。
 ここの中にありますこれからのユネスコスクールで、幸いにしても、宮城県は気仙沼がユネスコスクールを積極的に広げていただいたおかげで、白石でも理解を得まして、市内の小中学校全部がユネスコスクールに加盟しているという大変うれしい状況です。ただ、ここもう二、三年たってきておりますと、今後の活動をどうするかが、少し問題になってきております。
 ESDについては、いろいろ学校自体で取り組んでおりますので、進んでいくと思います。先ほどからもありましたように、地域差も多分国がユネスコスクールをESDの推進拠点として位置付けておりますので、今後進んでいくと思います。今後ユネスコスクールになった学校がどのように内容を濃くしていくかになってくると思っております。
 そこで、一番は2のユネスコスクールの次の一歩というところにありますように、主体的なネットワークの参加とあります。地域の一小中学校が、広がりを持ったいろいろなところの学校とネットワークを持つのは、大変難しいことなのではないかと最近感じております。ですから、この辺のところ、例えば文科省が主体となる、何かどこかが主体となってそういった1つの例示的なもの、そこに入ればそこを利用するといろいろ結べると。多分ユネスコスクールの集まりの中では、いろいろなところでネットワークを作っていると思います。何分にも先生たちの異動があったり、市をまたいで違うところに行ってしまうと全然ユネスコスクールがないのも宮城県の中でも正直あります。そういったところで、まずは日本国内だと思います。そこから、世界的なネットワークを、ユネスコスクールが参加できるような環境づくりを検討いただけないかと私としては思っています。お願いと提案という形になると思いますが、よろしくお願いいたします。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 あと、いかがでしょうか。どうぞ。
【髙尾委員】
 先ほどの資料の最後にネパールのカトマンズ国際空港の写真があります。説明を加えますと、カトマンズの空港を降り国内線に乗り換えるところにSDGs のパンフレットが入っている箱が置いてありました。誰でも取れるようになっています。国内線乗り場に行きましたら今度は、航空内のバスの横に大きくSDGsとロゴが入っています。ネパールでももう実施していることに驚きました。是非文科省も「ピコ太郎」、あれは法務省か何か……。
【鈴木国際統括官補佐】
 あれは外務省です。
【髙尾委員】
 SDGsの広報についてですが、外務省がピコ太郎の動画配信をしています。文科省でもっといろいろPRしていただけると、広く知れ渡ると思います。検討して頂きたいと思います。
【中西委員長】
 あといかがですか。よろしいでしょうか。松代さん。
【松代委員】
 ただいまPRという話が出ました。私はここにいる多くの皆さんと違って、企業のCSR活動の一環として民間ユネスコをお手伝いすることが契機になりまして、リタイア後もこうしてお手伝いしています。前期までは監事をしておりましたが、今回は理事で、しかも財務や広報をする理事の役目を頂きました。その辺りから申し上げたいと思います。文部科学省のこのお部屋の中で言うことがふさわしいかどうか分からないのですが。
 ユネスコ活動の魅力は、企業にとってはフォーマルな文部科学省というバックボーンの組織がありながら、民間のノーフォーマル・エデュケーションを各地でしていく。あるいは、それを日本協会連盟がまとめているようなところです。企業が教育関係でお手伝いしたいときには、大変取り組みやすい魅力的なものでございます。世界寺子屋運動や被災地の支援では、企業も非常にさっと目が向く。
 しかし、残念ながら今力を入れようとしているESDというのは、まだ教育関係、あるいは学校関係の中での議論が非常に盛んでしょうが、少し企業や一般の社会の中ではまだ知られていない。SDGsはゴールとしていろいろなことを言っていますから、企業も自分たちと関係あると思える、関心も高いと思います。教育は、私が申し上げるのも変ですが、息が長くかかるものですし、そのお金も要る。もちろん、国の御支援もありますが、民間の私たちの活動の中でも、ESDのコミットしていく企業の支援、それから維持会員という企業参加を増やしていかなければいけないのが課題でもあります。
 多分、お役所の壁や役割の違いはあるかもしれないのですが、文科省のユネスコの御担当の立場からも、例えば経済団体や企業だけではなくてもいいです。少し何かメッセージを、ESDを強調することを発していただくことはいいのではないかと。
 企業が知れば、ESDがSDGsの本質的な非常にシンボリックな、しかも日本では地域でも先行していることはすぐ理解できると思います。「では、すぐお金を出しましょう」ということにはすぐには結び付かないと思います。共感者を教育機会以外にも広げていくことは、私たちの使命でもありますが、是非御一緒に協力してお願いできると有り難いと思っております。
【中西委員長】
 どうもありがとうございました。
 第1の議題のほぼ予定の時間がまいりましたので、非常に貴重な御提言、御意見ありがとうございました。以上をお聞きいただきまして、事務局からコメントがございましたらお願いをしたいと思います。
【池原文部科学戦略官】
 事務局の担当しております池原と申します。今日は委員の皆様のいろいろな立場から、それぞれの地域のユネスコ協会の御活動の報告をしていただきましてありがとうございます。それぞれ特色のある活動をそれぞれの協会でされていることを知ることができまして、大変私どもも勉強になりました。
 特にずっと話題になっておりましたが、多くのユネスコ協会の会員が高齢化していること、また少子化の中で若者をどのように参加をしてもらうかが課題になっていること、また、活動資金の不足という問題も大きな課題となっていることがあります。これは全国の協会それぞれに抱えておられる課題ではないかと考えております。
 そういう中で、先ほど及川先生からもありましたが、私も、実は日本ユネスコ協会連盟の大橋会長と鈴木理事長が林大臣のところにいらっしゃって、このアクティビティレポートの説明をされたときに後ろで聞いておりました。世界寺子屋運動や未来遺産運動など非常にたくさんの活動をされていて、それがまさにSDGsと直接に関わっていることをじかにお聞きしました。これだけのSDGsに関わる活動をユネスコ協会でされていることを改めて認識をいたしました。
 私もESDとSDGsについて、理念的には分かったつもりでおります。ただ、実際には先ほどの大牟田のSDGsの冊子の例や、このアクティビティレポートなどで、実際に取り組まれている活動がSDGsとどのように関わりがあるのかと、それぞれの活動する人間がじかに体験をすることで、より一層ESDとSDGsの関わりへの理解が進むと考えております。
 ESDが全国でどれだけ周知できているかについては、全国的に非常にESD、ユネスコスクールに熱心に取り組んでいただける地域は、それなりに周知は進んでいると思いますが、そうでない地域ではまだまだ十分でないと思います。また、これまでいろいろ取組をしていただいているところも、先ほどありましたように先生が異動されたりすることによって、なかなかそれが次に継承されていないことも課題であるし、反省点であると考えております。
 先ほどもありましたが、私ども事務局も、それから民間の団体も一緒に、ESDやSDGsについての周知を広げていくような取組をもっとやっていかないといけないと思っております。その意味では、例えば今私どもは、先ほどもありましたように、ESDコンソーシアムや、ユネスコスクールに対する大学間ネットワークの支援、環境省と一緒になってやっておりますESDの支援センター、それから国連大学のRCEと、いろいろなツールがあるわけでございます。それらをもっと活用して、活動を深めていくことによって地域の中での認知度を上げていくことが重要ではないかと思います。
 それから、最初に御紹介しましたESD日本ユース・コンファレンス、これも4年やりまして、来年度は5年目になります。ここでも非常に意欲を持った若い方たちが、たくさん育ってきています。こういう方たちをプラットフォームにして、全国でそういうユース活動がもっと盛んになるようなそういう展開も考えていかないといけないと考えております。
 そういう中で、先ほど「どこに相談に行ったらいいか分からない」ことがございました。そういうところは我々ももう少し反省しないといけないと思います。是非それぞれの地域の協会が、私どもがいろいろと進めております事業や組織などと連携をしていただいて、特にユースを育てていくこと。それから、ESDやSDGsについての周知、深みのある活動をもっと進めていくことについて、御活動いただければと考えております。
 これからも、忌たんのない御意見を頂戴いたしまして、政府・事務局と民間と連携をして、ユネスコ活動の推進に取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【中西委員長】
 ありがとうございました。
 それでは、議題2の「次期ユネスコ中期戦略の策定に向けて」に移りたいと思います。事務局から説明をお願いします。
【鈴木国際統括官補佐】
 資料5を御覧ください。こちらの議題は、本日御議論いただいて何かを決定するなどそういうものではございません。まずは、御説明をさせていただいて、というところでございます。
 「ユネスコの中期戦略の策定について」という資料でございます。ユネスコには、御案内かとも思いますが、8か年の中期戦略という基本的な文書がございます。これはユネスコ総会で加盟国が承認されて決められる、その8か年の運営の基本的な戦略を定めた文書でございます。例えば、事業のもの、予算案等も、この中期戦略に全て準拠した形で作られる基本中の基本の文書でございます。
 現行の中期戦略は2014年から2021年の8か年ですが、次期のユネスコ中期戦略は、2022年から2029年の8年間になります。この中期戦略を策定する議論は、次回のユネスコ総会、これは2年後になりますが、ここからスタートをする見込みでございます。是非それよりも前に、国内でこのユネスコ中期戦略の策定に当たって注意すべきこと等を取りまとめてまいりたいと考えております。まず、今日はいろいろなことのキックオフの形で、こちらに資料を提出させていただきました。
 具体的には、2019年のユネスコ総会に向け、日本もユネスコの加盟国として、ユネスコからのコンサルテーションを受けていくことになると思います。それに対応していく際に、特に普及の観点から気をつけること、積極的に対応していくべきことなどを整理してまいりたいと思っております。
 ユネスコの中期戦略そのものにつきましては、この資料を1枚めくっていただいたところから概要が付いております。最後のところにイメージ図がございます。こちらの図で整理されることが多いのですが、具体にはこのような文書の形で、30ページぐらいの文書です。
 このイメージ図を見ていただきますと分かりますとおり、ユネスコ憲章があって、それに基づく大方針であるミッションステートメントがございます。それから、横串の包括的な目標である平和と持続可能性、そして地球規模の優先課題としてアフリカとジェンダーという大きな目標が並んでおります。ここまでは毎回の中期戦略、そんなに大きくは変わらない形でずっと続いているものでございます。その下に、現行の中期戦略ですと、戦略目標の形で9つに整理をされております。この部分が中期戦略の策定ごとに整理の仕方、また内容等々も変わっていくところでございます。戦略目標という言い方そのものも変わっていく可能性すらあるところでございます。
 特に、次回のこの中期戦略の検討に当たって想定されますのは、SDGsとの関係でございます。SDGsの17の目標をユネスコ事業を通じてどのように達成していくのかという観点が、必ず入った形での整理がなされていくと思います。そのときに、SDGsの目標の中に17のパートナーシップがございます。そこなどは民間のユネスコ活動との関係が、大変重要になってくるポイントかと思っております。そういった観点も踏まえまして、次回以降の普及小委員会等の場で御議論を続けていただいて、私どもにインプットを頂ければと思います。
 具体的に、現行の中期戦略にもそのことは少し入っております。1枚戻っていただいたユネスコ中期戦略概要の8.でございます。8.は、これは管理のことを書いたページではありますが、ここの5に包括的なパートナー戦略の一環として、草の根の活動の重要なプラットフォームである皆様との関係強化が既に盛り込まれてはおります。ただ、こういうところの重要性は、民間ユネスコ運動発祥の地である日本から、強く引き続いて言っていくべきところだと考えております。こういったことを普及活動小委員会でも、今後の委員会の中で御議論を頂戴できたらと思います。今日は御紹介をさせていただきました。
【中西委員長】
 ありがとうございました。ただいまの説明につきまして、御質問、御意見ございませんか。
 今お話にありましたように、来年の第40回ユネスコ総会がキックオフになるということでございます。今日は情報提供を頂いたということにとどめさせていただきたいと思います。2月9日の国内委員会総会でも、議題に挙がる予定で伺っております。
 あと、その他、特に報告、審議すべき案件はございますか。事務局、よろしいですか。
【鈴木国際統括官補佐】
 今後の予定でございますが、今委員長からも御紹介がございましたように、2月9日午後3時から、日本ユネスコ国内委員会総会を開催の予定となっております。場所が三田共用会議所という場所でございますので、御出席いただきます方にはお間違えのないように頂ければと思っております。
【中西委員長】
 どうも本日は皆さん非常に御多忙の中御出席を頂き、非常に貴重な御意見を頂戴いたしましてありがとうございました。これをもちまして、本日の会議を終了させていただきます。どうもありがとうございました。

―― 了 ――


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-- 登録:平成30年07月 --