「世界ジオパーク」のユネスコ正式事業化について


1.世界ジオパークの概要


・「世界ジオパーク」は、地層、岩石、地形、火山、断層など、地質学的な遺産を保護し、研究に活用するとともに、自然と人間とのかかわりを理解する場所として整備し、科学教育や防災教育の場とするほか、新たな観光資源として地域の振興に生かすことを目的とした事業。
・2015年11月現在、33か国・120の世界ジオパークが認定。日本からは、8地域(洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐、阿蘇、アポイ岳)が世界ジオパークとして認定されている。
・ユネスコの支援のもとに2004年に設立された「世界ジオパークネットワーク」(仏のNGO)が、審査・認定に関する業務を実施。


2.ユネスコにおける正式事業化について


・各国での世界ジオパークへの関心の高まりを受け、本事業をユネスコの正式事業化とすることが提案され、第38回ユネスコ総会において「ユネスコ世界ジオパーク」として、正式事業化が決定。
・あわせて、我が国において既に世界ジオパークに登録されていた8地域については、正式事業化と同時に、「ユネスコ世界ジオパーク」として認定された。
・正式事業化後は、審査業務については、世界ジオパークネットワークとの連携の下、ユネスコ世界ジオパーク・カウンシルが行い、認定については、同カウンシルの勧告を踏まえ、ユネスコ執行委員会が行う予定。


3.我が国における体制整備について


・これまで、我が国からの推薦地域の選定等を行ってきた「日本ジオパーク委員会」を、日本ユネスコ国内委員会が、我が国におけるジオパーク・ナショナル・コミッティとして認証するとともに、我が国におけるユネスコ世界ジオパーク事業における登録審査業務に関する権限ある機関として認証することとする。

(参考)
・日本ジオパーク委員会において、我が国独自の「日本ジオパーク」を31か所認定。世界ジオパークは、日本ジオパークの中から推薦。



ユネスコにおける登録制度の比較

お問合せ先

国際統括官付

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