第496運営小委員会の審議報告

平成27年7月14日
国際統括官付

日本ユネスコ国内委員会 第496回運営小委員会(平成27年6月30日開催)の概要

 運営小委員会においては、「ユネスコ70周年に向けた取組について」及び「第38回ユネスコ総会への対応について」を審議した。
 さらに、第137回日本ユネスコ国内委員会に諮る議題案を審議し決定したほか、教育小委員会ESD特別分科会及び自然科学・人文社会科学合同小委員会の審議結果の報告があった。
 教育小委員会ESD特別分科会の審議結果の概要は、以下のとおり。
 「国連ESDの10年」の実績及び昨年11月に開催されたESDに関するユネスコ世界会議の成果のフォローアップのために、平成27年2月に教育小委員会の下にESD特別分科会を設置し、今後のESD推進方策について議論。
 ESDは、課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)を実践するものとして効果的であると考えられることから、すべての学校でのESDの実践を目指すとともに、ユネスコスクールをESDの実践効果を高める取組を先導するモデル校として位置付けることが必要とされた。
 また、「ESDの実践の手引き(仮称)」の作成、ユネスコスクール全国大会を参加型の研修の場にすること、特に優れた実践を行うユネスコスクールをモデル校として支援を行うこと、手引きを活用した研修の実施等が提案された。
 なお、7月24日開催の第5回会合を経て、報告書をとりまとめる予定。

【会議開催実績】
平成27年3月26日(第1回)
平成27年4月21日(第2回)
平成27年5月18日(第3回)
平成27年6月16日(第4回)

 自然科学・人文社会科学合同小委員会の審議結果の概要は以下のとおり。
 まず、「サスティナビリティ・サイエンスの推進について」、今後の推進方策等について意見交換。1.ESDや世界防災会議、SDGs、Future Earth等の世界的動向をうまく活用して発展させていくべき、2.理論だけではなく実質的な事業等につなげていくべき、等の意見があった。
 次に、「ユネスコにおける科学事業の在り方について」、科学と政策をむすぶためにユネスコが行うべき方策等について意見交換。自然科学と人文社会科学の比重(人文科学の貢献を増やすべきではないか)、コミュニケーションの重要性、既存の大きな枠組み(例:Future Earth、SDGs等)の中で日本の強みを活かしていくことが我が国のプレゼンスを示すことにつながる等の意見があった。

【会議開催実績】
平成27年4月8日(第126回自然科学・第115回人文・社会科学合同小委員会)

(了)

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