「多様化の時代におけるユネスコ活動の活性化についての提言」の進め方(論点メモ)(案)

【1】若者及び企業の参加によるユネスコ活動の一層の促進
1.効果的な情報発信
○ ユネスコ活動の魅力や国民の生活との結び付き等をより分かりやすく伝えるためにはどうしたらよいか。
  -例えば、ユネスコスクールガイドラインのように簡潔な説明ぶりを検討してはどうか。
    →世界遺産や無形文化遺産、ユネスコスクールといったユネスコの関連事業とユネスコの理念との結びつけ。
    →ユネスコの認知度の高い事業とパッケージにしたユネスコ本来の活動のPR。
    →東京オリンピックを単なるスポーツの祭典にとどめず、文化・教育・科学技術等と結びつけることを目指し、その中におけるユネスコの役割の明確化。
    →ユネスコの目標でありユネスコ憲章に示されている「平和」の現在の意味の再考、翻訳の再検討。
    →戦後70年を総括し、日本のユネスコ活動が何を目指すのかを議論することが必要。

○ 情報発信のツールはどのようなものがふさわしいか。
   -ホームページ(日本ユネスコ国内委員会、日本ユネスコ協会連盟、ユネスコアジア文化センター 等)
   -Facebook
   -Twitter
   -LINE
   -You tube
   -その他

○ 魅力的な包括的な情報発信を行うポータルサイトをどのように構築するか。
   -ポータルサイトのコンテンツとしてどのようなものが有効か(検索エンジン、ウェブディレクトリ、ニュース 等)
   →ウエブページを見れば、世界遺産やユネスコスクールといったあらゆるユネスコの活動の情報に到達できるサイトの構築。
   →若者たちのつながりを形成することが必要。たとえば、ESDユネスコ世界会議のユースフォーラムに応募してきた5,000人をターゲットとした国際的なFacebookの立ち上げやユネスコスクールの卒業生の交流や活動を促進するサイトを構築。

2.若者の参加の促進
○ 組織に加盟しなくてもユネスコ活動に若者や企業等が参加できる機会を拡大していく方法はどのようなものがあるか。
   -ユネスコの理念に合致する活動をどのように顕在化するか。
   -若者等が中心となって議論を行うプラットフォームをどのように構築するか。(メンバー等)
   -国内のユースフォーラムをどのように実現するか。
     →情報交換の場が必要であり、ESDユネスコ世界会議のユースフォーラムに応募してきた若者をターゲットとしたSNS等を活用したプラットフォームの構築。
     →ユネスコスクールOB,OGの組織化など、ユネスコスクールで関心の高まった若者を取り込む。
     →地域のユネスコ協会に青年の活動できる場を提供。
     →若者の自発的な取組を支援する仕組が必要。

3.企業の参加の促進
○ ユネスコ活動が企業にとって魅力的であるための方策はどのようなものが挙げられるか。
   -企業に対する情報提供をどのように行うか。
   -有効な財政的支援としてどのようなものが挙げられるか。
     →企業から参加を所望するようなユネスコ活動の提案。
    →ユネスコのような活動に高い興味を示している企業や経営者への集中的な働きかけ

4.ユネスコ活動への参加の動機付け
○ ユネスコ活動表彰制度をどのような仕組みにするか。
   -対象、分野をどのようにするか。
   -選定は日本ユネスコ国内委員会で実施するか。

※ユネスコ活動の一層の促進のために日本ユネスコ国内委員会以外の主体への働きかけをどのように行うか。


【2】学校教育・社会教育等を通じた持続可能な開発のための教育(ESD)の一層の推進
1.ユネスコスクールについて
○ ユネスコスクール間の交流を促進するにはどうしたらよいか。
  -国内外のユネスコスクールのマッチングをどのように行うのか。
  -特に、積極的に海外のユネスコスクール等との連携や交流を促進するための方策としてどのようなものが考えられるか。
  -ユネスコスクールのない県の解消など、地域的偏在をなくすためにどのような方策が効果的か。
  -11月のESDユネスコ世界会議に向けてさらにユネスコスクールの参加を促進することが有効ではないか。
    →スーパーグローバルハイスクール事業などの学校が積極的に海外と交流している事例や効果を示しつつ交流を促進。

2.ユネスコスクール以外の学校でのESDの推進について
○ ユネスコスクール以外でESDを推進するためのネットワークをどのように構築するか。
  -コンソーシアム事業で支援できるのは年間5事例程度であり、その効果を最大化するにはどうすればよいか。
    →トップダウンで組織化するだけではなく、例えばユネスコスクールを卒業した児童生徒が、ユネスコ活動にかかわる意欲を継続できる仕組み等ボトムアップの支援の実施。
    →大学のユネスコ活動の組織化。

3.ESDの理論的裏付けについて
○ 教育効果の理論的裏付けをどのように明らかにするのか。
   -評価指標を我が国独自で開発するか。
   -理論的、実証的調査研究をどのように進めるか(条件、時間など)。

4.「ESDに関するユネスコ世界会議」を踏まえたESDの推進について
○ 我が国からのメッセージをどのように伝えていくか。
   -あいち・なごや宣言へどのようなインプットを行うか。
   -GAPを踏まえた国内のESDの推進をどのように進めていくか。

 

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